転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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おいでませ!くノ一エルフ達! 2

 翌日、朝食や朝風呂を堪能してもらい、用意した服でステラリアの村を案内する。

 

「これがここでの普通の服装……」

 

「体の線が丸見えになっているような……」

 

 ランコは特に文句も言わずに着てくれた……というより今着ている服装の方が馴染み深いと言ってくれている。

 

 彼女達に着てもらっているのはダボッとしたジーパンに長袖シャツ、その上から寒くないようにセーターを着用してもらっているが、下半身の肉付きが良すぎて尻や太ももがパツパツしているし、胸もセーターが伸びて全員巨乳や爆乳が滅茶苦茶強調されていた。

 

 まぁ忍び装束でも胸が強調してたから、セーターだと余計にね……。

 

 ちょっと恥ずかしいかもしれないが、忍び装束でいられる方が目立つので彼女達には我慢してもらった。

 

 案内を開始するが、一番の違いは家の作り方だろう。

 

 こちらの村では洋風建築が主であり、茅葺き屋根が主流なヤマト村の家とは造りが違う。

 

 それにこの村で栽培されている作物……主に小麦の芽が芽吹き始めていたが、水田ではない……普通の畑を見て、農業も違うんですねとカルチャーショックを受けていた。

 

 何より一番驚いていたのは村の至る所にゴーレムが働いていることだろう。

 

「自動傀儡がこんなに沢山……」

 

「ヤマト村にもゴーレムは居るの?」

 

 俺が近くにいたリンに質問すると、リンからヤマト村でも自動傀儡……ゴーレムの研究が一時期盛んに行われていたが、貴重な素材を使う割に、牛以下の労働効率なので廃れていったらしい。

 

 それがここまで高性能なゴーレムが沢山いるのは驚きだと語っていた。

 

「正直農業や工芸品の製造技術はヤマト村の方が多くが洗練されていると思うが、一部分野……ゴーレムや魔法……そっちだと忍術に関する事や薬学、錬金術に関してはこちらの方が進んでいると思う。両者が融合することで、新しい発見や産業を発展できればと考えているけど……どうかな?」

 

「私は良いと思いますよ。錬金術、覚えてみたいですし」

 

 ランコはこちらの意見に賛成らしい。

 

 他のくノ一エルフ達はどう意見すれば良いか迷っている感じかな? 

 

 ちょうどゴーレムバス(アキ製多脚式ゴーレム)が来たのでそれに乗り、郊外へと移動する。

 

「整地されただけって感じですね」

 

 ユナが代表して言ってくれたが、村を少し外れれば、整地しただけの大地が広がっている。

 

「試しに水田を作ってみようと思うんだが、意見を皆に聞いて良いか?」

 

 俺がそう言うと、ランコ含めたくノ一エルフ達が参加してくれた。

 

 まず俺達4人は日本の田んぼを思い浮かべながら、アキの土魔法で土を掘って、一段地面を下げる。

 

 次にシュネが地面を耕していき、ふんわりとした地面を作る。

 

 そこに俺がクローバーの種を異空間から取り出して蒔いていき、メアリーの植物を成長させる魔法で、クローバー畑に作り替え、そのまま枯らしてしまう。

 

 最後にシュネが炎の魔法でクローバー畑を焼畑し、いい感じに灰を地面と混ぜて土作りを完成させる。

 

「土作りはこんな感じかな?」

 

 俺が彼女達に確認してもらうと、ピンク髪の椎茸みたいな目をしたヒナタが巨乳を揺らして走ってきて、地面の土の臭いを嗅いだり、手触りで確認している。

 

「うーんちょっと土壌の栄養素のバランスが悪いかもしれません。米ぬかを土壌に混ぜれば整うと思いますよ」

 

「そんな一瞬でわかるの?」

 

 シュネがツッコミを入れるが、ランコ曰くヒナタは土の色と臭い、それに手の感覚で育てる作物に必要な栄養がわかるのだとか。

 

 今回は米作りをメインに考えてもらっているが、どうやら焼畑をしたことで、土壌がアルカリ性に寄ってしまっているらしく、弱酸性の米ぬかや糞尿から作ったたい肥を用いることでより米作りに適した土になるとのこと。

 

 逆にこの状態でもアルカリ性に耐性が高い麦系を育てるならこのままでも良く、一度麦を育てて土壌が少し痩せる代りにアルカリ性を中和させ、そこに川の水を引いてくることによって、川の水の中に含まれる栄養で米作りに適した土壌へと変える手立てもあるらしい。

 

 ちなみに米が好む土壌は弱酸性である。

 

「ここら辺の土地は焼畑をしているでしょ……畑を作るには良いんだけど、稲作に関しては少々特殊で土壌を整えないと、米が病気になっちゃうかもしれないね」

 

 ヒナタの言葉でなぜ稲作の後に麦が育てられているか分かった気がする。

 

 米を作った時に刈り残した藁を焼くことで土壌をアルカリ性にし、それを麦が成長に使うことで、土壌を中和させる。

 

 そして次の年に稲作をする前に土に肥料を与えて整えることで、また稲作ができるというサイクルになるのだろう。

 

「うーん、農業は奥が深い」

 

「そう言えばナーリッツ君、君さコーヒーの木見つけてなかったかい?」

 

「ええ、数十本引っこ抜いて来ましたけど」

 

 ランコさん曰く、コーヒーの粉末を適量土に混ぜると、土壌は酸性に傾くらしい。

 

 コーヒーとしての需要が出るまでは肥料を育てる目的で栽培しても良いかもしれないよと教えてくれた。

 

「あとは硫黄だね……日本だと入手しやすかったけど」

 

 火山があまり無いここら辺だと、硫黄は貴重な物質になってしまう。

 

 まぁやろうと思えばアキが錬金術で製造できなくはないだろう。

 

 というか錬金術で肥料作れないか? 

 

(後でアキに聞いておこう)

 

 土壌の問題点が分かり、次に水路についても確認を行う。

 

 水田を作るには用水路と排水設備が重要で、川から水を引くのが一番良いが、そうじゃない場合は地下水から水を汲む事もある。

 

 あと実は水田は平地よりも若干傾斜があった方が田んぼとしての機能が高いのである。

 

 日本で平地に田んぼが広がったのは江戸時代からで、それまでは緩やかな傾斜があり、川が近い場所が田んぼに適していたそうだ。

 

 現代では逆にトラクターとかが平地の方が作業しやすいとかで、平地が主流になったが、平地だと排水に気をつけないと水田にする影響で、地下に水が溜まり、湿地化する恐れがあるらしい。

 

 まぁちゃんと乾田にしていれば問題ないらしいが、地下水が溜まりやすい場所なんかは、地下にパイプを通して、排水溝まで水を抜く設備を用意しなければいけないかもしれないと伝えられた。

 

「思ったより設備投資が必要なんだな……水田って」

 

「普通に畑するよりは初期投資が必要よ水田は。でもそれに見合った収穫量はあるのが稲作の魅力だろうけど」

 

 土壌問題、水路等の設備の設置、小麦と違って水の管理や苗作り等色々問題もある。

 

「それでも米の方が小麦栽培よりも将来性が高い!」

 

 俺はくノ一エルフ達に意見を聞きながら、稲作についてのメモを取るのだった。

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