「お…お前…な、なんでここに…!」
【影又はただただ恐れているような反応を見せる】
「ん?なんだゲジ?私の事を知ってるゲジか?」
「っ……」
「ま、なんでもいいゲジ…お前らは今から死ぬんだからなぁ!」
「なっ?!」
「私の名はゲジスキー!ガデス様のご命令で、お前らを消しに来たんだよ!」
「が、ガデス…俺たちの存在がバレてしまったのか…!」
「そのとおりゲジ!どうする?今降参するなら、苦しませずに…」
「まっぴらごめんだ!!」
「ふん!ま、そんなもんだと思ったゲジ…ククク…せいぜい地獄を見せてやるゲジよ…!」
「ガイトウ、真のデュエルの準備を!」
「え…」
「やるしかねぇだろ!このまま何もせずに死ぬのだけは嫌だ!」
「う…わ、わかった…」
【3人は上に運ばれていく】
まさかこんなことになるとは…今の俺はマスターカードも持ってない…そんな俺で勝てるのか…?
いや…勝てなかったら死ぬだけだ…なんとしても生き残らねぇと…!
「さあ、やるゲジよ!」
「……ああ!」
「「真のデュエル、スタート!」
ゲシスキー:極悪ムカデコンボ!
影又: 死すらも力と変えてみせる!
ゲジスキー…おそらく使ってくるのは阿修羅ムカデと阿修羅サソリムカデか…だけど俺のデッキも、速攻を仕掛けられるようなデッキではない…どうするか…
影又:シールド5枚、クリーチャー3体
ゲシスキー:シールド5枚、クリーチャー0体
『何も仕掛けてこないゲジスキーに対して、影又は着実にクリーチャーを召喚して墓地を増やしていく』
ゲシスキー:ターン6
「さっきまでの勢いはどうしたゲジか?何もしてこないじゃないかゲジ!」
「うるせぇよムカデ野郎!ここから影又は本気出すんだから黙ってろ!」
「ふん…そうゲジか、だったらそんなものさせてやらんゲジ!」
「あ…?」
「この手で悪夢をつかんでやるゲジ…!シュラシュラシュラシュラァ!」
「阿修羅ドロー!!!」
「くく…来たゲジ…阿修羅サソリムカデを召喚!能力で山札の上から2枚を墓地へ!」
おそらく中身は阿修羅ムカデ…っ?!
「な…なんだと…?!」
【墓地に捨てられたのは阿修羅サソリムカデ2枚だった】
「ゲジゲジゲジ〜!来た来たァ!墓地からさらに阿修羅サソリムカデ2体をバトルゾーンに出す!!」
「能力が…2回…」
「ヘモグロ3体と阿修羅ムカデを1体バトルゾーンに!!」
「ぐっ!!」
「能力で手札を3枚捨ててもらうゲジ!そしてその上でジャリのパワーをマイナス9000して破壊する!」
「う、うそだろ…こんなに一瞬で…(だ、だけどまだ影又の手札にはスカルベントガデスがある、それさえ唱えられればこの状況もなんとか…!)」
まさか阿修羅サソリムカデを2体落とすとは…予想してなかった、まずい…しかもこれは…
「ではターン終了ゲジ」
「よし!何とか耐え忍んで…」
「その時阿修羅サソリムカデの能力発動!自分のクリーチャーを2対墓地に!阿修羅サソリムカデ1体を除いた全てを墓地に!」
「っ?!」
「そしてヘモグロと阿修羅ムカデの能力で、コイツラは再びバトルゾーンに!即ちもう一度能力発動ゲジよ!!」
「そ…そんな…」
「ぐっ…くそっ!」
【手札にあったスカルベントガデスも墓地に行ってしまう】
「これじゃあ、ターンが返ってきてもできることなんて…」
「そしてこのこの能力は次のターンが来れば再び発動できる…つまりお前はもうおしまいゲジよ!」
「か、影又……」
「…まだだ」
「え?」「あ?」
「まだ終わったわけじゃねえ…!俺のターン!ドローしてマナチャージ…ターンエンド」
「……ケッ、ガキはこれだから困るゲジ…まあいい!だったら、山札切れになるまで待ってやるゲジ!」
「……」
「自分の山札が少しずつ減って死が近づいて来る恐怖を、じっくりと味わっておけ!!」
『こうして、お互い何もせずに、ただただターンが過ぎていった』
影又:16ターン目
「はあ…はあ…ぐっ…」
「ゲジジ!もう山札も数枚しか残ってないゲジ!さっさと降参した方が身の為ゲジよ〜!」
「断るって…言ってるだろうが…!」
「もう無理だ…もう無理だよ影又!!お前も、影又の代わりに俺が…!」
「寝言言ってんじゃねえよ!ガデス様には人間を殺せって言われてるんゲジ!お前の命なんか最初っからどうでもいいんだよ!!」
「ぐう……」
「の割には、随分と時間をかけているようだが?阿修羅ムカデ」
「ん…?なっ?!」
「アルブサール…様…」
「て、てめえ何しに来やがったゲジ?」
「ガデス様から直々に言われてな…阿修羅ムカデは油断しがちだから見てこいと…まあ、どうやらその話は本当だったようだな」
「う、うるせえゲジよ!それに、この状況はもう勝ったのと同然ゲジ!あとはあいつが残りの山札を引き切れば終わりだゲジ!」
「…ほお…」
【影又とガイトウの方に目線を向ける】
「お、おい!なあ、影又を助けてくれよ!お前の力があれば、ここから逃げたりできるだろ?!た、頼む!俺はどうなってもいいから!」
「……命乞い…か、無様だな」
「なっ…!」
「影又、なぜ降参しない?こんなことで生き恥を晒す必要なんぞないだろう?死ぬのが怖いなら、我が一撃で胴と首を別れさせてやろうか?」
【そう言いながら、剣を影又の首元に当てる】
「……別に…死ぬことなんか…怖くありません…!」
「ほお?ならばなぜ戦い続ける?勝機のない戦いを」
「勝機はないかもしれない…俺も、あと数ターンの命です…」
「ならば…」
「でも!!」
「俺は負けない!ここで負けたら、ガイトウたちの夢が潰えるかもしれない!ここで負ければ…全てが台無しになるかもしれない!」
「だから諦めない!こんな状況でも…俺は信じてるんだ、あなたの事を!」
「……」
「こんな状況もひっくり返せるって!絶望的な状況でも逆転できるって!俺は信じてる!」
「…死にたくないのか?負けたくないのか?」
「勝ちたいんです!!守るために!明日に進むために!あいつらへの恩を返すために!俺は…絶対に勝ちます!!」
「フン!何か喋ると思ったら何夢見てるゲジか?このムカデたちを突破する手段なんて無いくせに!グスタフ!さっさと退け!そいつをさっさと殺すんだからな!」
「貴様…」
「アルブサール様…俺、引きますから」
「!」
「さあ…ひっくり返して見せますよ…!」
「先にあるのが、暗い闇でも、絶望の未来でも、どうにもならない明日でも!」
「俺は進む!そして引く!俺自身を貫くために!誰かの希望を絶やさないために!!」
「うおおお!ドローー!!」
【引いたと同時に舞い上がったのは、前回の未契約のマスターカードだった】
「ゲジジ!なんだ大外れじゃ無いかゲジ!もう終わりゲジねぇ!!」
「くっ………あれ?」
【いつまで経ってもカードが落ちて来ず、上を見上げると…】
「…ふふっ…」
【グスタフ・アルブサールがカードを持っていた】
「アルブサール…様…?」
「ククッ…その呼び方も今日までだな?」
「へっ?」
「ほら、受け取れ!」
【影又にカードを投げ渡す、そこには…】
「あ…あああ…あああああ!」
「あの輝き…!まさか…!」
「マスターカードーーー!!!??」
「ぐ、グスタフテメェ何考えてるゲジ!?ガデス様…いや、七人の王全員を敵に回す行為ゲジよ!??!」
「なるほど、ならばちょうどいいじゃ無いか」
「ハァ?!」
「ちょうど戦いたいと思ってたんだ…今までの相手はどれもつまらなさすぎたんでな」
「お、お前おかしいゲジ…!」
「なんとでも言うがいい…さあ、影又…いや、影又様とでも読んだ方がいいか?」
「え?!い、いや、やめてくださいよ!確かに契約はしましたけど…やっぱり、あなたは俺の憧れでもありますから!」
「ふっ…相変わらずだな、お前は」
「グスタフ…なんで…?」
「言っただろう?命乞いなんて無様だとな…前までの影又は、負けることなんぞどーでも良さそうだった…だが、どうやら今は違う…それだけだ」
「っ……!!よっしゃあ!やったれ影又!!」
「はい!覚悟しろよ、ゲジスキー!」
【カードが光り輝き始める】
「ぐっ…い、一体何ゲジ?!」
「わかるだろ?アルブサール様のマスターカード…これだけが持ってる最強にスペシャルな力…名前はそう!」
「マスターバーストブースト!身を守る力も、攻撃の選択肢も!全てを捨ててお前を倒す!!」
【そう叫ぶことで、周囲が黒い霧に包まれる】
「な、何が始まるゲジ…?って、何ぃ!?」
「と、溶けてる…?シールドとマナが…?」
「このアルブサール様は!コストを支払う代わりに、シールド、マナ、手札、バトルゾーンの好きなところからカードを10枚まで墓地に送ることで、そのまま召喚することができる!!」
【影又はそのマスターカードをバトルゾーンに置く、すると…】
「ふっ…とうとうか。グスタスク、武器は?」
「こちらに…!」
「…素晴らしいな…それでは、行ってくるとしよう」
【飛行機のようなところから飛び降りる】
「ふっ…はあああああ!」
【着地したあと、目の前のある溶けたシールドとマナを切り裂きながら現れる】
「ぐ、ぐぐ…!」
「我が名は…そうだな…なんと名付ける?」
名前…名前か、そう言えばあんまり考えてなかったな…ええと、同じ闇文明のデスザークが卍だから…似た感じで…そうだ!
「軍乗アルブサール!これでいきましょう!」
「なるほどな…なかなか悪く無い」
「では!軍乗アルブサールの能力発動!このクリーチャーがバトルゾーンに出た時!墓地にカードが20枚以上あるので能力発動!墓地からパワー3000以下の、闇のマフィギャングを3体バトルゾーンに!」
「ハァアアア?!」
「ボッカーンと!弾けてやりましょう!」「ガジャジャ!いい気分だぜ!」「ビリビリバチバチパワーマーーックス!」
「そしてその次に!パワー4000以下、または闇のNEO進化を持つクリーチャーを3体バトルゾーンに!!」
「ま、まだあるゲジ!?」
「よっしゃあ!決めてやろうぜ影又!俺様だって……やってやらぁ!」
「張り切りすぎるなよ?グスタフ様の晴れ舞台だ、泥をつけることは許さん」「…」コクコク
「うおっ!お前らもいたのか…まあいいや!俺のバーストブーストも発動で!さらに来い!仲間たち!」
【さらに3体のクリーチャーがバトルゾーンに出て来た】
「い、一気にクリーチャーが増えやがったゲジ…だ、だが関係ない!お前らじゃこのムカデたちを突破できない!」
「ふふーん、それはどうかな〜?」
「へ?」
「軍乗アルブサールの最後の能力発動!このクリーチャーがバトルゾーンにいる限り、俺の全てのクリーチャーのパワーは、クリーチャー一体につき+1500!パワードブレイカーを得る!」
「つまり〜?俺のクリーチャーのパワーは全員+10500〜!!」
「なっ、なああああ!?」
「さあ!一斉攻撃決めるぜー!」
「う、嘘ゲジ…あの状況から…逆転されるなんて…!」
シールとチェック×××××
「そのままぁ!軍乗アルブサールで!ダイレクトアタックだ!!」
「ぬあああああああああ!!」
【ゲジスキーは剣での一撃で、遠くに吹き飛ばされて行った】
「や…やった…のか…?!」
「……いよっっっしゃあああ!」
「全てを力に!進軍かんりょ…うう」
【なんと影又がばたりと倒れてしまった】
「えっ?!か、影又!?」
「何ターンもデュエルしていたらそうなるだろう…こっちに連れてこい、我の屋敷で寝かせてやろう」
「わ、わかった!おい仕事だぞ驚鬼達!」
「「「アイアイサー!」」」
「…で、やられて帰って来たと…まさかあいつが裏切るとはねぇ…」
「はい…ですが、次こそはあの忌々しい奴らを木っ端微塵にしてみせ…」
「いいよ、もう」
「え?」
「仕事できないとは思ってたけど、まさかここまでとはね…俺たちの主人ももう時期蘇る…あいつらはその時なんとかすればいい」
「へ?え?」
「簡単に言うとね…お前首だから」
【そう言うと何かを見せる…なんとゲジスキーはその中に吸い込まれていく】
「な?!何ゲジ!?や、やめ!うわああああああ……」
「はあ…困ったもんだな」
バッキューン!ズッキューン!ドッキューン!今日の切り札!
軍乗アルブサール!
影又の啖呵を気に入ったグスタフ・アルブサールのマスターカード!
マスターバーストブーストで、10枚カードを墓地に送ればタダで出せる!
その上で墓地が20枚以上あればパワー3000以下のクリーチャーを3体呼び出し、その次に闇のNEO進化のクリーチャーを呼び出したりと、一気にクリーチャーを展開!
その上でクリーチャーの数だけ全員のパワーがアップ!圧倒的攻撃力で、敵を捩じ伏せるぞ!
引き金は2度引かねえ!一発が全てだ!