無職転生~もっと本気だす~   作:ぽてちき

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─前回のあらすじ─
エリス、ギレーヌの記憶が戻った。


第二十二話「ボレアス会議とフィギュア製作」

「それでは第一回ボレアス作戦会議を始めます。

拍手!」

 

「お、おー」

パチパチとエリスとシルフィが手をたたく。

 

ギレーヌは無言で腕を組んで座っている。

 

現在、エリスとギレーヌに授業をする時間を使って作戦会議

をしている。

 

「まずは感謝から。

二人とも記憶が戻ってありがとうございます。」

 

「そんなのルーデウスのおかげよ!

感謝されるのはルーデウスの方よ。」

 

「私も同意だ。今まで一番動いていたのはお前だからな。」

 

「でも二人も感謝はされるべきだよ。

喜ばしいことには変わりないんだからさ。」

 

「そ…そうね!だから感謝しなさい!ルーデウス!」

 

エリスは単純だな。

 

「ハハ、ここはみんなありがとうで良いんだよ。」

 

実際エリスに対しては感謝してもしきれない。

だから後でじっくり……

 

…いかん、邪が出てしまった。

ここはステイステイ…

 

 

「えーっと……お次に本題です。

今後するべきことは主に三つ。

一つ、ヒトガミやその後に控えた

ラプラスとの戦いに向けた準備ですね。

今回も迷惑をかけるかもしれませんがお願いします。」

 

「ふん、そんなの大丈夫よ!」

とエリスが鼻息一つ。

 

「……エリスは可愛いなぁ。」

 

「はっ!?何よ急に!?」

思わず出た言葉にエリスが動揺を隠せない。

お嬢様エリスも新鮮で可愛らしい。

 

「気を整えて…二つ目ですが、転移事件を起こさない、

です。」

 

 

「転位…か。」

ギレーヌが難しい顔をした。

 

「……」

シルフィも緊張した顔をする。

 

 

「転位が起こってしまうと

色々と大変だし大勢が亡くなります。

ですのでそれをなんとか止めたいと考えます。」

 

「……待て、フィットア嶺の市民を避難させる

ではなく止めるのか?

そんなこと可能だとは考えにくいが……」

 

「はい、止めます。

今回こそここの人たちを俺は救いたい。」

ギレーヌが疑問に思っていることだが、

現状は可能なはずだ。

オルステッドの推理が正しければ、だが。

 

「良く分からないけど

ルーデウスに任せれば良いってことね!」

…エリスは難しいことには興味ないようだ。

 

 

「そして三つ目、以上二つの会議です。

これからは授業の時間を使って

作戦会議をしようと思うのですが、

ギレーヌは大丈夫ですか?」

 

「私は構わないが自主練はした方が良い。」

 

「了解です。」

 

 

とざっくり話したが正直まだまだ準備不足な所もある。

不安や緊張だって残っている。

だがそれは今後頑張っていけは良い。

 

「ですので今後はこういった形で

会議していこうと思います。

解散!」

 

 

 

───

 

 

「さぁて、どうしようか。」

現在は自室で今後の構想を練っている。

シルフィやエリスは

何やら話があるみたいで席を外しているが

全員同じ部屋である。

 

そのことだが、フィリップに話したら

「随分盛んだね…

構わないが、そういったことは静かにね…?」

と何を考えているのか分からないが、心配された。

そんなことする気は無いさ。

少なくとも今は…

 

 

「あ、あれ作るか。」

咄嗟に思いついたこと、それは土人形作りである。

 

まずはロキシーからだな。

前回の像をモチーフにして作成を始めた。

 

たなびくローブと三つ編み、

凛々しく可愛げのある表情、

杖を前方に突きだし魔術を唱えるその姿は最高級だ。

 

「ふふふ…」

我ながら会心の出来である。

もちろんローブの下にはギミックが施されている。

 

お次はシルフィ。

短髪か、フィッツ先輩か、それともロングか、

形式は迷ったが短髪でいこうと思う。

 

短くても可憐で美しい髪、

恥じらいを残しながらも後ろで手を組み、

上目遣いしている姿は何かジュンッと来た。

 

これは"使用"してしまうかもしれないな…

と思いつつ次に移る。

 

 

 

エリスだ。

彼女もまた、現在のお嬢様スタイルか、

以前の剣王スタイルか迷ったが

お嬢様スタイルで行かせてもらおう。

 

存在感がありながらも

他と共存して美しさを放っている長髪、

腕組みをしてロリータファッションには

似合わないほどの力強さを兼ね備えたその姿はまるで

ルネサンス彫刻かと疑うほどだ。

 

 

「ふひひ……」

気持ち悪い笑いが出たが俺は至福だ。

素晴らしい。

もっとも、本物が一番素晴らしいが。

 

 

そしてふとドアに目をやるとギレーヌが立っていた。

……は!?ギレーヌ!?

 

「うぇ!?ギギ…ギレーヌ!!?」

 

「私は口外しないぞ。」

 

「あ…あのう……いつから居ましたか…?」

 

「お前がシルフィエットの像を持って二ヤついてる

所からだ。」

結構前じゃん……

 

「えっと……ギレーヌは何の用で?」

 

「話がしたい。構わないか…?」

 

「ええ……大丈夫ですよ。」

 

とても気まずい状態だが

ギレーヌの提案で話が始まった。

 

 

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