モンスター(色んな意味を含む)バース 作:幻魔拳
古代。地上。遠く砂漠の国。
そこにはデセルの町と呼ばれるたいそう大きな町があった。
不思議な
大地を平らにし、頑丈な石材で家を作る。魔神が種を、肉を、水を、酒を、金を…願えば全てを与えた。
そんなある日、とある少年が魔神にこう言った。
「あなたはこの世で、どれだけ強いのか?」
魔神も不思議に思った。
言われてみれば己は誰かとまともに戦闘したことがない。
魔神は光輪の力で己以外のタイタンを初めて呼び出した。
まずはスカル・デビル。
万物に襲いかかって、貪り喰らう地上を這いずる髑髏のトカゲ。
魔神はその怪力にて捩じ伏せて、その首をへし折ってみせた。
人々はその姿に驚愕し、また魔神と怪物の戦闘に興味を示した。
その次に人々が対戦相手に選んだのは、砂漠の国を困らせていた凶暴なタイタンであるレ・ダウ。
カラカラカラ…音を鳴らして飛び回る。
小さな影も見逃さず、穴が出来るほどの雷放つ。
砂嵐と共にやってくるこの砂漠の王者。
魔神はニヤリと笑って戦いに挑んだ。
安息の寝床からいきなり光輝く真っ昼間の砂漠へと飛ばされたレ・ダウは怒り狂った。
そして目の前の魔神を滅ぼさんと角の向きを変えて、雷で撃ち抜こうとする。
発射───。
目にも追えない速度で発射された雷弾が展開された光輪に吸い込まれる。
レ・ダウが目を見開くと同時に、真上からレ・ダウ自身の攻撃がレ・ダウを襲った。
急激な痛み。それを恐れたレ・ダウは叫びながら魔神へと接近戦を挑んだ。翼に生えた金属の刃で切り裂こうとした。それは魔神に軽やかに避けられた。
レ・ダウは魔神に噛みつこうとした。
接近するレ・ダウに魔神が掌に浮かべた禍々しいエネルギーの玉を撃ち飛ばした。
それが命中し、少し怯んだレ・ダウの回りに六つのリングを浮かび上がらせる。
そのままリングから拳を打ち出してレ・ダウへと強烈な連続攻撃を与えた。
レ・ダウは戦慄した。このままでは殺される。このままでは負けてしまう。
焦ったレ・ダウは悪手に出た。
なんと、一度受け流されたあの大技を再度放とうとしたのだ。
角を前方向に収束させる、バチバチとした音と共にチャージを完了させ……撃った。
恐らくは焦りすぎたのだろう。レ・ダウはいつも必殺の技として仕様していたこれで魔神を倒すことを諦めきれなかった。
結果はもう分かるだろう。
雷が炸裂する音が聞こえた。
「Gigyaaaaaaau!!!」
「ハッハッハッハッハッ!!!」
レ・ダウの攻撃は何も変わらず、光輪へと吸収されて、レ・ダウへと返された。
身体が限界に達していたレ・ダウは崩れ落ち、そのまま大地に沈もうとする。
そこをもう勝ったと判断した魔神によって光輪の中へと沈められていく。
人々はこの戦いに熱狂して、更に次々のタイタンとの戦闘要望を出していった。
大陸の化身とも唄われるグラードン
海底を縄張りとする海神カイオーガ
虚無となった脱け殻の竜キュレム
天空駆ける紅き凶星の龍バルファルク
それぞれが国を越えて詩人に唄われる程の強さを持つタイタン。
人々はその戦いの中で魔神により、国が巻き込まれ崩壊し始めるのを目にした。
人々は魔神に戦いをやめるように懇願した。
しかし魔神は戦いが楽しくて夢中になっていた。
魔神は戦いをやめなかった。
豊かだった砂漠の国とデセルの町は見間違う程に荒廃した。
そこに『王』がやってきた。
王は、好き勝手に振る舞いすぎた魔神に激怒し罰を与えんと襲い掛かった。
魔神と王の戦いは3日も続き4日目を知らせる朝日が登った時にようやく魔神が片膝をついた。
そして王が魔神を殺そうとした瞬間、魔神が光輝き何処にもいなくなってしまった。
王は、興味を失ったかのようにその身を翻して母なる海へと戻った。
実は王が来る前にとある男がやってきていたのだ。
男は不思議な魔術の力を持っていた。
その力を持って、不思議な壺を作り上げ、王に殺される直前の魔神の力を吸い上げて小さくしてしまった。
それから小さくなった魔神とその男の物語が始まるのだが、それはまた別のお話。
今回の話で重要なのは、空間を無作為に繋げ過ぎた事で地球という星が気付かれたことだろう。
宇宙を侵食する、星を喰らい潰す、終焉の翼に……。
アニポケとかゲームの方のポケモンとは世界観が異なるけどごめんなあっ