転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
〜ユナ視点〜
ヤマト村出身の美少女エルフ……18歳のユナです!
ナーリッツ……いや、主様の村に移住するための先遣隊の副隊長を任されています!
一応隊長は長老の娘で、私達より年下のランコさんが任されていますが、年上としてしっかり先遣隊の役目を全うしたいと……思っていたのですが……。
「ユナ! なんで貴女がナーリッツ君と交わっているの? そういう行為は外交交渉で有利になることもあるけど、今回の場合は悪手! お嫁さんのメアリーちゃん、アキちゃん、シュネちゃんの3人からの心象が下がったらヤマト村の皆の立場が悪くなるのよ! わかってるの? ねぇ!」
「すびばぜん」
主様(ナツ)と交わった翌日、私は皆の前でランコからガッツリ叱られてしまいました。
副隊長という責任者なので仕方がないとはいえ、ゲンコツされてぽっこりたんこぶ作りながら年下に叱られるのは色々来るものがあります。
「ずびばぜんでじた……」
結局、メアリー殿、アキ殿、シュネ殿の3人にも私達は土下座をして、旦那と交わってしまった事と、妾になっても良いかという了承を取りに行くと、呆れられながらも、主様(ナツ)にも悪い点があったから今回は許すけど、ヤマト村の女性達がこれ以上主様にふしだらな行為を行わないように守りを固めるようにも言われました。
奥方の3人はそれだけだったのですが、家老……いや筆頭家臣のラインハルト殿からは、この際なるべく子供を作ってほしいと私達は逆に応援されてしまいました。
こちらの価値観だと不味いのではないかと一応聞いてみたところ、貴族は特殊な価値観で動いているのと、主様のケッセルリンク男爵家は一族が少ないので子供はどんどん増やさないといけないらしい。
「皆さんの場合側室という訳にはいきませんが、妾としてちゃんとケッセルリンク男爵家が母子共に養いますので安心して子供を産んでください」
そんな贅沢が許されるのか……ヤマト村では子供を作るのは名誉な事と教えられていたし、複数人子供を産める環境とか……天国かな?
……調子に乗ると今度は洒落にならない痛い目に合いそうなのでランコに睨まれる前に自粛するけど……いや、本当……主様に手を出してもらって良かった……。
「本気で妊娠したいの?」
交わった翌日、アキ殿が確実に妊娠したいならこれを飲みなと薬を渡してきた。
アキ殿曰く妊娠薬という排卵や着床を促し、妊娠がしやすくなる薬らしい。
私はそう言って避妊薬を飲ませる気なんじゃ……と邪推してしまったが、疑いをしないヒナタと常にポジティブなミオは受け取ったその場で薬を飲み干してしまった。
流石に2人が飲んで私も飲まない訳にはいかないので、少し遅れて、妊娠薬を飲み干したが、リンとツムギはアキ殿を信用しきれなかったみたいで薬には頼らない選択をしていた。
こんな薬で本当に上手くいくのだろうか?
いや、アキ殿は錬金術師として高性能なゴーレムを作っているお方……きっとこの薬も本物だろう。
ランコは錬金術師としての才能があったらしく、そのまま弟子入りし、私達も錬金術師の才能があるかどうかの検査をしてみたところ……
「あ、あれ?」
私のコップから水が溢れ出した。
「はい、ユナも錬金術師の勉強してもらうから」
なんと私にも錬金術師の才能があると言われ、アキ殿に錬金術師としての勉強に強制参加させられることになるのだった。
「良かったなぁ〜お前さん、ほんま運が良いと思うで」
「それは私も思います」
私の教師役には糸目の男性エルフ……ユードリックが教えてくれることになった。
外の世界のエルフは……正直肉付きが悪い。
そんなに細くて大丈夫なのだろうか?
「やかましい……エルフは普通肉付きが悪いねんな。ムチムチしているそっちのほうがエルフとしては外れ値やねん」
「私の村ではこれが普通だが?」
「……男のエルフの性欲を掻き立てるための適応進化の一種やろな……ヤマト村のエルフは子供を安全に産んで育てられる体に適合していったんやろ」
「そういうのも錬金術では必要なのか?」
「必要ではあるねんな。進化や合成、加工……錬金術は素材を使って別な物にするっちゅう学問や。まぁ詐欺師達はクズ鉄から金を生み出す事を目的にしとるけど、本物の錬金術はアキはん曰く科学と言うらしいからな。アキはんの錬金術も科学とは違う物ではあるらしいけど」
「本当の錬金術は科学なのに、アキ殿の錬金術は科学ではないと? んん? 頭が混乱してぎますね」
「科学は人の才能に左右されないで、この現象が起こったらこうなるという算術の様な物らしいんだけれども、錬金術は人の才能に左右されてしまうから、違う物やねんな。まぁそのお陰で僕らは将来高めの給金で働くことができたり、特殊なゴーレムを作ることができるんだけど」
「そう、ゴーレム! あれ私でもできるのですか? あれがあれば農作業が凄い便利になりそうですけど!」
「できるんちゃう? まぁゴーレムは錬金術と魔法の両方が使えないとできない特殊技能やけどな。魔導具を作るのに近い」
「魔導具?」
「それも説明せなあかんか」
ユードリック殿は主殿の家臣の中でも若手の有望株という立ち位置らしい。
錬金術師の中ではアキ殿、フレン殿の次の3番手に居る人物なのだとか。
得意な錬金術は加工らしく、普通の鉄製の農具や武器に錬金術で特殊な合金へと加工することで武器の性能を上げたり、農具を壊れにくくしたりできるらしい。
本人が今研究しているのは木材である程度の性能のゴーレムが作れないからしい。
ゴーレムを作る世界は奥深いのですね。
私はアキ殿に捕まってから、錬金術の勉強と魔力量を上げるトレーニングばかりさせられますが、他の皆はメアリー殿とシュネ殿と一緒に水田作りに勤しんで居ると報告を貰っています。
あれ?
私あんまりヤマト村の移住に必要な交渉とかできてないような……。
ランコがやってくれているのでしょうか?
私、想像以上にゴーレム作りの才能があったらしいです。
特に農業用ゴーレムに関してはアキ殿からも天才と滅茶苦茶褒められました。
地面を深く耕すのに回転する刃を取り付けて、ゴーレムの動力をそのまま刃が回転するように使ったら……簡単に地面を耕せる魔導具……ランコ曰く耕運機というのが出来上がりました。
この機械……ゴーレムでも指定された場所を押して耕すだけなので、今までゴーレムや人が鍬を使って耕していたのを数十倍の効率にすることに成功し、これを作った時になんかコツをつかみました。
だって錬金術の勉強初めて1週間でこれができたの……自分でも天才的だと思うのですが……。
次に私はヒナタが言っていた各種肥料作りに着手……錬金術を使うとこれがまた便利かつ大量に作ることができて、田んぼ1枚に必要な肥料を1分で作ることができます。
ランコや他の錬金術師見習いの人達にも肥料の錬成方法を教えて、今では肥料を大量生産しています。
もっと勉強したら、もっと凄い魔導具やゴーレムも作れるようになるのでしょうか?
私……頑張ります!