朝起きたら美少女になってた彼(あなた)にお願いがあるのですが。   作:すこやかおにぎり研究所

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ここだけトワ視点


舞踏会のあとの入浴

 深夜。事後特有のぽやんとした感覚がまだちょっぴり残ってるうち、今度はアルマと浴室へ。

 バレッタで髪をまとめてもらって、汗(とか色々)をシャワーで流してもらって――。

 せっかくだから、と湯船へ少し浸かることに。

「おおっ……さすが二人だと、お湯もだいぶざばぁだね」

「ふふ、そうですね。入浴剤も含まれている分、少し贅沢な心地です」

 ――腰を沈めて、アルマと向き合うような形に落ち着く。

 この肉体(からだ)になってから一緒にお風呂に浸かるのって、何気に初めてじゃないかな?

 ふとアルマの方に視線をやると、幸せそうなにっこりフェイス。これにはボクも思わず照れ笑い。

「アルマ、一日ずっとニコニコしてたね」

 いつもボクに笑顔を向けてくれるけど、今日はオールウェイズご機嫌そのものだったというか。……本当に、ずーっと嬉しそうだったなあ。

「最近は落ち着いてきましたけど……TSしてからのトワさん、これまで以上に大人気ですから。

 独り占めできるとなって、つい、はしゃいでしまいました」

「屈託のない」って、こういう顔を言うんだろうなあ……というほどのウルトラスーパーにこやかフェイス。この上なく幸せそう。

「改めてお礼を。

 ……トワさん、ありがとうございます。

 今までで一番の、最高に幸福な誕生日でした」

 アルマはいつも大げさだなぁ――なんて茶化そうとしたけど、やめておいた。

 ……去年は、そして一昨年の誕生日は、どんな気持ちでボクと過ごしていたんだろう。

 そう思ったら、言葉が自然と浮かんできて――。

「アルマ」

 距離を詰めて、膝立ちのような姿勢になる。

 ――顔を寄せて、アルマのほっぺたにそっと触れて。

「ボクからも――改めて、お誕生日おめでとう。

 来年も再来年も、ずーっと一緒にお祝いしようね」

 軽く唇を重ねて、心からの笑顔を添えて。

 アルマの幸せがずっと続きますように。そんな想いを込めながら伝える。

「…………って、あれ? アルマ?」

 なにその、なんとも形容しがたい表情……? インターネットでよく見る、ネコチャンと宇宙の背景をコラージュした画像みたいな。

「……トワさん」

 ――30秒ほど経って、ようやくアルマの口が開いた。

「――――――大好きですっ!」

 湯船に沈められそうなくらいの勢いで、アルマがぎゅーっと抱きしめてくる。

 ……触れる部分が熱いのも、ハグされる直前にアルマの目から水滴がしたたり落ちてたのも、きっとお風呂のせいじゃない。

 しょうがないにゃあ・・いいよ。アルマが落ち着くまで、しばらくちょっとこうしてようね。

 ――そんなことを思いながら、ボクもアルマの背中に腕を回した。

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