モンスター(色んな意味を含む)バース 作:幻魔拳
それでも宜しければ読んでくれると嬉しいです。
太古の時代
太古の時代、それは完全なる暴力の世界。
平然と大地を踏み抜き沈ませて、大嵐を巻き起こし、マグマを布団にして眠る存在が群雄割拠する時代。
人間は逞しく蟻のように怯えながら生きて、空には我が物顔で竜が飛ぶ。
海には
ならば地上はどうだろうか。場所にもよるが静かで穏やかで…………
ということは一切無い。
安全地帯など存在しないのだ。
あるとすればそれは遥か未来の………これ以上は不確定だな。
逃げ場無し、弱肉強食、摩訶不思議生物のオンパレードで人類は最弱。
そんな世界に俺は僅かなる前世の記憶で『ネルギガンテ』と呼ばれる存在──に酷似した存在に転生した。
正直自分はネルギガンテなのだろうか疑問に思うことがある。姿形は記憶通りだが、サイズが違いすぎるのだ。
身長60m
フィートにすれば196フィート
インチにすれば10.205 インチ
原作から約2.6394倍のデカさ。
正直、
こうなる前は何をしていたんだったか…。何もしていないだ多分。平凡と生きていたに違いない。記憶はないが、直感がそう言っている。
で、何かしらの形で死んでこの世界に転生した。
木も岩も何もかもがデカくて、地上とは別に広大な地底世界がある……神々の時代真っ只中のこの世界に!
大きな角をガツンガツンとぶつけながら俺は全てに襲いかかった。
まずはスカル・クローラー、その次に何故かデカくなっていたリオレウス、そしてギャオス。
前世の記憶が世界観がめちゃくちゃだと訴えているが、破綻しているようには見えないのでこの際無視しよう。
まず分かった事がある。
俺の再生が早いということ。熱線とかは出せないこと。そして、俺は強いということ。
俺は調子に乗った。乗りまくった。ビームなどは痛みに耐えれば再生が上回る。
大体の相手が強引に力で捩じ伏せられる。
そして、倒した相手は俺に従う。
凄まじい程の良い心地だったなぁ。
娯楽が少ないからというのもあるが、ビジュアルが格好良くて強い奴は生かして一緒に狩りをしたものだ。
……まあ好き勝手しすぎたんだろう。
そんな俺に天罰を与えんとばかりに、ある日突然アレは来た。
黒い鱗の体表、青白く輝く背鰭、逆三角形の体格をした恐竜のようなタイタン。
俺は"ゴジラ"と戦った。
結果?
ボロ負け……完敗だよ。
まず俺一人が立ち向かった。空へと飛び上がっての急降下タックル。それを受け止められて、投げ飛ばされた。
更には巨大な尻尾で叩きつけられて地面に倒れ込む。
俺を助けようとしたのか手下にしていた片角のディアブロスがゴジラに水蒸気爆発を喰らわせていたが奴は少し怯むだけ。そのまま角に噛みつかれて残っていたもう片方も折られていた。
オノノクスも頑張っていてくれたと思う。
あんだけ恐ろしいゴジラにインファイトを決め込んで自慢の斧で傷をつけた時はスゲェと思ったよ。
だが足りなかった。ゴジラは四足歩行になってオノノクスに馬乗りになって爪で切り裂いた。
二体のお陰で起き上がれた俺は咆哮をあげてゴジラと数時間も戦った。
結果はボロボロ。お情けかは知らないが俺と共にゴジラと戦った奴らも生かして貰えた。
それで今度は俺の番って訳だ。
タイタンの掟、敗北したら勝者に従う。猿でも分かる常識。
それから俺は何事もなく、『ただ無益な殺生はするな』『秩序を乱す者を排除しろ』そう命じられ、今も生きている。
あのディアブロスやオノノクスとはゴジラに負けたときに武者修行とかで別れてしまったがこんだけ長い寿命なんだ。いつかは合流できるだろうが……。
まあ良い。
どうせ暇なんだ。
この世界を"平和"に楽しむとしよう。