「…なるほど、な…お前自身の強さか…」
「はい、情けない話ですけど…話しておかないとと思いまして」
「いや、問題ない…そう言うことも強さだ…と、良く言うものだ…そして、それを私に相談したのは悪くない選択だな」
「ほへ?」
「大昔…デュエルマスター候補のために、試練が作られていた…それをクリアーすれば、強大な力が得られると聞いたことがある」
「なるほど…」
あー、超天編のアレか…いや流石に早くないか?まだ双極序盤だぞ?
てか、あそこは闇文明のところだけ封鎖されていたような
「まあ…一つ問題がある」
「問題?」
「簡単に言うとな…危険なんだ」
「危険…」
いや、元からあそこのやつ全部危なかったけどな…全部殺しにかかってきてたしさ
「あと遺跡自体に意思がある」
「へー……え!?」
「やっと驚いたか…そう、あそこだけ何故か意思があるらしい…半端者は入ろうとしただけで一撃だそうだ…どうする?行ってみるか?」
「それ言われてはい行きますって言うやつ普通はいませんよ…まあ行きますけど」
「まあそうこなくてはな…こっちだ、着いてこい」
「了解です」
【グスタフについて歩いていくと、明らかに危険を警告しているであろう看板が倒されては建てられている広い大地を見つける】
「なんか…すごいですねここ。周りにある黒いヘドロみたいなやつが一切ないですし」
「さっきも言ったとおり、ここには意志があると聞くからな…汚れを嫌うと行ったところなんだろう」
「なるほど…にしてもなんにもないですけど、どうやって修行なんてするんですかねここ」
「まあ、それはたしかにな…ふむ、ここまでなにもないと、今までの話も嘘ではないかと…」
【影又も同意しようとした瞬間、グスタフに迫る謎の存在に気がつく】
「アルブサール様後ろ!!」
「っ?!」
ガギィン!!
【グスタフの剣が、2人を襲おうとしていた何者かを斬り伏せた】
「びっくりした…なんなんだこいつ」
「妙だな、今の今まで気配を感じなかった」
「たしかに…俺も危機感的なのはあるつもりだったんですけど、見えるまで全然わからなかった」
「妙なからくりがありそうだな…影又、お前は隠れておいたほうが…」
『そいつは良くねえな、試練が意味なくなっちまうぜ?お前らの目的はそいつだろ?』
「……何者だ」
『おいおい…自分でその人間に紹介してたのにその言い草はねえだろうよ』
「ってことは、この声の正体はまさか…」
『そのとおり!儂こそがこの領域の意志そのものだ!!』
「おお…思ってるよりガッツリ意志…」
『儂は力を欲する者たちに相応の試練を与えてきた…無敗の力を持つ者には無限の軍勢を呼び出し、宇宙を征服したいと思う者には宇宙を超越するほどのエネルギーを制御させようとした…だがまあ、全てはそいつの実力不足で消えていったがな』
「…つまり、今襲ってきたのも試練の一つだと?」
『戦い馬鹿の割には察しが早いじゃないか、そのとおり!人間よ、周りを見渡してみよ』
「へ?は、はあ」
【言われるがままあたりを見渡すと】
「い、いっぱいいる…さっき俺達を襲ってきた奴らが、数え切れないくらい…」
「なっ?!」
『儂は貴様らの奥底に潜む「望む強さ」を叶えようとしてやっているのだ…今回の試練は、人間であるお前にアシカ見えない戦士たちを倒すという物』
『無論ただの人間であるお前にはそいつらを倒すことなんぞ天地がひっくり返っても無理であろうな、つまりお前が自分の従えるクリーチャーに命令をして戦わせるというわけだ』
「なるほど…と言ってもアルブサール様一人でこの量は…」
『は?その後ろに大量にいる奴らはお前の部下ではないのか?』
「「え?」」
【二人揃って後ろを振り向くと】
「………」
【数が多すぎて隠れ方に無理が出てきたガイトウたちがいた】
「…何してんのお前ら」
「だって心配でぇ!!」「面白そうだったし〜」「もうおいていかれたくねぇ!」
「「「俺達もっと役に立ちたい〜〜〜!!」」」
「…はぁ……」
「まあ…今回に関してはありがたかったし良いけどね…じゃあまあ、よろしく頼むぜおまえら!」
『さて…まあ儂とて鬼ではない…3度のチャンスをやろうではないか!波のように来る的に対処しきれなくなったら、2回までは消してやるが…それ以上はそのままだ、いいな』
「了解、ありがとな」
「ま、俺様たちなら一回だけでも余裕だろうけどな!」
「無論だ、司令はしっかりやれよ影又」
「おう!任せといてくれよ!」
【こうして自身に満ちた状態で始まった…のだが!】
「ぼっかん大爆発〜!!」
ドカーン
「よーしいい調子…って!ボカカーンお前倒しきれてない!クレマンそっちに数匹飛んでった!!」
「へ?ってうぎゃっ?!か、顔に張り付いた感覚が!誰か!誰かー!!」
「えっちょっクレマンこっちによってきたら…きゃあっ!」
【パニックになったクレマンにミザリィがぶつかり2人が転倒する】
「彼奴等一体何をやっているんだ…」
「グスタスク!前!めっちゃ前来てるから!!」
「なっ?!」
「グスタスク!!」
「アルブサール様そこを離れたら周りが!あああ〜〜!!」
『はい、一回目終わりだな』
【襲われそうになったグスタスクのもとにグスタフが向かおうとしてしまったせいで、とうとう敵を抑え込みきれなくなってしまったのだった】
「ぐっ…無念…」
「済まない影又殿〜…」
「…いいって、気にするな…とりあえずちょっと休もうぜ」
「しかし、予想以上に苦戦させられたな…」
「一個が崩壊するとそのまま芋づる式におかしくなっちゃうな…うーん…よし、それじゃあ!」
【今度はクリーチャーたちを円形に並べる】
「これなら個人個人で対処すればいいし行けるだろ!俺の指示も名前を呼ぶだけで良くなるしな!というわけでもう一回頼むぜ修練場!」
『ふむ、どうなるかだな、良いだろう』
【こうして2度目の挑戦が始まる、今回は前回と比べると順調そうだ】
「ガイトウとアルブサール様!その次にクレマンとポッツポッツだ!」
「だっ!」「でりゃあ!」
『なんだ、意外とうまくいきそうだな』
「へへ、俺の仲間たちは強いからな!」
『仲間ねぇ…まあ順調そうだし、少し難易度アップと行くか』
「へ?ってうわっ!?」
【地面が音を立てて180度回転した、すると…】
「っ!?こ、これは!」
『さあ、お前の腕の見せ所だぞ』
いきなり量が増えやがった!人員を回して対策…いや割合が変化したわけじゃない、ガイトウとかあたりは今の状態で限界だぞ!?でもここで見捨てるようなこと、できるわけが…!
「お前ら、量が増えた!アルブサール様、クレマン、ミザリィのところだ!サポートとかも考えて……」
【しかしやはり自分のところで手一杯だったところから徐々に抑えきれなくなり、崩壊してしまったのだった】
「くそっ…いけると思ったのに…!」
『…おい、人間』
「なんだよ一体…」
『お前はあいつらのことを仲間だと言っていたな…仲間とはどう言う意味だとお前は捉える?』
「うーん……信頼し合っている関係…みたいな…」
『だったらお前達は仲間じゃないだろうな』
「はあ?」
『あっちをみてみろよ』
【言われるがままにガイトウ達の方に目を向ける】
「グスタスク、立てるか?」
「はい…不甲斐ないです…」
「ガイトウ殿〜!まだ死ぬには早い!私たちにはやるべきことが〜!」
「死なねえよ!だから肩を掴んで振るな!」
「う〜ん…今回もダメだったわねぇ…」
「爆発不発〜〜…」
「流れる水も止まる世界か…」
「みんないるけど…それがどうしたんだよ」
『お前はあいつらの何を信頼している?』
「…?」
『闇文明…この世界で信じられるものは強さ、それ一つだ…お前はあいつらのそれを信じていないのか?』
「いや、そんなことない!この目で、その強さを見たし…」
『ならば何故、奴等を救援に行かせた?そこに…意味はあったか?』
「!」
【ハッと気が付いたように、もう一度彼等の方に目を向ける】
『気が付いたか?』
「…アルブサール様達はピンピンしてる…多少ついた傷も、救援に入れさせた奴らを多少庇った時のやつ…それでも途中から耐えきれなくなって…ガイトウ達が…」
『貴様の思う助け合いなど、奴らには最初から必要なかったと言うわけだな』
そうか…俺が、俺自身がアルブサール様達の強さを信頼できていなかった…恐れを抱いていても、大丈夫だと確信できていなかった!
『あいつらは、お前の駒だ…そして盤面を見ることができるお前に重要なのは、駒自身のことをわかっておくことだ。ただ強さに慄いているだけでは、理解しているとは到底言えない』
「…」
『被害がない状態だなんてのは夢物語だ、完全な勝利などに拘れば、いつか崩壊する…少なくとも、
『お前はこいつらの総統だ、操れ、活かせ…そして、勝利へと導く義務がある…お前の目的を達成したいならな』
「……修練場、少しだけ…時間をくれるか?」
【そんなふうに言う影又の顔は、さっきまでとは一味違った】
『…ふっ、いいだろういくらでも待ってやる…俺は暇人なんでな』
「サンキュー!おーいお前らー!!」
【こうして数分間の作戦会議後、全員の体力回復を待ち】
『さあ、こいつがラストチャンスだ、これでダメなら儂はもう知らんぞ』
「ああ…お前ら行くぞ!俺の指示で、勝たせてみせるぜ!」
【3度目の正直と言わんばかりの戦いが始まった!】
「ガイトウはそのまま持ち場を離れるな!グスタフ様!ちょっと量が多くなってますから一気に切り抜いてください!」
「おうよ!」「成敗…してくれる!」
「クレマン!少し前に上がって引きつけてから、武器で一斉にやってくれ!そしたらそのままボカカーンとポッツポッツが上がるんだ!」
【先程までとは変わって色々な指示を出す、だがそれは闇雲なものではなく、それぞれの個性や特性を活かした物であった】
「ラスト1匹です!アルブサール様!」
「ああ…はああっ!」
【最後のトドメとして攻撃を放つが…】
グニョン
「ぬっ…!?(今の感触…今までのとは何か違う?)」
「なんだ今のやつ…グスタフ様の剣での攻撃を受け流した…?」
『最後にやつは特別性だぜ?素早く一刀両断しないとどんどんくっついて戻っちまうんだよ』
「ええ!?そ、そう言うの教えといてくれよ…」
『それじゃあ試練にならないだろ?さあどうする?』
「うーん…スピードで言うとやっぱりミザリィ…でもいけるかどうか…」
「ふっ…ならば、我が参ろうではないか」
「え?!アルブサール様がですか?!」
「(スピード…正直言って我の分野ではない…だが…)」
【剣の持ち方を変えながら、過去のことを思い出す】
「(龍の攻撃に反応できなかった…龍と撃ち合い、そのまま負けた…だが…)」
「我はそんなところで終わる気はない!!」
【一気にグスタフの体からエネルギーが溢れ出るようになる】
「え!?な、何あれ!?」
『あ、あれはもしや!』
「知ってるのか?」
『いや知らん!』
「コテコテのネタやってんじゃねえよ何年前だ!」
『おそらくやつは進化によってマスターとしての力が不十分だったマスターカード…だからこそ今進化しようとして、強大なエネルギーが体から溢れてしまっているのではないか!?』
「知ってんじゃねーか!!!」
「さあ見ておけ影又!そしてお前達!これが我の、ツインパクトの力だっっっ!!」
【溢れ出るエネルギーがグスタフに抑制されるように小さくなっていき…そして】
ザシュンッ
【気が付いた時には、グスタフは敵の後ろにいた】
「が…あ…」
ばたり
「た、倒れた…」
「と言うことはまさしく…!」
『ふん…お前達!合格だ!儂が認めてやろう!』
「よっっっしゃああああ!!お疲れ様、お前ら!俺、もっと勝てるように…お前らを勝たせられるように、頑張るな!」
「おー!」
「ふっ…これぞ、我の新たなる力というわけだな…なかなか心地良いものだ」
「それではグスタフ殿…せっかくですし技名をつけてみれば?私の商賣家の一億品《カーマショル・ビリオニル》のような!」
「ふむそうだな…それでは…」
「どんな感じにするの〜?」
「黒剣閃光一禅殺なんてどうだ!」
「……」「……」「……あー……」
【黙りこくる3人】
「?お前達…?」
「影又殿、剣王の一閃などでどうでしょう」
「いいな、それで行くか」
「え…あの…我の名前…」
「グスタフ…」
【クレマンがグスタフの方をポンと叩く】
「俺たち…仲間だな!」
「…よもや、見捨てられるとは……」
『うーし、そしたらお前には儂から合格祝いをくれてやろう!』
「合格祝い?」
え…まさかマジでマスター必殺技?インフレにも程がないか?
『それは…儂じゃ!!』
「…はい?」
『受け取るがいい!儂のカードをな!』
「お前何言ってん…うおっ!?」
【地面が揺れ始め、亀裂が入る】
『名はそう!〜〜修練場・満月永祭寺だ!よろしく頼むぞ、闇文明のマスター!』
「ふぃ、フィールドカードぉ〜〜!?」
てか…なんか汚れて見えないのが数箇所あんだけど…なんか、名前のところ…2文字分入る…?