転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「ナツ……見事に捕食したねぇ」
「ニヤニヤしやがってマンシュタイン……お前にも側室付けるぞ」
「嫌だよ、僕にはホワイトが居るし〜」
「ここぞとばかりいじりやがって……」
結局くノ一エルフ達を俺が手を出した事になり、ライラック、ホムラ、そしてランコの3人からはドスケベ扱いされ、逆に他の家臣達……スター、マリー、フレン、クリスは何か企み始めたとアキから情報を聞いている。
なおラインハルトはもっと子供作れと急かしてくる。
どうしようもねーな……。
「でもよかったじゃんかメアリー達に妾の許可貰えて」
「本気のビンタくらいは覚悟したんだが……ギリギリ許してもらえたわ」
まぁその代償として数日間はメアリー、アキ、シュネの3人と寝ることになったが……いや、嬉しいから良いんだけどさ。
「とりあえず妾になった彼女達にも魔力量を上げるトレーニングを続けさせるんだろ?」
「ああ、それにランコもな。あとは農地整理に注力する形かな」
俺やメアリー達がヤマト村関連の事をしている間にもラインハルトやマンシュタインが指揮して開発は進められており、最近だと冒険者達のパーティーを再編して、浅瀬の未開発地域の森へのアタックが始まったと報告を聞いていた。
浅い場所で強い魔物はアキのゴーレムが優先して狩っていたので、その狩り残しだったり小物の魔物を討伐してもらっている。
冒険者達にはポーンゴーレムが配られていたので、4人パーティーを組めば、ポーンゴーレムも4体になり、戦闘補助、荷物運び、素材回収をやれるゴーレムなので生存性も素材の回収効率が上がって利益がガンガン出ているらしい。
シルバーランクの冒険者でも1人当たり金貨1枚を1日で稼げているらしい。
魔物狩りだけでなく、未開発地域特有の薬草や樹の実の採取なんかもしてもらっていて、そういう採取系でも結構金になるとジェイシェット支部長から連絡を受けていた。
「ナツ、今日はどうするんだ?」
「今日は冒険者ギルドに寄って、魔物の素材を回収し、ハーゲンシュタットに向かう。ラインハルトから必要物質を頼まれているから、それの買い出しとかもか?」
「相変わらずラインハルトさんにこき使われているなぁ……」
「しゃーない、できる人が俺しか居ないし……」
「空間魔法が使える奴が増えれば良いんだけどな」
「今のところうちの家臣達には才能あるのは居ないからなぁ……孤児達の魔力量が伸びてきたら才能あるのが居るかな?」
「まぁ居たとしてもナツくらい収容量があるのは無いと思うけどな……」
「まーな」
マンシュタインと他愛ない会話をしてから、俺は仕事に取り掛かるのであった。
魔物の素材をハーゲンシュタットの冒険者ギルドに納入し、その代金を受け取る。
ステラリアの冒険者ギルドはケッセルリンク男爵家の支援によって運営されている感じなので、冒険者がギルドから金を引き出す時に、ギルドでは金が足りない場合はケッセルリンク男爵家から金を出すことになっている。
他の町への輸送網ができていない為、金の出入りが制限された状態になってしまっているのである。
まぁステラリアの冒険者達は更に稼ぐためにアキのゴーレムを購入したり、農作業をやらせるためにフレンの作業用ゴーレムを購入したり、土地自体を買ったりしていたので、借金の方が大きく、大金の引き出しには至っていないが、ステラリアの冒険者ギルドに金を蓄えてもらうためにも、俺が魔物の素材をハーゲンシュタットの冒険者ギルドに運んで換金しているのである。
ハーゲンシュタットの冒険者ギルドから金を受け取り、そのままクム商会へと向かう。
クム商会は正式にうちと契約を結んで、ケッセルリンク男爵家とも大型取引をする政商になってもらい、俺……まぁラインハルトが記載したステラリアの開拓村に必要な物質を集めてもらっている。
「よぉナーリッツ。2週間ぶりだな」
「ゼファーさん、お久しぶりです。頼んでいた物質集まりましたか?」
「おう、ちゃんと集めてあるぜ」
「これが代金の小切手で、こっちが次に頼む物質になります」
「おう……ずいぶんと量が増えるな」
「住民が急きょ増えることになりまして……」
「ふーん……まぁこれくらいなら問題は無い。そう言えば領地に持ち込んだ洗濯機や乾燥機の魔導具は順調に稼働しているか?」
「ええ、そりゃ勿論」
コインランドリー……まぁ実質クリーニング屋みたいになっていたが、中古になった魔導具を開拓村に持ち込み、あちらでもクリーニング屋をオープンさせていた。
ハーゲンシュタットの町よりも農作業や魔物との激しい戦闘で汚れた服の割合は多いが、メンテナンスの頻度を上げることで対応し、格安で洗濯や乾燥ができると領民からの評価は高かった。
「各地の開発特需で、魔導具は全体的に値上がり、食料品も若干値が上がってきているな。まぁこればっかりは飲んでくれや」
「ええ、そこら辺はゼファーさんに任せます。その他にハーゲンシュタットの町で変わった事はありますか?」
「いや、特にねーな。流民や貧乏人が開拓に取られたから町の治安が良くなったくらいか?」
「なるほど……じゃあ物質を回収して、辺境伯様に挨拶してきますわ」
「おう、気をつけるんだぞ」
ゼファーさんから物質を購入し、そのまま辺境伯様の屋敷に行くと、辺境伯様とバイパー様、フレデリック様の3人が出迎えてくれた。
「急な訪問なのに出迎えてくださり感謝します」
「何言ってるんだ……ちゃんとナーリッツ男爵は事前に話を通してくれていたじゃないか」
バイパー様が茶化しながらも、開拓地での報告を行う。
普通の貴族であれば一々報告する必要は無いのだが、うちの場合、フォーグライン辺境伯家から支援してもらっているので、ちゃんと支援した金や物質が使われているかの報告をしなければならない。
まぁバイパー様とフレデリック様が俺に会いたいって言ってくださっているので、1ヶ月に1度の頻度で会食の場を設けていただけた。
今回の話題はヤマト村についてである。
「未開発地域に人が住んでいたとは……」
「凄いですね」
「元々帝国の臣民だったのと、衰退に向かっていたので、族長の了承を取り、開拓村への移住を了承してくださりました」
「うむ、辺境伯家側からは特に接触するような事もないだろう。ただ数百年前とはいえ、政争に負けた事を持ち出して、中央へ復権するような運動が起これば対応しなければならないが……」
「現状その様な動きはありませんので、引き続き監視していきたいと思います」
「うむ」
それとヤマト村で見つかった米についても一応話しておく。
「ほう、小麦より1回で3倍近く収穫できる穀物か」
「はい、水が多く必要になりますが、粉に挽けば小麦粉の代りにパンを作ることもできるので、開拓村ではこの米を中心に栽培していこうと思います」
「穀物だから日持ちするだろうが……長期保存には耐えられるのか?」
「脱穀しない状態であれば数年保管することもできます。それに米は炊くという調理法をすることで美味しく食べることができ、肉料理や醤油や味噌と言った調味料ともよく合います」
「ほう……収穫ができれば是非とも食べてみたいな」
「用意しますね」
「楽しみにしている」
辺境伯様に米の売り込みもしつつ、やるべきことをやったので、俺は飛行魔法でステラリアの開拓村に戻るのだった。