モンスター(色んな意味を含む)バース 作:幻魔拳
早くラドン出したいーよ
すさまじく腹が 減った。
「GURUGYAAAAAA!!!」
おかしい。おかしいぞ。
何故、俺の縄張りにこんなにもよそ者が雪崩れ込む。
スカル・クローラーにボーマンダ、昨日なんてセルレギオスだ。
自慢ではないが俺はタイタンや超種から恐れられている。俺より強いタイタンだとしても、俺と争ったらただではすまない筈だ。
そんな存在の縄張りに、しかも刺をばら蒔いて分かりやすく『ここは俺の縄張りだ』と主張しているのに何故来るのだ。
しかもセルレギオスは親から受け継ぐ固有の縄張りを持つ種族だ。それがここまで飛んでくるのか?
捕食者ばかりが俺の縄張りに来るせいで餌となる超種も減るばかり。これはいけない。
もし、セルレギオスが追い出されるなんて事になっていたら餌が減ったタイタンが縄張りを移そうとして別のタイタンと争い…それが連鎖するなんて事が起きても不思議じゃない。
ああ、そうだ。これは秩序のためだ。
大きな翼を広げて俺は飛んでいく。
目指すはセルレギオス、その巣の方向だ。
飛びながら情報の整理でもするか。
この世界には巨大生物の二つの区分、そして気質がある。
まず最初に区分だな。正直ゴジラとかから聞いた不確定な情報だし心許ないが…。
巨大生物にはタイタン、超種の区分がある。
タイタンはある程度の知性と強さ、大きさを持った存在。コールとかを使えば異種族でも意志疎通が出来る存在だ。
対して超種は…知性、大きさがタイタンよりも下で地下世界に由来を持つ野生動物がこの区分になる。意志疎通もできないし、所構わず襲ってくる餌要因だと俺は考えている。食うとき罪悪感が沸かないのが最高なんだ。
一番美味いのがタコとウミヘビ。生臭いが、なんだか寿司?を食べているみたいで懐かしいし、食べ慣れているからバクバク食える。
……ああ、気質の事を忘れていたか。まあつまらないものだからパッパと情報を片付けてしまおう。
前に言った通りタイタンには二つの気質がある。
まず一つ目が『破壊者』。命を奪い、環境を破壊する存在。
二つ目が『守護者』。慈悲深く、無益な殺生をしない秩序側の存在。
俺は無論破壊者だ。こんな見た目だから意外でも何でもない。
そんなこんなで見えて来るのは60mの俺でも巨大だと感じる樹海。樹木は平気で60mを越える長さをしている。
食べ物の匂いも濃厚。果実やらが豊富そうな匂いだ。
見たところ異変は無さそうだが何が原因でセルレギオス共は出ていっているんだ?
飛びながら樹海周辺を飛び回ってその原因らしきものを俺は見つけた。
苔も蒸していないセルレギオスと色以外そっくりな石像。辺り一面にまるで戦闘中だったかのように大口を開けたり、尻尾を今にも振り回しそうな石像の数々。
「gurururu…」
まるで石化でもさせられたような地獄絵図だ。
しかし本当に生物を石化させられる存在がいるのか?
今までも熱線やら冷凍ビームやらを撃ってくる敵はいたが、一応理屈はあるはずだ。
だが石化まで来ると最早、ファンタジーのそれである。まあモンスターがいる時点で十分ファンタジーもあり得るか……。
ドスンッ!
地響きを鳴らしながら地面に着地すると俺は樹海へと入っていった。
石化ととなればメドゥーサだが、石化したセルレギオスの戦闘を行っていた様子を見る限りそこまで無法な能力ではないはず。
何かしらの回避可能な攻撃により石化することは断定できる。
問題はその攻撃がどういうのか……だが。
その光景を樹海の奥から覗き見る赤い竜はただ無機質に、極上の獲物を刈り取る為に飛び立った。
まだ足りぬ。まだ満ちぬ。
「イガレッカ!!」
破壊の繭は、滅尽龍へと襲いかかった。
次回、死闘(タフ語録書き文字)