転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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エロゲみたいな村 3

 その日の夕方……俺達は食事もここでいただける事となり、食事の代りに蜂蜜を送った。

 

 どうやらこの村では貨幣経済が死んでいるらしく、物々交換が主流。

 

 なんなら米を通貨代わりに使う米本位制で経済が回っていたのである。

 

「この村でも養蜂をしている人は居ますが、採れる量が少ないので助かります!」

 

「いや、こちらも米が食べられるのなら対価として出しますよ」

 

 ランコさんがおひつを持ってきて、炊き上がった米を器によそっていく。

 

 おかずはたくあんと梅干しと野菜の漬物であるが、米を食べるだけならこれで十分。

 

 味噌汁も付いてきて俺達は目を輝かせていた。

 

「箸は使えますか?」

 

 ランコさんが俺達に箸が使えるか聞いてきたが、元日本人なので問題は無い。

 

 ここでは神に感謝ではなく日本式のいただきますが普通に行われていたので、手を合わせていただきますと言い、ご飯を食べ始める。

 

 うん……久々の白米……滅茶苦茶美味しい……。

 

 もちっとしながら艷やかで、噛めばほんのり甘さが出てきて……これぞまさに白米という感じ……。

 

 神の間での食材は異世界にもあると説明されていたから、もっと早く米が見つけられると思ったけど……無くて……諦めかけていた。

 

 でもようやく食べることができるし、原種の米でなく、品種改良されて、ちゃんと日本のスーパーで売っているような米に近い品種を入手できる……。

 

 あぁ……幸せ……。

 

 俺達4人はとにかく米を味わいながら食し、米粒残すこと無く完食してしまった。

 

「ふう……ごちそうさまでした」

 

「「「ごちそうさまでした」」」

 

「お粗末様でした」

 

 俺達はそのまま別室に案内されて布団を提供された。

 

 こういうのも含めてほぼ日本の文化そのものである。

 

 洗浄の魔法を使って体を清めてから異空間に仕舞っていた寝間着に着替えて、布団の上で寝転んでいると、ランコさんが入ってきた。

 

「ねぇ貴方達……元日本人じゃない?」

 

「……ええ、まぁ……日本を知っているということはランコさん、貴女もですか?」

 

「私もそうよ」

 

 布団の上に座り、話を聞くと、ランコさんは前世ではバスガイドとして働いていたらしい。

 

 ある日修学旅行の学生を乗せていたバスが崖から転落し、全員お陀仏。

 

 そして特殊な空間に全裸で魂だけの状態となり、パニックになっている間に書庫に籠って、運転手と学生の1人の3人で異世界についての情報収集をしてから異世界転生したらしいのだが……。

 

「転生したのがこの村で、日本らしい生活が出来たし、魔法……ここでは忍術と呼ばれる物も会得できたけど……思い描いていた異世界生活は全然できなくてね。しかもエロ漫画の様な村だし、3年前に男性が一切居なくなったから閉塞感は凄まじかったよ」

 

 異世界で楽しい生活をしようとしていたら、村社会としてしがらみが凄まじい生活ばかり……それでもバスガイドをする前……実家が農家だったので村の農業のテコ入れをしたりして、知識チートを活用したりもしていた。

 

 転生チートには幸運を選択したのに、そこまで幸運じゃなくないか? 

 

 とかも思ったらしいが、結局俺達が来て現状を打開できる目安がついたからOKとのこと。

 

 修学旅行のくだり……絶対ライラックやホムラと同じバスの人だな。

 

「ナーリッツ君達もバスの学生さん?」

 

「いや、俺達は別口です。台風の日にコンビニで働いていた俺とメアリー、客として来ていた前世は妹のアキとその友人だったシュネが喋っていたら、神様が運転する車が店に突っ込んできて轢かれた感じで」

 

「それは……災難だったね」

 

「まぁ4人でランコさんも経験した通り異空間……俺は神の間って呼んでますけど、あそこで3年間事前準備をしてから異世界に転生できましたし、同じ村に転生したので、苦労は……その転生した村が貧しすぎたってくらいでしょうか」

 

 俺はニューベルク村での生活を語る。

 

「うへ……薄い塩味のほぼ具がないスープに硬い黒パンのみの生活か……それに比べたらお米を食べられた私は恵まれていたかもね」

 

「ここの気候だと2期作ですか? 2毛作ですか?」

 

 俺はこのヤマト村での米作りについても聞いてみる。

 

「基本2期作だね。米は皆作っているけど、それ以外の野菜は基本食べる分と少しだけ、家畜は牛と鶏が少々、防衛隊が魔物を狩ってくるからそれを購入するのが殆どかな?」

 

 醤油や味噌もちゃんとあるらしい。

 

 ただ畳を作るイ草や木綿を大量に作れるほどの広さは村には無く、布不足に常に悩んでいるらしい。

 

「私の村はこんな感じだね。そんな極貧生活していたのにどうして貴族になれたの? 嘘ではないんだよね?」

 

「勿論」

 

 俺達は事前準備のお陰で膨大な魔力量を有し、ワイバーン狩りに勤しみ、町に出た際にアンデッドドラゴンを討伐したり、ワイバーンを辺境伯様に数百頭納めたり、地竜を討伐し、辺境伯様の息子さんの病気の特効薬の素材を確保したりしたら、全員爵位を手に入れることが出来たと伝える。

 

「まだ12歳でしょ? 波乱万丈過ぎない?」

 

「まぁそうですね……」

 

 というか9歳の予備校時代が滅茶苦茶濃すぎる。

 

 いや、10歳になってからもホムラと出会ったりとか濃いイベントは色々あったけどさぁ……。

 

「ところで3人のうち誰と付き合っているの?」

 

「全員とですが」

 

「も、元日本人なのにハーレムを形成しているの!?」

 

「メアリー、アキ、シュネの3人も認めてますから……」

 

「ええ、僕達は認めているし、なんなら別の女性がナツの子供を5人も既に産んでますから」

 

「えぇ……」

 

 ランコは若干引いてしまったが、それを言うならこのエロゲみたいな村も男性はほぼハーレムだったんじゃないかとツッコミを入れる。

 

「ハーレム……というより種牡馬だったわね。家庭はあったけど、男性がしたい時に股開いていたわよ」

 

「性の価値観がゆるゆるじゃねぇか!」

 

「まぁ私は大丈夫だけど」

 

「他は駄目か?」

 

「うーん……怪しい」

 

「そっか……」

 

 連れて行く人員の選別、結構しっかりやってもらわないとまずいかもしれねぇな……。

 

「でも本当にワイバーンを数百頭も倒せるの? 私達でも防衛隊が複数人がかりでやっと倒せるくらいの魔物だけど」

 

「倒せるのかよ……」

 

 この村に住む女性達は生存の為、強くなることに人生の大半を捧げるのと、エルフとして寿命が長いこと、エルフなので魔力量が上がりやすいメリットを活かして25から40歳になる頃には、単独でアラクネクラスやサイクロプスクラスの魔物を倒せるようになるらしい。

 

 というかここら辺に生息している魔物は基本がサイクロプスとかなので、単独でサイクロプスが倒せないとお話にならないらしい。

 

「私は15歳だけど2年前にサイクロプスは倒せるようになったから一人前扱いされているけどね」

 

 どうやらランコはこの村でも天才扱いを受けていたらしい。

 

 しかも母親が防衛隊の隊長だったので、武術や忍術の指導も優先的にしてもらえたらしい。

 

 こういうのも幸運のチートがもしかしたら効いていたのかもと振り返っていた。

 

「ところで開拓が始まっているナーリッツ君達の村ってどんな生活ができるの?」

 

「そうだな……」

 

 水源は豊富なので水は使い放題、魔物の領域からは結構離れているから安全も担保できている。

 

 あとは狩りに参加するなら魔物の亡骸を回収してくれたり、雑務をしてくれるゴーレムを付けると説明した。

 

「ゴーレム?」

 

「アキ、見せて良いか?」

 

「構わないわ」

 

 アキの許可が出たので、異空間からナイトゴーレム……美少女高性能ゴーレムを出現させる。

 

「ほほお……これがゴーレム……肌触りは冷たいけど弾力があってなかなか! あと可愛らしい顔しているね」

 

「顔はアキの趣味だな。錬金術って特殊な技術を使うとこんなゴーレムを作ることができるんだが……」

 

「それって私にも才能あったりしない?」

 

「測定してみるか?」

 

 というわけでランコに錬金術師の才能があるか確認してみるのだった。

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