アイドルマスター シンデレラガールズ ―紅の装甲を纏いし少女―   作:タートル

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 この作品は作者がモバマスキャラにMSを着装させいたい!と言う変な発想から生まれたクロス作品です。もし、クロス物が苦手と言う人はブラウザバックを選択する事をお勧めします。
 また、とあるサイトで書いている自分の小説の設定を幾つか転用している部分もあります。それでも全然大丈夫と言う方のみ読んでください。
 安易な発想で生まれた小説ですが…、多分話の内容自体はシリアス重視となると思います。


プロローグ

 アイドルマスター シンデレラガールズ ―紅の装甲を纏いし少女― プロローグ

 

 side―???―

 

 ここは東京タワーの展望台。

 

 「うぅ…、煙の所為で何も見えないよ…。折角の誕生日だったのにぃ…」

 

 燃え上がる炎の中に一人取り残された少女。

 二人の友達と一緒に九歳を迎える誕生日の日に色んな所を廻ろうと約束していた。

 だが、突如一人の放火犯により起こされた火事に訪れていた人達は我先にと非常口に向かって走り出す。

 彼女はその際に二人と離れ離れになってしまい、一人展望台に取り残されていた。

 

 「グスッ…熱いよ、怖いよぅ…ゲホ…ゲホ」

 

 煙を吸ってしまい、咳をしてしまう。

 額からは幾つもの汗が伝い、フローリングへと落ちていた。

 それと同時に熱で溶けかけのガラスが数枚…少女の頭上に向かって降り注ぐ。

 

 「あ…あぁ…」

 

 その容赦なく降り注いでくるガラスの破片を涙目で見つめる少女。

 逃げようと思っても、恐怖の余りに足が竦んでしまい思う様に立てない。

 それに周囲は炎と煙に逃げ場を塞がれている。

 

 (もう、ここで死んじゃうのかな。御免ね、凛ちゃん…加蓮ちゃん)

 

 もう助からないと断念して瞳を閉じる。

 心の中で大切な友達を思って。

 だが、ガラスの破片が少女の頭上に直撃しようとした刹那――――。

 

 「――危ない!」

 「えっ、きゃ…!?」

 

 間に割り込むかの様に飛び込んできた一人の少女によって抱き抱えられて助けられる。

 その直後に標的を失ったガラスの破片が地に落ち、音を立てて完全に砕け散った。

 

 「ふぅ~、危なかったね…君、大丈夫…?」

 「あ…、はい何とか…。あ、あの…ありがとうございます」

 

 手を差し伸べてくる赤いリボンを付けた少女の手を取り、何とか立ち上がる。

 恐怖で震える口を必死に動かしてお礼を述べる。

 赤いリボンの少女は「気にしないで…」と両手を上げて小さく呟く。

 赤いリボンの少女が首から下げていた長方形の小型デバイス―MS-D(Mobil Sute-Device)から電子音が鳴り響く。

 ディスプレイ上には「千早」と言う少女の名前が表示されていた。

 

 「千早ちゃん…」

 「あの…それって、一体…『―春香、大丈夫…!』」

 

 幼い少女は春香と呼ばれた少女が手にしたMS-Dに対して疑問を口にしようとするも…。

 突然、MS-Dのディスプレイ上には落ち着いた表情をした少女―千早が映し出され、驚きの余りに言葉を失ってしまう。

 しかし、その表情には幾らか焦りの様な物が感じ取れた。

 

 「千早ちゃん、大丈夫だよ…。まぁ、今日は休みを貰って羽を伸ばすつもりだったけど…。で、放火犯の方は…」

 『もう捕まえたわ…そっちの脱出は…後、さっき二人の女の子から聞いたんだけど…そっちにもう一人民間人の子が居るって』

 「ご心配なくその子は私の直近くに居るし、WMS(Wearble Mobil Sute)を着装してその子も一緒に連れて脱出を試みるからさ」

 『わかったわ…。でも、余り無茶しないでね…』 

 「もう心配症なんだから…本当に大丈夫だから。じゃね…、―じゃぁ行こうか…」

 

 春香は通信を切ると幼い少女を見下ろす。

 その事に小さくこくりと頷いた。

 

 「じゃぁ、行くよ…Wearing!」

 

 春香は溌剌とした声を発して、MS-Dを右腕で構える。

 すると、MS-Dが幾つ物小さな光の粒子へと変わり、春香の体全体に纏わりつかの様に浮遊する。

 その姿をガンタリウム合金で出来た部分的なアーマーへと変異させ、春香の頭部…胴部…両脚部と次々に着装されていく。

 何時の間にか、春香は私服ではなく紅蓮の装甲を身に纏っていた。

 それは全体と言う訳ではなく、二の腕やお腹周り…太股と肌を露出させている部分もあった。

 

 「あ…」

 

 幼い少女はそのWMS―紅色のガンダムを身に纏った春香の様子を瞳に映した事で、前に見たニュースを思い出す。

 ニュースで紹介された警察内部で新たに出来た新設部隊―災害兼テロ対策特殊部隊「アイドルマスター」の存在を…。

 彼女達がWMSと言う着装型パワードスーツを使用して自然災害時の人命救助やテロを起こしてきた武装集団の完全制圧などを遂行してきた事をニュースで取り入れられていた事も…。

 その彼女達が世間からMS少女と呼ばれ、慕われている事も…。

 

 「あの、春香さん…もしかして貴方は…」

 「うん、そうだよ…貴方の思ったとうり私はMS少女で絶対に助ける。―だから」

 

 幼い少女の言葉にニコリと笑顔を浮かべながら、表面に漂う煙へと体を向ける。

 右手に携えた主武装であるビームライフルを構え―。

 

 「安心して良いよ…!」

 

 ―トリガーを引く。

 その刹那、一条の黄色い閃光が煙の中を迸り、外へと繋がる一つの道標が生まれる。

 

 「捕まって!」

 「はい!」

 

 飛翔し始める春香が差し伸べた右手を思い切って掴む。

 それと同時に春香は背中に背負ったバックパックから炎が噴射され、猛スピードで出口へと繋がった道を只管に突き進んでいった。

 それを邪魔するかの様に立ち塞がろうとする煙や炎を物ともせずに…。

 

 「すごい…これがMS少女。―ッ…眩しい」 

 

 その驚異のスピードに驚愕する少女。

 だが、次第に灰色に覆われていた視界には燦々と太陽に照らされる青い空が見えてくる。

 ―そして、

 

 「何とか脱出―!」

 

 春香の元気な声と共に二人は炎上する東京タワーからの脱出に無事成功する。

 その二人に青いWMS―ガンダムGt-Foreを着装した千早が近づいてくる。

 

 「春香―!」

 「千早ちゃんって…行き成り抱きつかないでよ!」

 「うぅ…苦しい…」

 

 春香の無事な姿を確認出来た千早は嬉しさの余りに直に抱きつく。

 その二人に挟まれてもがき苦しむ幼き少女。

 そう、その幼い少女はその時にはもう決断をしていた。

 彼女もまた苦しむ人達の為に戦おうと…。

 自分を救ってくれた春香さんの様に…。

 

 でも、まだその時の少女―当時の私自身島村卯月も…。ううん、春香さん達自身も知らなかった。

 警察内部で出来た新設部隊―災害兼テロ対策特殊部隊「アイドルマスター」がある事件で壊滅して…。

 その七年後に私達が戦う事になるなんて…。

 誰も知る事すら出来なかった。

 

 ―to be continued―




 設定
 ・災害兼テロ対策特殊部隊「アイドルマスター」
 七年前に存在した国際連合の警察機構の一つ。
WMSを使用する事で自然災害時の人命救助やテロを起こしてきた武装集団の完全制圧などを遂行してきた。
 また彼女達が関わった幾つものテロ事件では全ての犯人を生かしたまま逮捕してきたりなどそのWMSの有用性を警察の上層部に知らしめてきた。
警察内部ではそのWMSの性能の高さで重宝される部隊であったが、ある事件が切っ掛けで春香達が行方不明になり部隊は壊滅する。
 東京タワー炎上事件時にはまだ幼かった卯月と凛、加蓮の三人を救い彼女達のシンデレラガールズに入隊する切っ掛けを作り出した。
 メンバーは天海 春香と如月 千早、星井 美希の三人。
 使用WMSはガンダムとガンダムGt-Four、百式。

 ・MS-D(Mobil Sute-Device)
 WMSを携帯する事を可能とする為に作られた小型長方形デバイス。
 WMSを小さな粒子に変換させ、MS-Dへと収納している。
 変身する時にはMS-Dが幾条もの粒子に変わり、身に纏う事によって小さな粒子がWMSアーマーへと実体化する。
 解除時には再び小さな粒子になり、MS-Dに戻る。
 機能はWMSを収納するだけではなく、有視界通信機能やWearer探知機能が取り付けられている。
 着装時には「Wearing!」、解除時には「Take off!」と叫ぶ。

 ・WMS(Wearble Mobil Sute)
 アナハイム・モルゲンレーテ社がサナリィ社と協同して作り上げた着装型パワードスーツ。
 性能は高く、従来の兵機を凌駕する程になっている。
 着装時はガンタリウム合金で作られた部分的なアーマー(頭部や両腕部など)で形成される。
 WMSを動かす為には適性数値を40%以上叩き出さなければいけない為に誰もが着装出来る訳でない。
 Wearerとしての適性の高い人材が中々現れて居ない事に開発責任者は頭を悩ませている。
 サナリィ社から情報が流出したのが原因でテログループの中でもWMSの使用者が多くなるなど最悪な状態になって来ている。
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