「け、契約つっても誰とだよ?俺お前らとしか面識ないし…お前らマスターになるの?」
「そんなわけなかろう、そんな仰々しい地位、俺様は御免だな…ふふん、これを見るが良い!」
【そういうと手紙を取り出した】
「手紙?そんなの来てたのか、誰からだよ」
「まあまあ、それはお前の目で確認してみろって!な?」
【影又にグイグイと手紙を押し付ける】
「わ、わかったって…ええと…差出人「グスタフ・アフルブサール」ねぇ…グスタフ・アルブサールゥ?!?!」
「ははは!いい反応だな!俺様もそうなったぜ…はは…」
「どっどどどういうことだ?!」
「わからん、中身見てないし…」
「なんで?!」
「だってそれ、お前宛だもん。持ってきたやつも「来たるべきときに人間に渡せ」って言ってきてたし」
「な、なるほど…いやお前よく中身わからない状態で自信満々に出せたな?」
「まぁ…ははは」
「誤魔化すなよお前…じゃあとりあえず…開けるぞ?」
「おう…心して開けろよ」
【中を見ると、このようなことが書かれていた】
『我が邸宅で待っていろ、戦闘の終わり次第戻って参る』
「…こ、これってつまり…」
「グスタフ・アルブサールと直接会えるってこと…だよな?!」
き、キター!!正直夢見てたグスタフ・アルブサールとの対面!しかもあっちから誘ってきたということは、マスター契約はほぼ確実じゃないか?!最高だ!うおおおお!
「い、行くしかない!絶対に!!で、どこにあるんだ?グスタフ・アルブサールの邸宅って」
「俺も詳しい場所は知らないが…まあ聞きながら行けばいいだろう」
「じゃあ行きましょう!今すぐ行きましょう!!」
「お、おお!(ものすごいテンションの上がりようだな…)」
『こうして影又とガイトウは山を超え!』
「ギャーーー!!」
「足を止めるな!死ぬぞ!!」
『海を超え!!』
「これ…泳いで大丈夫なアレなんですか?」
「安心しろ、解毒剤はたっぷりある」
「やっぱ毒ですよね?!!?」
『とうとうグスタフ邸にたどり着いたのだった!!』
「はあ…はあ…し、死ぬ…」
「いや、逆によく生き残れたなお前…普通の人間なら10人は凶鬼になってたぞ」
「信仰の詩からってやつですよ…よし!それじゃあ早速!」コンコンコン
【グスタフ邸のドアを叩くと】
キィィィ…
「…」ペコリ
【少し小さめで、紅茶を片手に持った凶鬼が現れた】
「あっ…えと、スタフさん…ですよね?えと、俺達グスタフ様に手紙で招待されまして…」
【出てきたスタフに手紙を渡すと】
「…」スッ
【お通りくださいというような動きを見せる】
「入っていいってこと…だよな?」
「はい、恐らく…失礼します」
【中に入ると、厳格な雰囲気を感じる】
「おお…やっぱり邸宅って感じだな、すげえ…」
「こんな豪勢なところに住んでるのに、当の本人はずっと戦場にいるっていうんだからすげぇ話だよな…あ、あそこで待ってろってさ」
「ああ、了解です」
緊張するな…なんかやたら禍々しいとはいえ、高級そうな家具ばっかりだし…しかしどれくらい待つことになるのかな?駐在戦場がモットーだからなあのクリーチャー
【こうしてかれこれ数時間…】
「な、長い…長過ぎる…全然来ない…」
「ガイトウ、気持ちはわかるけどやめろって…」
「だっておかしいだろ!いつまでまたせる気なんだ一体!実はあの手紙の内容も嘘で俺様たちのことをおちょくってるんじゃないか?!」
「ふむ…そやって受け取られるのは心外だが、少々またせすぎたかグスタスク?」
「数時間は経っていますが…グスタフ様とご会談するとなれば、それほどは待ってもらわねば」
「「………」」
【前から聞こえる声に顔を青ざめさせる2人、恐怖で固まって前を向けない】
「…いやこちらを向けよお前達」
「はいい!」「すいませんでした!!」
「なんなんだこいつら…よかったんですかグスタフ様、こんなやつらで」
「本当に契約するかどうかは今から決めるものだ…まあ、とりあえず…既知であろうが、我がここの家主、グスタフ・アルブサールだ」
「ど、どうも…影又です」
「ガイトウです…えと、今回な貴重なお時間を…」
「そう言うのはなくて構わん、我とてそう言うのは苦手でな」
「さ、左様でしたか…」
「まあ早速本題に入るとしよう、人間…影又とか言ったか?」
「はっ、はい!影又です!」
「我がお前をここへ呼び出したのは他でもない、お前と契約してやろうと思ったからだ」
「ほ、本当ですか!?ええと…嬉しいです、ありがとうございます!」
「おいやったぜ影又!俺様達の最強の切り札ってわけだ!」
「はい!」
何より、相手がグスタフって事が嬉しい!やっぱクリーチャーワールドがあるとこう言うこともあるんだな!!
「あいつら浮かれやがって…」
【苦い顔をするグスタスク、しかしグスタフは…】
「…ふっ…クククっ…」
【顔に手を当てて笑みを溢していた】
「…グスタフ様?」
「いや…すまんな…やはりお前達は「らしくない」な」
「らしくない…ですか?」
「我らが闇文明は侵略と争いの国だ。我らは「素材」から凶鬼を作り出し、他文明を侵略し、領土を広め続ける…」
「……」
「しかし…お前達はどうだ?文明の片隅でひっそりと暮らし…有り合わせで凶鬼を作り出す」
「グスタフ様、結局何が言いたいんですか?」
【グスタスクが思わず口を開く】
「…だから面白いんだ、だからこそ、我では戦えぬような相手との戦いが楽しめる…そこを気に入ったのだ」
「特にジョーカーズとか言ったか…ああ言う奴らとの戦いは面白かった」
「そうでしたか…それは良かったです!」
「ああ…ただ一つだけ」
「え?あ、はい」
「……あのような腑抜けた戦いはもうするなよ」
「へ?」
「それだけだ…ほら、これが我のカードだ」
「あっ、お、おお!これが…すげえ…なんも写って無いけど…」
やっぱり最初は何も写って無いんだな…ここは試練的なものでなんとかする必要があるってわけだ
「まあもうわかっていると思うが、それが使えるようになるにはもう一仕事必要だ…何、簡単なこと…強い者と闘ってきさえすればいい」
「わかりました!」
「あともう少しだな、影又!」
「それはそれとして…お前達どうする?戻るのか?望むならここで過ごさせてやってもいい」
「え?!ほ、本当ですか!?」
「まあ…知っての通り、我はあまり帰ってこ無いからな」
【2人は一瞬考えた後】
「そ、それじゃあ…」
「家に戻ります」「はぁ?!」
「はぁってなんだよガイトウ」
「いやいやいやいやいや!!ここ大豪邸だぞ!?わかってんのか!?」
「知ってるよ、見ればわかる」
「じゃあなんで…!」
「…わざわざ言わなきゃダメかよ、恥ずかしいんだけど…」
「はい?」
「やっぱし…お前達の家が落ち着くんだよ、楽しいし…」
「……お前〜〜!!お前お前お前〜!!!」
「うるせえよくっついてくんな!グスタフ様今回はありがとうございました!強い相手とのデュエマ、できる限り早くするんで!それじゃあまた!!」
「ああ…それではな」
【その後2人は邸宅を出て行った】
「…あの2人は、本当にグスタフ様の望みを叶えるのでしょうか」
「無理だな」
「……え?」
「今は確実に無理だ…あいつらにはまだ遊びと言うのが抜けきってい無い」
「…それでは、なぜ…」
「さっきも言っただろう?だからこそ、我ではでき無い争いを体験できる…その果てに、奴らは我の期待に応えるはずだ…まあ、気長に待つとしよう」
「相変わらずですね…グスタフ様は…私は武器製作に戻らせていただきます」
「ああ…それではな」