闇の世界への反逆心   作:魚川

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デュエル・マスターズ!双極編
双極開幕!力と責任


「さて…いつになるかな…眺めてるだけってのも暇なんだが…」

【文明同士を繋ぐ巨大な塔を眺めている影又】

「おや、影又殿?姿が見えないと思ったら…こんなところに」

「おー、おっすクレマン…お前も一緒にあれ見る?」

「あれとは…ああ、あの塔ですか…懐かしい…昔は良くあそこから、他の文明に出店を出したりしていたのですよ」

「へえ、そんなこともしてたんだな」

「私が使ってたカードは、基本的に贔屓にしていただいたお客様からいただいたものだった……懐かしいな、あの日の思い出は…」

 

「じゃあ、またそんな思い出を作れるように、頑張って闇文明を元に戻さないとな!」

「もちろんでございます!ミザリィやグスタフ殿には及ませぬが、ツインパクトの力では負けはしませぬ!」

「頼もしいな、ありがとよ」

「えへへ…して、結局何故あの柱を?」

「ああ、多分そろそろ…いた」

「居たとは…ってぇぇ?!切札ジョー?!」

【柱を歩いている切札ジョーが見えた】

「よし…じゃ、俺らも行くかぁ」

「い、何処に…?」

「ふふん…自然文明!道案内頼むな〜」

「えええええ!?」

 

「話は聞かせてもらったわ!」

【黒い炎のようなところから飛び出してくる】

「今度は何事?!って、ミザリィ?!」

「私に隠れて面白そうなことしようとするなんて酷いのね〜、私だって行ってみたいわよ、面白そうだし!」

「んー…まあ、いいんじゃないですか?1人増えた程度じゃ変わらないでしょうし」

「そう来ないとだわ〜♩」

「あ、あの…今の闇文明の現状的に、自然文明に行くのは利益率が限りなく低いかと…」

「それじゃあ自然文明に〜!」

「「レッツゴー!!」」

「ああ……どうやら、私もずいぶん苦労させられるようだ…」

『影又、クレマン、ミザリィの異色な3人組で自然文明に突入!?一体影又は何を考えているのか!そしてどうなってしまうのか〜!』

 

 

「全ての銃が、味方だ〜……狙い撃て〜…」

「あの子、よくこの迷路を迷いなしで進めるわねぇ」

「迷路を攻略というより、よじ登ってのゴリ押しですがね…」

「ていうかあなたは浮けないの?」

「浮けはするが…低空飛行限定だ」

「あらぁ…残念」

【そんなこんなあって、自然文明に辿り着いた】

 

「お〜、これが自然文明!やっぱ闇文明と違って自然がいっぱいだな…てか太陽が眩しいな」

「大自然に溢れておりますからね、ここは…」

「とりあえ文明をつなぐ柱から降りましょうか…それっ」

【飛び出して落下するミザリィ】

 

「…え?!ナチュラルに落ちた??!」

「相変わらず無茶を…まあ私達は違う方法で行きますか。ええとたしかいつだかに入荷した…ああ、ありましたはしご!これで降りるとしましょう」

「おお…サンキューな…」

【影又達ははしごを使って下に降りたのだった】

 

「あら、遅かったわね…あなた達も落ちてくればよかったのに」

「私はまだしも影又殿が飛び降りたら死ぬでしょうが!」

「大丈夫大丈夫、もう闇文明長いんでしょ?」

「住んでる期間が長かろうと人間は人間だ!!」

「喧嘩始まっちゃったよ…」

 

そういえばミザリィにはタメ口なんだよな…紙だとSRだったからか?まあ、今のあいつにはSRの風格的なのはあんまり感じないけどな!

…失礼か、さすがに…

 

「って、これは…タンポポの綿毛か〜、なついな〜、吹いて飛ばしてみるか」

【たんぽぽの茎に手を伸ばして触れると】

しおしおしお…ぱたり

「……え?」

【一気に元気をなくして枯れてしまった】

 

枯れた……俺が枯らしたのか?俺が触ったから?

 

「あ!ほら見なさいよ、あの子が触った花が枯れたじゃない!アレは完全に闇文明のクリーチャーと一緒よ!」

「たとえ我々に近づいたとて耐久力は一緒だ!まったく…」

「……」

「ん?影又殿?」

「あ、ああいや!長年過ごすとここまでなるのかってさ!しみじみしてただけだよ、気にしないでくれ…」

「はあ、そういうことなら」

 

別に、嫌ってわけじゃない…でも、そうか…ここまで長く過ごせば、多少は人間離れし始めるもんなんだな…

ビーッ!ビーッ!!

 

「うわっ!?何だ何だ、警報がなってるぞ!」

「ふむ…これはたしか、敵が侵入したときに流れるやつですな」

「へー、襲われしたら怖いわねぇ」

「そうですね…じゃないよ!俺等でしょどう考えても!」

「え〜、私たちは安全よ?」

「自然文明目線じゃ全員まとめて危険人物だ馬鹿!」

「んもう、そんな大声出したら…ほら、いっぱい来た」

ブブブブブ

【自然文明の戦士であろう、羽を生やして飛んでいるクリーチャーや、戦車のようなものに乗ったクリーチャーが大量に現れた】

「めっちゃいるな…」

 

正直パワー的には勝ち目がないだろうし、ここは一旦逃げの一手を…

 

「はあ…まあこうなってしまっては仕方あるまい…影又殿、そこらに隠れておいてください…巻き込ませるわけにはいきませんので」

「…え?」

「ふふっ、なかなか久しぶりね〜、デュエマ関係なく戦うのって!」

「ふ、二人とも…?とりあえず隠れるか…」

 

 

「くっ…なんなんだあいつら、たった2人じゃないか…!」

「おい!こっちは数十と戦士がいるんだ!もし降参したいなら今のうちだぞ!!」

「降参?しないわよ〜そんなの!久しぶりのお楽しみだもの」

「お、お楽しみだと…!」

「舐めやがって…!全軍!突撃!!」

「先に忠告だが、殺すなよ…影又殿の評判を落とすわけにはいかんからな」

「え〜………1匹だけなら?」

「ダメだ!討伐数は好きにしろ、私は残りをやってやる」

「うーん…まあそういうことなら、仕方ないわね〜」

【そういうとふっと姿を消した】

 

「なっ?!あ、あいつ一体どこに…」

「ふふっ、こっちよ?自然文明さん♩」

「は…ぐああああ!」

「ルツパーフェ!!」

「こういうおっきいのを壊しの…快感よね〜!さぁて…お次はどの子にしようかしら♡」

【そう言いながら戦車のような物に乗ったクリーチャーをどんどん倒していく】

 

「まったくあんな戦い方…影又殿や自然文明に恐怖を植え付けてしまったらどうするつもりだ?恐怖で取引なんぞ、全く持って非効率だ…」

ヒュンッ シュッ ドゴン!バキュン!

「諸君らもそうは思わないか?私だって、自分の手を汚すなんて不本意なんだ…」

【体から出したありとあらゆる武器で、襲いかかってくるクリーチャーを制圧した】

「ううう…ぐうう…」

「どうだ君?私と取引でもしないか?ここの文明の製品は良い品質のものが…」

 

「ぐっ…(あ、あいつら一体なんなんだ…!片方は暴れ回って俺たちの戦車を破壊しまくってくるし、もう片方はまったく動かず俺たちを制圧しきりやがったし…!)」

「(こ、こうなったら、さっき物陰に隠れてたあいつを襲うしかない!何か隠してたし、大事なやつなんだろ…!)」

「お前!覚悟ーー!!」

「えっ!?う、うわあっ!!」

【咄嗟に身構えた次の瞬間】

バッ ギィン!

 

「……あり?襲われて…うおっ!?」

【影又を襲おうとしたクリーチャーが、首元と心臓を攻撃できるように武器を構えている2人】

「…この子どうする?」

「今のところ、こいつ以外は気絶させているな……1匹なら、証拠ごと消し去ればあるいは…」

【クレマンの武器が、ゆっくりとクリーチャーの首元を滑る】

「ヒッ……!」

【クリーチャーの目には涙が浮かんでいた】

 

「ちょ、2人ともストップ!もう十分だろ、多分…」

「……」「離すぞミザリィ…」

「はーい…」

【2人は構えていた武器をパッと離して解放する】

「はっ、あっ、はあっ」

【クリーチャーは顔が真っ青になり過呼吸のようになっている】

「ええと…あんた、大丈夫か?色々と…」

【背中を撫でようとすると】

「触らないでくれ!!」

「えっ…あ、そうだよな…悪い…」

「うう…ハニーQ様……」

 

ハニーQ?ああ、確かにこいつハチっぽいし、そっちについてるやつだったんだな…

 

「はあ…せっかく1人行けると思ったのに〜…これだけの数よ?一体どれだけの凶鬼が作れたか…」

「そんなもの、ガイトウ殿にでも頼めば好きなだけ作ってくれるだろう…そっちで我慢しろ」

「あれは驚鬼なのー!それとこれとじゃ全然違うのー!あっちは魂が入ってないのー!」

「駄々を捏ねるな!!」

「…」

【影又は気絶させられている大量のクリーチャーに目を向ける】

 

これが…あいつらの力なんだろうな、俺に縛られてない、本当の……俺は、あいつらの力を使いこなせているのか?そして…

俺はこの、強大すぎる力を、誰かを傷つけることに使わせないようにできるのか…?

 

「…これは一体、何が起こっているんだ…!」

「っ?!」

 

声!上空から?まさかハニーQ…じゃない!あれは…確か…

 

「ナハトファルター様!」

「ジーク・ナハトファルター…!」

 

「ワースピーダ!何事だ!何が起きている!そいつは何者だ!」

「他文明からの侵入者です!おそらく闇文明から…対処しようと当たったところ、壊滅させられました…」

「…そうか、そいつがカブト鬼様の言っていた…お前!デュエリストだろう…真のデュエルで決着をつけるぞ!」

「あ、ああ…わかった…」

「あら?デュエマもやるの?盛りだくさんねえ…嬉しいわ♩」

「影又殿!新たな我々の力、見せてやりましょう!」

「お、おう!」

 

「「真のデュエル!スタート!」」

 

影又:絶龍見参

ジーク・ナハトファルター:羽ばたく胞子の元で

 

『自然文明での初デュエマ!影又は前回と同じくガツンを召喚し墓地を増やしにかかる、相手は…』

「ツインパクト呪文!レッツゴ・イチゴ!1マナ加速!」

「あやつもツインパクトを使うのか…!だが、私達の力には敵わんぞ!」

「闇文明…こんなにも、我々の仲間を…許さん…!!」

「先に手を出そうとしたのはそっちなのにぃ、失礼しちゃうわねえ」

 

正直言うなら、こいつには同情するし、申し訳なくも思う…ただ、さっきのを見て思った…俺はもっと、強くならなくちゃいけない…!

「呪文、スラッシュチャージャー!4枚見て一枚墓地に落としてマナを増やし、さらにガツンの効果で墓地を増やす!」

 

『こうして2人のカードの出し合いは続き…』

ジーク・ナハトファルター:シールド5 クリーチャー3

影又:シールド4 クリーチャー2

 

『先に動き出したのは、ジーク・ナハトファルターだった!』

ジーク・ナハトファルター:ターン7

「ドローしてマナチャージ!見ておけ闇文明…貴様に我々の力を思い知らせてやる!呪文!ソイルピンプ・キャベッジ!」

「効果により、次に召喚するパワー12000以上のクリーチャーのコストを最大8少なくする!出てこい、私…ジーク・ナハトファルター!!」

 

でやがったか…!あっちはだいぶトラウマな効果だったが…まあ、こっちなら普通に強い感じか…

「パワー12000以上のクリーチャーが登場したので、山札から2枚をマナに!そして一枚を手札に戻す!そして出てこい、デデカブラ!さらにもう一度!もう一度!もう一度!!」

「どんどんバトルゾーンにクリーチャーが…!」

「最後におまけだ!ダブルシンパシーによりカカンロウを1マナで召喚!ターンエンド…次のターンに終わらせてやる!」

 

こっちじゃデデカブラは攻撃できない…とはいえ、NEO進化クリーチャーがいないとは限らないし…このターン、削りに削ってやるか

 

影又:ターン8

「俺のターン…シンパシー・墓地のカードにより、1マナで呪文、商賣家の一億品《カーマショル・ビリオニル》!」

「俺の墓地のカードを山札に戻して、同じ数追加!そして墓地のマフィギャング以下のクリーチャー又は呪文は実行できない!」

「しかもこいつは呪文だ、ガツン2体でさらに墓地が増えるぜ!」

「ぐうう…!」

「そして手札からバギンを召喚!ガツン2体はアラクレとグスタスクにNEO進化だ」

 

「そして墓地から…甦れ!フェリックス・ミザリィ!」

「うふふ…それじゃあ、始めちゃいましょうか」

「フェリックス・ミザリィでWブレイクする時、山札から2枚を墓地に置き、その中から…来い!クレマン!」

「さあ、このまま消してくれよう!」

「シールドチェック…!」

シールドチェック◯ ◯

 

「シールドトリ…」

【しかしクレマンの紋章のようなものが現れて、使用できなくなる】

「言っただろ、俺の墓地のマフィギャング以下のカードは実行できない」

「くっ…くそっ…!」

「そのままクレマンとアラクレで残りのシールドを破壊!」

シールドチェック× × ◯

 

「ぐうう…闇文明…貴様…!!」

「……グスタスクで、ダイレクトアタック」

「う、うわあああああ!」

「はああああああああ!」

ズゴン!

【剣で切らずに、そのまま腹に体当たりする】

「ごふっ?!あああああーーー!!」

【そのまま最低限のダメージで遠くに吹っ飛んで行ったのだった】

 

「我が軍の勝利!進軍完了!」

 

「ふぅ…終わったわね、じゃあこれからどうするの?もっと奥行っちゃう?」

「…帰ります」

「あら、早くない?」

「まあその方が良いでしょう、こうやって襲われることも少なくないでしょうし」

「それもそうだし……もっと、強くなってから来るよ」

「強く…?我々もいるし、もう十分では…」

「いや、足りないのは……俺だ、勝手にごめん…」

「い、いえお気になさらず…」

 

みんなを守るために…強くならなくちゃいけない…力の使い方を、考えなければいけないんだ、俺は…!

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