転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1泊2日の狩り合宿 下 VS地底神 2

 土壁を作り、その中に隠れた事で、地底神が放出していたビームに当たり、土の一部がミスリル銀へと変化したことで、地底神は俺達の事を見失ったのか攻撃を止めた。

 

「目は悪いのかもしれねぇな。熱探知……いや魔力探知……もしくはそれらの複合で対象を判断しているのかも?」

 

「なら好都合……こっちは準備に充てられるからね」

 

 アキがミスリル銀を壺の中に入れて、シュネの火力で溶かしていく。

 

 更に俺が風を送ることで温度を上げて5000度近くで加熱すると、ミスリル銀は溶け出して液体となる。

 

「よし溶けた!」

 

「これを異空間に流し込んで、地底神の体内に転送する! どんどんミスリル銀を溶かすぞ」

 

 全長20メートル近くある巨体を倒す……いや、動きをとめるだけでも相応の量の異物を流し込む必要がある。

 

「20リットルくらいはできたけど……」

 

「まだ足りない……あの巨体だから重量を10トンから20トンとして、生き物の体重と血液の比率は7%前後……だから700リットルのうち3分の1……約250リットルくらいはぶち込みたい」

 

「うへぇ……ミスリル銀が勿体ないよぉ……」

 

「倒せば体内から再抽出できるし、また掘れば良いだろう」

 

「それはそうだけどさぁ……」

 

 アキが悲しそうな顔をするが、こんな魔物を放置しておくわけにはいかない。

 

 せっかくミスリル銀の鉱床という辺境伯様達が喜びそうな物を見つけたのに、地底神が居座れば採掘どころではないからね。

 

「風もっと送ってナツ!」

 

「あいよ!」

 

 壺……いや炉の中にアキがどんどんミスリル銀鉱石を入れていき、シュネと俺で溶かしていく。

 

 10分くらい準備していると、熱がこもり過ぎたのか地底神がこちらに気が付き、脚で表面がミスリル銀に変化している土壁を削り始めた。

 

「ヤバいバレたっぽい」

 

「……いや、準備は完了した。メアリー、万が一の為に魔法障壁を張っておいてくれ」

 

「はいはい! 了解だよ」

 

「アキは退路掘っておいて、シュネは地底神の動きが止まったらあいつの一部を氷漬けしてくれ」

 

「「了解」」

 

「よしいくぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 俺は空間魔法で地底神の体内の様子を3Dスキャンをするように確認をし、脚のつけ根と臓器っぽいところの近くに座標を固定すると、異空間に流し込んでいた液体ミスリル銀を体内に注入していく。

 

 高温の液体金属が内側から体を焼いていくというのは流石の地底神も耐性が無かったらしく、関節という関節から液体金属が吹き出したり、臓器の一部が焼けていく。

 

「食う気は無かったけど、金属汚染されて肉は食べれなくなったな」

 

 なんてことを考えながら、全身から血やら体液やら溶け出したミスリル銀の液体が漏れ出して、地底神は苦しそうにのた打ち回っている。

 

 俺達の事はもう気にしていられないくらいだ。

 

 俺はワイバーンの鱗でできた剣を異空間から取り出すと、空間魔法を纏わせて一気に地底神懐に飛び込み、腹を亜空切断。

 

 防御無視の切断攻撃により、地底神の内臓だったり汚物だったりが大量に地面にこぼれ落ちる。

 

 地底神は狂ったような甲高い悲鳴を上げて目の部分が光出すと、今までで一番の光線を全方位に射出。

 

 俺はギリギリ魔法障壁の展開が間に合うが、光線の威力に押されて、壁際まで吹き飛んでしまった。

 

 5秒ほどの光線が放出され続けたが、徐々に弱くなり収まると、地底神はその巨体が破裂して、絶命してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後の最後に絶命覚悟の大魔法かよ……ワイバーンの数倍は厄介な相手だったな」

 

「あーん、破裂したから肉片が飛び散っていて気持ち悪い……」

 

「ビーム発射していた魔石? 宝石は……あっちこっちに散らばってるね」

 

「回収とこのデカブツの処理をしないと……」

 

 俺も汚物が大量に混ざった地底神の亡骸を異空間には入れたくなく、とりあえず土魔法で残骸から体内にぶち込んだミスリル銀を回収していくが……ミスリル銀の様子がおかしい

 

 血管に沿って滅茶苦茶硬くなっているのである。

 

「アキ、ミスリル銀が滅茶苦茶硬くなってるんだが」

 

「……地底神の血と混ざってミスリル鋼に変化してる! しかも普通のミスリル鋼と違ってエメラルド色に変色しているし! これは研究のしがいがありそうだよ!」

 

 アキは大喜びで地底神の残骸からミスリル鋼を回収し始めて、俺達も使えそうな部位を回収していく。

 

 あとはシュネが内臓を焼却していっていると、残骸の中からバランスボールサイズの巨大魔石が現れた。

 

「地底神も魔物だからそりゃそうか」

 

 あのアンデッドドラゴンよりも巨大な魔石に唖然としてしまうが、水魔法で洗浄してから異空間に仕舞い込み、あと光線を発射していた拳大の宝石も108個ほど回収し、他は使えそうになかったので燃やせる物は燃やした後に、地中に埋めた。

 

 そして露出しているミスリル銀鉱石を追加で200キロほど回収し、それを溶かしてインゴットに加工してから異空間に仕舞うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 拠点に戻った俺達は、メアリー、シュネ、アキの3人は料理を作り始め、俺はミスリル銀の鉱石がある山の位置までの地図を描いていると、狩りを終えた皆が帰ってきた。

 

 運搬ゴーレムに乗って帰ってきたり、徒歩で帰ってきたりと様々だが、大きな怪我も無く良かった良かった。

 

 どっさりと狩ってきた魔物が乗っかっていたので、その獲物を確認し、リスト化しながら異空間に仕舞っていく。

 

「ナーリッツの異空間とアキーニャのゴーレムのお陰でうちらもガッツリ稼ぐ事ができはったな!」

 

「うんうん!」

 

 アキの弟子のイメージが強いフレンとマンシュタインが好意を寄せているホワイトの2人が俺にお礼を言ってきた。

 

 ちなみにフレンとホワイトの他に男子が2人とマーシーさんがこのグループを担当したらしく、結構綺麗に急所を攻撃し、仕留めていた。

 

「ちゃんと血抜きもされているし、損傷も少ない……分配しても金貨1枚……いや金貨1枚と銀貨5枚くらいはいくんじゃないか?」

 

「せやろせやろ! なかなかやろ!」

 

「ただ他の班と比べると量が少ないのは探知魔法の範囲の狭さか、運が悪かったか……改善点は色々ありそうだな」

 

「ちぇ! ここでもマンシュタインの班が一番かいな。そう言うナーリッツはどれぐらい獲物を狩ったんや?」

 

「ブラッディベアーを15頭ほどかな」

 

「ほえ? 案外少ないな。いや、金額だとぶっちぎりなんやけど」

 

「あと地底神シュピンネを撃破してミスリル銀の鉱床を見つけた」

 

「……は? 地底神? ミスリル鉱床? ……なんで普通の狩り合宿で神話に出てくるような魔物と希少鉱石みつけとるん!」

 

 良いツッコミだ。

 

 こりゃ優秀なツッコミとしてボケ担当になりつつある俺ら4人と相性が良さそうである。

 

 フレンか……アキが気に入るわけだ。

 

「信じてねーな。これが地底神の魔石だ」

 

 俺は異空間から魔石を出すと、地面に落ちてめり込んだ。

 

 その大きさにフレンは顎が外れるほど驚き、俺の周りで話を聞いていた皆や教官もざわつき出す。

 

「あはは……ナーリッツ! お前らの悪運はどうなってるんだよ……俺、お前と会ってから何度衝撃を受けたか分かんねーぞ」

 

 アルフレッドが乾いた笑いをする。

 

 ジェイシェット教官からは軽く頭をひっぱたかれて

 

「加減しろ馬鹿……よくやった」

 

 怒られながら褒められるというよくわかんない状態になるのだった。

 

 夕食はメアリー達3人が作ったのはあっさりとした玉ねぎのスープに、スパゲッティミートボールと呼ばれる料理である。

 

 逆じゃないかと思うが、アメリカで生まれた料理で、ミートボールスパゲッティの材料で作る肉の塊のパスタである。

 

 イタリア人が見たら発狂しそうだが、ここにはイタリア人は居ない。

 

 美味ければ正義である。

 

 味付けした挽肉にパスタを束ねて、見た目ハンバーグにパスタが突き刺さっている様にする。

 

 それをまずフライパンで両面焼いてから玉ねぎ、パプリカ、にんにくを入れ、赤ワイン(安物の方が美味しくなる)を追加して軽く煮込み、トマトソースとチーズをたっぷりかけてから石窯で焼いていく。

 

 フライパン1つで4人前できるので、これを人数分用意して窯で焼くこと30分。

 

 チーズがとろとろに溶けて、熱々のスパゲッティミートボールの完成である。

 

 食べる時は器に移してから食べるが、トマトソースが絡んでいるし、パスタもしなっていて柔らかくなり食べやすくなる。

 

 何より肉の量がミートボールスパゲッティの数倍はあるので食べ応えは抜群。

 

「うっめぇ! 滅茶苦茶うめぇ!」

 

「こういう料理があるのか!」

 

「ミートボールスパゲッティの材料で別の料理が完成するなんて!」

 

 皆美味しそうに食べていたので、メアリー達3人はハイタッチしていた。

 

 そして各自シャワーを浴び、冒険に使用した道具や衣類を洗浄したり、手入れを行ってから各自の寝床で就寝となるのだった。

 

 こうして1泊2日の狩り合宿が翌日は拠点の解体をした後にまたミサイル型の荷車? に乗り込んで、町へと帰り、狩った獲物の換金を行うのであった。

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