闇の世界への反逆心   作:魚川

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恐怖のコウモリ参ジョー!?開くな、無月の門!

【影又はデュエマが終わって倒れてしまったガイトウをベッドに寝かせようと運んでいる、その間グスタフ達は】

「お、おいミザリィ!そっちは閉まってるか!?」

「け、結構限界よこれ…もうちょっと大きいのなかったの…?!」

「仕方がないだろう、この家にあるものは基本的に飾ってるから箱なんんてないんだ…!」

【影又の手によって生成された魔道具達を箱に閉じ込めようとしている】

 

「も、申し訳ないお二方…今の所私のストックがこれしかなくて…!」

「よしお前達いいな、せーので一気に締めるぞ、行くぞせーの!!」

バターン!!

「よし閉まった鍵をかけろクレマン!!」

「うおおおおおお水文明の叡智が詰め込まれた特殊な鍵!指紋認証!声帯認証!その他諸々合わせて30個分!だああああっ!!」

【鍵がかかり、中で魔道具が出ようと暴れている音が聞こえてくる】

「「「……はぁ〜〜……」」」

【3人は安心したようにその場に座り込んだ】

 

「ん…んぁ……ベッド…?ああそっか、俺様あの後一回寝たんだっけ…覚えてねえや…」

【ベッドに寝かされた後にむくりと起き上がるガイトウ、影又は他のところに行ったようだ】

「起きたか、愚か者」

「うおっ何?!って…グスタスクかよ、びっくりさせんなって」

「やかましい、お前のことなんぞ知るか」

【持って来たフルーツを自分の口に放り投げて食べる】

 

「あ、それ食わせてくれるとかじゃないんだ…ってか、なんでそんなに怒ってんのお前?」

「貴様が!グスタフ様の出番を無駄に奪ったからだ!」

「わーっごめんごめん悪かった!!でもだからって流石に怒りすぎだって!」

「………一番は、あの人間のことだ」

「え?」

「…心配してたぞ、お前の事を…お前達は家族同然だったんだろ?何故あんな無茶を…」

「……」

「お前は、間違いなく役に立っていた…お前が動かなければ、俺たちとお前は同じ場所に立っていなかった…お前がいなければ、グスタフ様をあんな形で強くするだなんて思いつかなかった…それじゃあ、不満なのか」

「俺様は……俺様は闇文明を取り戻したい…その為なら、なんだって…」

「それであいつが哀しんでもいい、と言うのか…?」

「っ……」

「…これ以上責めても無駄だろうから、俺はここらで失礼する…だが、よく考えろ…彼奴が魔道具だろうと使った理由を」

「…ああ……」

【ガイトウは再びベッドに潜り考え込む】

 

「(あの力があれば、俺は影又の求める最強になれる…けど、俺が彼奴に求めてるのは、目の前で戦う事じゃなくて……)」

【ガイトウはベッドをさらに上に引き上げて、体を全て覆い隠した】

 

 

「あ、おはよう影又!えっと…大丈夫なの?」

「おはようジョー。今は平気だよ、ごめんね変な心配かけて」

「いいよ全然!元気ならよかった!あの後デッキーに叱られちゃったからさ…ほんと、ごめん!」

「ちょ、やめてよ、俺は大丈夫だって!」

「ありがとう…ってあれ?その手袋何?」

「ああ…まあ、オシャレかな…かっこいいでしょ?」

「確かに…ねぇ〜ちょっと貸してくれない?」

「いくらジョーでもこれは無理かな〜」

「え〜!!」

 

クレマンが渡してくれた手袋…いろんなものを遮断する効果があるからか、これがあれば物に触れても魔道具化しない…まあ草の腐食は止まらなかったけど。ひとまず安心だな…

 

「むむむ、こうなっら手袋のジョーカーズでも作らないと…あれ?」

「ん?どうかした?」

「いや、影又の後ろ…おーい!どうしたのー!」

【どうやら影又の後ろに少年がいたらしく、ジョーはそれに気がついて声をかけたようだ】

「あ、えとその、どうもナマ…」

「なんか落ち込んでる感じだったけど、大丈夫?」

「うう…僕、僕…」

「え、ちょ!?どうしよう影又!泣いちゃった!!」

「ありゃりゃ…ええと、落ち着いて落ち着いて…ほらこれでも見てさ」

【懐から何処から手に入れたのかわからないようなものを次々出す】

 

「…ありがとうお兄さん、落ち着いてきたかも」

「そう?ならよかった」

「ふう、なんとかなってよかった〜…で、どうかしたの?」

「ええとね…僕のお人形失くしちゃって、一緒に探してくれない?」

「お人形ねえ…まあ別に構わないけどどうしようか」

「よし!こういう時こそ俺のジョーカーズのでば…」

「ありがとう!心当たりあるのはこっちなんだ、一緒に来て!」

【そう言いながら走り出していく】

 

「…ジョー、まあきっと必要になるときも来るだろうからさ…」

「…うん」

【こうして2人はついていく】

「そういえばいつも一緒にいた…ガイトウさんだっけ?あのクリーチャーはどうしたの?」

「ああ、ちょっと色々あって…今は家で休んでもらってるよ。そう言うジョーのデッキーは?」

「ああその、昨日のことでかなり焦って寝不足になっちゃったみたいで今寝てるんだよね」

「あ、なるほどそういうこと…」

「早く良くなると良いね、ガイトウさん。影又の大事なやつなんでしょ?」

「そうだね…うん…」

「2人ともこっちナマーー!!」

「はいよー!」「はーい!」

【こうして…洞窟の奥に来た】

 

「き、君こんなところで遊んでたの?なんか意外かも…」

「ふふふ、そうだね」

バサッバサッ

「ん?」

「ジョー!危ない!!」

【影又はジョーを突き飛ばし、襲いかかろうとしてきていた巨大なコウモリの2本の牙を鷲掴みにして止めた】

 

「えええ?!こいつ何!?」

「キシャシャー!まさか本当にノコノコやってくるとわな!よくやったぞナマコッコ!」

「ナマコッコ…この子供のことか…!」

「え?!じゃあまさか…」

「っ…そ、そうだよ!僕はお前らを騙したデュエルウォーリアーだ!このまま二人まとめて牙修羅バット様にやられちゃえば良いんだ!!」

「…」

「く、くっそ〜〜!!デッキー起きて!全員お仕置きプレスして…」

「ジョー!」

【怒りに燃えるジョーに声を掛ける影又】

 

「何?!」

「これを」

【そう言って何かの機械を手渡す】

「これって…ガイトウ特性小型ワープ装置、クリーチャーならどんな場所でも問題なく送り届けられる…それでナマコッコを水文明に送ってやって」

「なっ…何言ってるんだ!僕はお前を騙して…」

「そういいの良いから早く行った方が良い、お前の「仲間」を送るなら、いくらジョーでも時間が足りないだろうしね」

「仲間?」

「奥、多分そいつと同じ水文明のクリーチャーが複数体居る…さしずめ人質ってところか?お前らみたいなことが考えそうなことだよ」

「ほほう、気づいたか…しかもこの力!お前さてはただの人間じゃないな?」

「いいや、普通の人間だよ…故郷と親友の幸せを願うただの人間だ!」

「影又…」

「ジョー!早く行って!」

「わかった!」

【牙修羅バットは影又をじっと見つめている】

 

「ジョーを止めに行ったりしないんだな」

「あんな奴らもうどうでもいいさ、俺の本当の目的はお前だからなぁ!」

「お前も彼奴等の回し者かよ…最近多いもんだぜ」

「さあ…俺に吸いつくされる覚悟は良いか!」

「その自慢の牙ごと全部ぶった切ってやるから、せいぜいそっちが覚悟するんだな!」

「減らず口を!」

「お互い様だろ?」

 

「「真のデュエル!スタート!」」

 

影又::剣 王 一 閃

牙修羅バット:恐怖の闇牙

 

影又:3ターン目 クリーチャー1シールド5

「マナゾーンが闇文明のみなのでコストを少なくして展開!修練場・満月永祭寺!能力で墓地を増やして呪文を回収!」

「ククク、さあ見せてみろ反逆者の力とやらをな…」

「うるせえよ、ターンエンドだ」

 

牙修羅バット:4ターン目 クリーチャー2 シールド5

「ではまず第一の牙でお前を苦しめよう…!」

「あ?」

「手札を2枚捨てさせてもらう」

「!?」

「これにより、こいつの召喚コストを3少なくする…さあ見るがいい!」

「凶鬼02号ドゴンギヨス!!」

「なっ?!」

「これでお前はマナゾーンにカードを置く時、それをタップして置かなければならない!ターンエンドだ」

「チッ…!」

 

影又:4ターン目

「フィールドのターン開始時能力で…再び墓地を増やして1枚回収してドローマナブースト…」

「(くそっ、使えるマナは3マナか…だけど、ガツンはいる…とりあえずこれだ!)呪文スラッシュ・チャージャー!」

「4枚見て一枚墓地。その後カードをマナに置き、ガツン能力で墓地を増やす…ターンエンド」

 

牙修羅バット:5ターン目

「マナを増やすか、賢い判断だが…私はさらに攻めるぞ!1マナ減らした5マナでいでよ!ドクロデルス!」

「ドクロデルス?!」

「クリーチャーの出た時能力は一旦温存し…ドゴンギヨスでWブレイク!」

「うっ…」

シールドチェック× ×

「これでターンエンドだ!」

 

影又:5ターン目

「(次のターンシールドを恐らくすべてブレイクされる…なんとか受けきるなら墓地が足りない…今回は回避シたかったけど…仕方ないか…)」

「墓地を増やすのを選択して…(ガイトウが墓地に落ちたか…)」

「…堕魔ドゥグラス。ターンエンドだ」

 

牙修羅バット:6ターン目

「ほぉ…ブロッカーか、そしてグスタフまでいれば受けきれるという判断か?」

「!?」

「これでも俺は勤勉でな…では、その希望を俺が砕いてやる!!」

 

「牙修羅…それすなわち、地獄!悪夢!絶望!その全てに俺は潜む!お前の闇の中に…俺が潜むのだ!」

「さあ…後ろを見ろ…そして、運命に絶望し、この世から消えてしまうが良い!ドローーー!!」

 

「キシャシャ…さあお前の絶望を見せてもらおう!」

「召喚!俺、牙修羅バット!」

「牙修羅バット……っ!まずい!」

「今更気づいたか…だが、こういう時が一番いい顔を見せてくれるだろう?」

【影又の持つカードが牙修羅バットの前に持っていかれる】

「やはり持っていたな?絶龍騎アルブサール…俺は呪文を捨てさせられるが、それはツインパクトカードとテレ以外ではない!では…捨ててもらおうか」

「グスタフ様…!!」

「さあ、このまま終わらせてやろう!ドゴンギヨスでWブレイク!」

シールドチェック× ×

「くっそ……」

「そう!そうだ!俺に絶望する顔!その顔を晒して、俺の前に跪き死ぬが良い!!ドクロデルスでアタック!!」

シールドチェック……

 

「…クソがよ…」

「これで終了か、あっけなかったな反逆者よ…だが俺だけはお前を覚えておいて…」

「勘違いするな」

「あ?」

「俺が絶望してるのは、お前に負けるからじゃない」

「…ほう?なぜだ?」

「友達を…傷つけることになるからだ…シールドトリガー、もう一体の堕魔ドゥグラス」

「なるほど、2体目のブロッカーか、ならば仕方が…」

【魔道具が4つ集まり空中に舞う】

 

「……まさか」

「………」

【影又は喋ることができない、ただ上を見ることしかできない】

「俺様の…時間だあああああ!!!!」

【雷が落ちると同時に、再びガイトウをバトルゾーンに出して「しまった」】

「ガイトウ…」

「ふっ…心配するなよ、俺様が勝たせて…ぐうっ!!はあ…はあ…やるからよ!」

「ごめん…」

「謝ることはねえだろ?いくぜ…墓地の枚数分だけ墓地を増やし、墓地に送ったカードの枚数以下のコストになるようにクリーチャーを破壊!!」

「なっ…俺のクリーチャーが?!」

「さあ、恐怖を好きなだけ持ちな!!」

 

影又:6ターン目

「呪文を唱えるコストをすくなるするを選択して…呪文、商賣家の一億品《カーマショル・ビリオニル》…これで墓地のマフィ・ギャング以下のカードは実行できない」

「何?!」

「決めるぜ影又!ぐっ!」

【またもやガイトウに雷のようなものが走り苦しむ】

 

「…ああ、ガイトウでTブレイク」

「くっ…!」

シールドチェック◯ ◯ ◯

使用不可

「馬鹿な…こんなことが許されて良いはずが…!!」

「悪いが許されるんだぜ、俺様たちならな!!返零!7枚山札に戻して俺様をアンタップしてもう一発!!」

シールドチェック◯ ◯

使用不可

「俺が…俺が絶望させるのはずなのに!!人間風情が!裏切り者が!俺のことを奪うんじゃ…」

「お前らが奪ってきたんだ、奪われた程度で…ごちゃごちゃ騒ぐんじゃねえよ!!俺様直々にぃ!ダイレクトアタック!!!!」

【前と比べて伸びた爪を牙修羅バットの首に突き立てる】

「あ、ああっああああああ!!」

「……っ?!ま、まてガイトウ!!やめっ」

「うらぁっ!!」

【そのまま…牙修羅バットの首を掻っ切った】

 

「あっ…が…あっ…」

シュウウウ…

「ふっ…俺様達の完全…うおっ?!」

【勝利宣言をしようとしたところを、影又に首を掴まれて引っ張られる】

「お、おいおい影又どうしたんだよ?今回も勝ったしそれで…」

「お前…お前、殺したんだぞ!あいつを!」

「え?あ、ああ…だけど彼奴等は闇文明を…」

「それをやったら彼奴等と何が違うんだ!!」

「うあっ…」

「生きてたんだぞ…?たしかに救いようのないような悪だったかもしれないけど、あいつは生きてたんだ…俺達は、その命を奪ったんだぞ!?」

「だって俺様は、その…俺様…」

「たしかに闇文明は死と蘇りの文明だ…だけど、相手を手に掛けたやつに、平和になったあとのみんなが、平和にしようとするみんなが、ついてきてくれるのかよ…?」

「………」

【俯いて黙ってしまった】

 

「おーい!影又ーー!!」

「っ?!」

【デュエルフィールドから地上に戻る影又、その時にはガイトウは闇文明に戻っていたようだ】

「じょ、ジョーどうかしたの?」

「様子見に来たんだ!勝てたんだね!」

「う、うん…」

「じゃあお仕置きプレスで…あれ?あいつは?」

「え、えと…どっか行っちゃったみたい、一瞬目を話しただけなのにさ…」

「そうなんだ…まあしょうがないよ。それにさっきの子が影又に話があるって!」

「俺に…?」

【もじもじと先程のクリーチャーが前に出てくる】

 

「あのその…騙してごめんなさい!それと…みんなを助けてくれてありがとうございました!」

【そう行って海藻のようなものを渡される】

「…」

【手を伸ばして受け取ろうとするが、今まで触れてからしてしまった植物たちを思い出して手を引いてしまう】

「え?」

「ご…ごめん、俺忙しいから…元気でね、それじゃ…」

【そう行って逃げるように走り去ってしまった】

「あっまっ…行っちゃった…お礼…」

「あ、後で俺が渡しておくよ!ありがとうね!」

「(影又…どうしちゃったんだ…?)」




「最近影又の様子がおかしい?」
「うん、変によそよそしいし…デュエマも最近してくれないし」
「わかった、俺も話を聞いてみるよ」
「うん!ありがとうキラ!」
「ああ!(…影又、もしかしてお前も…自分の正義を迷っているのか?)」


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