無職転生~もっと本気だす~   作:ぽてちき

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第十話「報告」

「ゼニス!」

 

家に帰ってきて突然パウロが叫んだ。

 

心臓に悪い。

 

「きゃっ!突然どうしたのあなた…?」

 

するとパウロがゼニスを抱きしめて小さい声で話をしている。

その途中ゼニスが頬を赤らめて話を聞いていた。

 

ずいぶんロマンチックだぁね。

 

 

 

 

 

「旦那様どうかされたのでしょうか?」

 

リーリャが不思議そうに質問してきた。

 

「父さんの記憶が戻ったんですよ。

オルステッド様の計画のおかげで。」

 

「そうですか。後でオルステッド様に

感謝を申し上げなければなりませんね。」

 

涙しながらリーリャは言った。

 

 

 

あとはゼニスだな。

 

この次も頑張っていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

「ルーデウスか、何だ。」

 

通信魔術でオルステッドと会話を始めた。

 

オルステッドからしたら

魔力をあまり消費したくないと思うが

都合が合わなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「父さんの記憶が戻りました。

後に母さんの記憶も戻します。」

 

「やはり戻ったか、このまま計画通りに精進しろ。」

 

「はい、…………それで、本題なんですが…」

 

「何だ。」

 

 

 

「転移事件についてです。」

 

「……なるほど、解決策はあるのか?」

 

俺はこれまで計画をたくさん練ってきた。

とびっきりのやつだ。

 

それを今伝える。

 

 

「俺の計画、それは──────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほどな、

少々博打ではあるがそれならば可能だろう。」

 

「ありがとうございます。

……それで、オルステッド様に頼みたいことがあります。」

 

「次は何だ。」

 

 

「───を集めてきてほしいのです。」

 

 

 

「───か。となると時間はかかる。

しかも俺はその間手助けは出来ん。それでもか?」

 

「構いません。俺一人で頑張ってみます。」

 

 

「承知した。明日にでも出発する。

その途中ペルギウスとも会ってみる。

奴の魔方陣が目的だが、記憶も探る。」

 

「……はい。よろしくお願いします。」

 

 

 

転移事件を食い止めるために

オルステッドにはあるものの収集を依頼した。

 

その間は勿論オルステッドは助けに来れない。

それも承知の上だ。

 

だから俺一人でやる。

 

やってやるのだ。

 

 

 

─────

 

「それで……父さん。」

 

「今後のこと、だろ?ルディ。」

 

これから行うのは家族会議である。

俺、パウロ、リーリャの三人だ。

今後ゼニスも加えたいが、ひとまずはだ。

オルステッドがいなくなれば会議するのはここしかない。

 

 

「……本っ当に無礼だとは思うのですが…

アイシャのためにその………お願いします。」

 

アイシャを誕生させるには通らなければならない道だが

なんとも……

話題にしずらい内容なせいで戸惑ってしまう。

 

 

「フッ…そんなこと分かってるさ。

母さんには申し訳ないがやるしかないだろ!」

 

「ええ、心苦しいですがこれは避けられません。」

 

今度こそゼニスがキレ散らかさなければ良いんだが…

 

「よろしくお願いしますね…」

 

 

 

「……それとルディ。」

パウロが付け加えるように一言

 

 

 

「なんでしょうか?」

 

 

「母さんの記憶も戻ったら皆でパーっと宴をしようぜ。

そんときには俺に詳しく聞かせてくれよ。

俺が死んだ後のことをよ!」

 

 

「いいですね。約束ですよ!」

 

 

「ああっ!互いに頑張ろうぜ!」

 

 

 

 

──────

 

 

「パウロさんの記憶が!?」

想像通りロキシーが驚く。

今俺はシーローンに居るロキシーと

通信魔術を使って会話中だ。

 

便利だなこれ。

 

 

「これからノルンとアイシャを誕生させるために頑張ります。

…とはいっても修羅場は回避できそうにないですけど…」

 

 

「ふふ…その辺はパウロさんと

他の人たちの頑張り次第ですね。」

 

「そんな他人事みたいに!」

 

「アハハ…!」

「フフフ…!」

 

 

 

 

 

 

 

「……ところで…なんですが、

パックスとザノバの様子はどうでしょうか?」

 

 

「そうなんですよ!伝え忘れる所でした!

パックス陛下はこの前通りなんですが………

とは言ってもしっかり接してますよ!

…そんなことよりザノバ陛下のことです!」

 

 

 

ザノバ…

一体何が…?

あいつの身に何かあったのか…?

「ザノバは!どうですか!?」

 

「ちょっとルディ…あんまり興奮して話さなくても…」

 

「まさかあいつの身に何か…

前世と未来が変わったのか?」

 

 

「いいえ、大丈夫です。

ザノバ陛下は記憶を取り戻しました。」

 

 

「それは本当ですかっ!?」

それか、よかったほっとした……

 

 

 

「そうですよ、本当です。

しかも私と出会った瞬間に陛下ったら……

 

『うぉぉぉ!お久しぶりでごさいます!

ザノバです!ロキシー殿!

師匠は無事でございますかぁ!?』

 

とか言って、本当びっくりしました!」

 

 

「そうか…ザノバも…!」

 

目頭が熱くなる…

いいぞ。段々記憶が戻る人が増えている!

今度機会があればザノバとも話したいな……。

 

「このことは既に

オルステッド様にも伝えておきましたので。」

 

 

「あっ!そうだ!オルステッド様のこと!」

 

 

「…?そのことでしたらすでに知ってますよ。

……それにしてもルディは無茶なことを考えますね。」

 

 

「俺も頑張って考えた結果なんですよ?」

 

 

「それは私も十分に分かってますよ。

ルディなら絶対できます。

なにせ、私のかっこいい夫なんですから。」

 

 

……ロキシーには敵わないな、全部が完璧だ。

俺には勿体ないくらいに。

 

 

「ふふ、ありがとうな、ロキシー。」

 

 

「ではルディも頑張って!

嬉しい報告を期待していますよ。」

 

 

「はい!」

 

 

 

ロキシーの支えが有り無しでは

未来の俺の心は変わっていただろう。

 

俺の妻は偉大なんだぞって、

自慢したい気分だ。

 

もっとも今は、

その自慢する奴を集めることが目的だがな。

 

 

また明日も頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

───数日後────

 

 

報告が来た。

もちろん例の報告だ。

ゼニスのこともあるが、リーリャの報告もだ。

 

 

 

 

今日、緊急家族会議が開かれる。

 

 

 

 




前世の記憶のある人物
・オルステッド
・リーリャ
・ロキシー
・パウロ
・ザノバ
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