IFルート  GENOCIDE HERO   作:ヘビーなしっぽ

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書きたくなっちゃった…。
でも後悔はしてない。
本編4話からのコピペ多いよぉ〜。
どうぞ〜。


全てを壊そう 

全身の痛みで、ふと目を覚ました。

 

痛い。痛すぎる。主に顔と腹。

リビングの入り口で寝そべっていた私は、痛みに堪えながら、逃げる様に偶々見つけた階段を上がった。

そして、2階を進んでいるうちに、”良“という名前の書かれた立札がかけられている部屋に見つけたので、入った。

部屋の中は、汚れてはいたものの、リビングなどと比べれば天と地ほどの差があった。

取り敢えず勉強机に向かうと、一冊のノートがそこに置いてあった。

見れば、日記、とだけ記入されている。

どうやら、この体には元々の持ち主がいた様だ。察するに、そこに私が宿ったと考えるのが妥当だろう。

私は、日記を開いて読んだ。

最初は、なんの変哲もない日記だった。

だが、大体日記の4分の3辺りに差し掛かっただ。

 

お母さんが死んだ。

 

乱雑な文字で、そう書かれていた。

母の存在については、前々のページに書かれていた。

優しく、美しく…。言葉を選ばない表現になってしまうが、いい母だったそうだ。

父…あの肉塊も、母の生前は、どこにでもいる普通のサラリーマンであったらしい。

ほどほどの収入で。ほどほどの生活をする、なんの変哲もないただの一般家庭。

だが母の死後、父は急変したのだとか。

なんでも、父の”個性“と呼ばれる能力が突然暴走し、四六時中飯を食っていないと死んでしまうのだとか。

性格も捻じ曲がり、優しい父は消え、粗暴で気性の荒い父に変貌してしまったらしい。

母が遺した金も、もうそろ尽きる。

そう書いてあったページには、水が落ちた跡がいくつも残っていた。

それ以降、この体の元の持ち主……良は、娼館で働く様になったのだとか。

なんでも、そこの店主は、最初は反対していたのだが、その人の良さが勝り、良を雇ってくれたのだと言う。

この年齢から、体を売って過ごしてきたと言うのだから、思わず感嘆せずにはいられない。

そこから先は、地獄も同然だった様だ。

昼間は店で体を売って仕事をし、家に帰れば父に殴られる。

学費のために学校も辞め、父を養ってきたのだという。

だが、この日記の一番最後の更新日には、こう書かれていた。

 

もう限界だ。

 

ここまで努力を重ねてきた彼女であったが、とうとうここで限界が来てしまったらしい。

今日、この家を出ると書かれていた。

壮絶な気分だった。吐くものなんて胃に入っていないと言うのに、今にも吐きそうだった。

ページを捲った。

何も書いていなかった。

だが、何かあるかも知れないと踏み、一応最後のページまで目を通しておくことにした。

体の痛みなんて、忘れていた。

そして、見つけた。

最後からだいたい5ページくらいのところに、“次にこの体を使う人へ”と書かれていた。

一体どういうことだ?

私は、そこを読み進めた。

 

次にこの体を使う人へ。

私のこせいは、“転生”です。

私がしぬと、この体には同じくらいの時間にしんでしまったべつせかいの人のじんかくが宿るそうです。

今から私はしにに行きます。もう何日も食べていないので、もうそろそろしぬでしょう。

そこで、次にこの体を使う人におねがいです。

私の代わりに、頑張って生きて、その分楽しんでください。

私の分まで、報われてください。

あなたがすてきなうんめいをあゆめますように。

 

子供らしい丸みを帯びた時で、淡々とそう書かれていた。

 

ページをめくると、追記。と書かれたページがあった。

 

なんどもごめんなさい。次にこの体を使う人へ。

母は、元こうあんヒーローでした。

母は、私と父にいつも愚痴をはいていました。

母は、私に、「ヒーローにだけはなるな」と言ってました。

だから、ヴィランになってください。

私にとって、この世界はそんざいするかちもありません。

この世界に、私の大切なものは、もうないんです。

だから、これが“一生のお願い“です

いったん、全部壊して。

もう私みたいな子を作らないでください。

私からの、最後のお願い。聞いてくれると嬉しいです。

次の世界で、会いましょう。

 

………重いな。

私はそう感じた。

 

次のページ以降には、個性とは何か。この世界はどう言う世界か。父とはどういう仲か等、私が気になっていたことが全て纏めて書かれていた。

何と偉い子供か。家庭環境がこんなでなければ、将来は明るかったのだろう。

未来ある子供が、早々に命を摘まれなくてはならないのか。この世界は。

この子にとって、この世界がどんなに生きづらかった事か。想像にするに容易かった。

私は、そんな気持ちを胸の奥の方へ押し込みながら、説明が書かれたページを読み進めた。

そして、気になる単語を見つけた。

先ほどから話にも出ていた“個性”。それと、良の言っていた“(ヴィラン)”についてだ。

個性というのは、この世界の住民が生まれ持つ能力のこと。”個性“を使った犯罪を犯す者のことを、敵というらしい。

 

私は、少し悩み、今後の目標を掲げることにした。

一つ目は個性を確かめること。

そして、ゆくゆくは敵となり、良の望む世界を作ること。

 

これが、良に対する礼儀だろう。

私は今日。この世界で敵になることを誓ったのだった。

 

 





今更ですが、このお話では研究員さんがヴィランを目指します。
本編と同時進行する為、本編、IFルート。共に投稿が遅くなる可能性があります。
大変申し訳ありません。
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