転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ライラックを交えてのワイバーン狩り 1

 予備校に体育祭や文化祭なんていう行事は無いため、狩り合宿くらいしか大きな行事らしい行事は無いのであるが、冬休み前に期末テストという大きな試練が待ち構えている。

 

 冬休みの殆どは夏休みと同じく1ヶ月間休みになるが、期末テストを合格したら休みになるのであって、赤点を取ったら補習で冬休みは潰れてしまう。

 

 まぁ冬休みが終わった後3ヶ月後に行われる最終試験を合格できないとブロンズランクの冒険者とは認められないので、冬が終われば滅茶苦茶追い込みをかける学生も多いらしい。

 

 勿論俺達も期末テストを受けるが、ラインハルトが貴族や貴族の家臣の教養を求めるテストも追加で受けさせられるので、勉強量が増えていたので、頭がパンクしそうになる奴が多数。

 

 特に錬金術も勉強しているフレンはアキに習って頭を活性化させるエナドリみたいなのを錬成することに成功して寝る時間を削って勉強していた。

 

 勤勉というか……成長期にエナドリはちょっとまずいから使用は控えるように伝えておいたが……。

 

「さて、運命の期末テスト……どうなるかな〜」

 

 俺は夏頃から勉強のリズムが出来て、ある程度余裕を持って覚えることが出来たが。

 

 ジェイシェット教官が見守る中、筆記試験が行われ、約6時間のテストが終わり、休みの日を挟んで翌日、テストが返却された。

 

 マンシュタインは相交わず全教科で高得点、転生者である俺、メアリー、シュネ、アキも高得点であるが、マンシュタインの平均98点には勝てなかった。

 

 それでも俺達は夏前の1学期が平均80点だったところを90点まで引き上げることに成功。

 

 貴族としての教養も筆記試験であればあればラインハルトも合格点を出すに至った。

 

 まぁ実際のテーブルマナーだったり、ダンスとかはまだ未熟な部分もあったが、及第点を貰うに至る。

 

「ふぅ……突破……頑張っていたフランはどうかな?」

 

「よしよしよしやね!」

 

 返却してガッツポーズしていたので結果を見せてもらうと、前回が平均50点くらいだったのが、平均80点近くまで上げてきた。

 

 努力が実を結んで本当に良かった。

 

 他の子達も前回から10点から20点平均点を伸ばし、心穏やかに冬休みを迎えることができそうである。

 

 ちなみに同じテストを屋敷で受けさせられている元銀の翼のメンバーも、アルフレッドさん、マーシーさん、そしてジャズさんの3人が前回は赤点だったが、今回は50点前後の点数を取ることができて、ラインハルトから怒られるのは回避した。

 

 ライラックは平均85点をマークしていたが。

 

 ちなみに内容を変えて従者用のテストをクリスとシュネの兄のアドミンも受けたが、教会で才女と言われ、私服のセンス以外は完璧なクリスと僻地の村ながら、父親から教育を受け、ラインハルトから集中教育を受けたアドミンの2人も90点近くの点数を得ていた。

 

 流石である。

 

 こうして期末テストは終わっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「テストが終わったから少し自由だ!」

 

「「「「うぉぉぉお!」」」」

 

 というわけでテストも終わったし、冬休みが全く無いのも可哀想とのことで、ラインハルトとジェイシェット教官が協議した結果、冬休みの開始から3日間を完全に休みにしてくれたため、各々自由に休む。

 

 マンシュタインみたいに実家に一時帰宅する者や、フレンの様に完全にオフとして屋敷で疲れを癒す者……ジャズさんと取り巻きになりつつある男子達はミクの実家に泊まりに行く人も居る。

 

 じゃあ俺……いや、俺達はどうするかというと、ワイバーンの素材が心もとなくなってきたので乱獲を行う。

 

「というわけで暇そうだったライラックにも来てもらいました」

 

「普通に死地に連れてこられたんだけど……」

 

 ライラックを連れてきたのは戦闘要員では無く、ワイバーンの素材の解体要員である。

 

 アキが今回はゴーレム達の試運転も兼ねて、ゴーレムでワイバーンの解体を試すらしいが、指示できる人が複数人居たほうが良いため、ライラックが連れてこられたのである。

 

 ちなみに場所は地元の村近くの山脈である。

 

 他の地域でも良かったが、勝手知っているワイバーンが大量に居る山脈近くの方が良いかなと思ってね。

 

 勿論村には今回寄らないが。

 

「ゲル設置完了っと」

 

 ワイバーンがたまに出没するポイントに、拠点となるゲル(テント)を設置する。

 

「じゃあアキ、拠点防衛頼むわ」

 

「了解、ライラックと守るね。いってらっしゃーい」

 

 アキのゴーレム達も出してから俺、メアリー、シュネの3人は手や首を鳴らしながら戦闘態勢に移行するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬の時期のワイバーンは前にも話したが、基本巣ごもりしている。

 

 この時期はちゃんと卵を番で守ったり、産卵の時期らしく、メスのワイバーンはあまり動かない。

 

 オスのワイバーンもメスを守るため巣に閉じこもっているし、冬なので魔物の活動も鈍いため、備蓄している食料で乗り越えるのだろう。

 

 だから冬の始まりのこの時期だと、備蓄している食料の魔物の魔石も回収できたりもする。

 

「シュネいっきまーす!」

 

 シュネが氷の魔法でワイバーンの下半身を一瞬で氷漬けにし、動けなくする。

 

 番のワイバーンは俺達に気が付き、ブレスを放ってくるが、メアリーの魔法障壁でガード。

 

 ブレスの切れ目に俺が亜空切断で首を落とし、討伐完了。

 

「2頭で3分か、十分か?」

 

「まぁまぁのタイムだね。安全面を考慮したらこれくらいじゃない?」

 

 俺が討伐タイムについて聞くと、メアリーが安全に行こうと忠告する。

 

「ナツ、メアリー……手伝ってよ〜血抜きもワイバーンだから時間かかるし」

 

「あ、ごめんごめん。すぐやるから」

 

 メアリーがもう1頭の血抜きをしている間に、俺はワイバーンに食い散らかされている魔物達を漁る。

 

「あったあった。これもドラゴンの習性かねぇ……」

 

 最弱の類いであるが、ワイバーンもドラゴンの一種で、宝石とかが好きらしい。

 

 なので魔石を何故か集める習性があるらしく、食い散らかされた魔物達の一角に魔物達の魔石が集められていた。

 

「回収回収っと」

 

 俺は魔石を回収したら、血抜きで出たワイバーンの血も壺に入れて回収し、残ったワイバーンの亡骸ごと異空間にしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇアキ」

 

「ん? どうしたのライラック」

 

 私はアキに話しかけ、魔物の領域内に拠点を建てて大丈夫なのか聞く。

 

「うん、大丈夫ではないよ」

 

「え?」

 

「でもこの周りだと一番魔物が寄り付かない場所でもあるんだ」

 

 アキ曰く、ここの魔物達は縄張りが厳格に決まっているらしく、ワイバーンのテリトリーである山には近づいてこないらしい。

 

 一方でワイバーンはアキ達が前から乱獲していて個体数が少しずつ減っていて、テリトリーが縮小し、空白地となった場所に今回拠点を設置したらしい。

 

「だからはぐれワイバーンが来る可能性があるけど、季節が冬になったから、ワイバーンも活動が低下するから……襲撃はほぼ無いと思うよ」

 

「そうなんだ……」

 

 そんな会話をしていると、ナツ達が早速戻ってきて、血抜きされたワイバーンを2頭異空間から出してきた。

 

「じゃあ解体頼むわ」

 

「了解〜」

 

 私も魔物の解体は何度もしたことがあるけど、ワイバーンの解体はアキやナツ達と出会った時に倒された時の1回だけ……アキに色々聞きながらワイバーンを解体していくが、正直アキが操っているゴーレムと速度は同じくらいかな? 

 

 ゴーレムの人海戦術で1頭を15分で解体し終わり、2頭目の解体に移っていると、ナツが戻ってきて、追加で4頭のワイバーンが置かれた。

 

 そこからはもうフル回転でワイバーンを解体していく。

 

 効率を良くするためにアキが即席で作った鱗剥ぎ機で、鱗を剥がしていき、皮を剥いで、内臓を抜き取り、可食部位を切り分けて、魔石を抜き取る。

 

 終わったワイバーンの素材は置いておいて、ナツがワイバーンを置きに来ると同時に異空間に回収されていくのだった。

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