転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヤマト村の移住

「すっごい耕運機だこれ……」

 

 俺が領地に戻ると、くノ一エルフ達とメアリー、シュネ、それに目付役としてシュネの親父さん……エルウィンさん達が田んぼ作りをしていたのだが、ユナがゴーレムを学ぶ過程で作った耕運機に皆熱中していた。

 

 エルウィンさんが耕運機のスイッチを入れて、肥料だけまかれた硬い地面を進んでいく。

 

「おぉお!? 凄い! 押すだけで畑が耕される!?」

 

 エルウィンさん大興奮。

 

 勿論魔法で地面を耕すことはできるが、魔力量がそこまで無い人だとか、単純作業なのでゴーレムに耕しておいてもらうということができる。

 

 フレンが作る作業用ゴーレムは鍬を使って耕す事ができるが、汎用性を高めているため、深く土地を耕すことには向いていなかった。

 

 しかし、この耕運機を使えば、ゴーレムが指定された場所を深くまで耕してくれる。

 

 作業効率は大幅に上がることだろう。

 

「何より米作りだけじゃなくて、他の様々な作物にも使える点が良い!」

 

 大抵の作物は硬い地面だと育たないため、深く根が張れるように、土は深くまで耕しておいた方がよく育つ。

 

 育ちだでけなく、強風とかで倒れにくくもなる。

 

「主様! これはまだまだ試作品なので、アキ殿や農具に詳しいランコと協議して更に良い物を作ろうと思います!」

 

「頼むわ! 収穫量が多いと養える人口や税収にも直結するからな!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのままくノ一エルフ達に教わり、農業用水路や排水路、畔の作り方なんかを色々学び、田んぼにする場所の土を掘っておいた。

 

 これでヤマト村から田んぼの土を運べば直ぐに稲作を始めることができる。

 

「住居についてはモデルハウスを用意したけど……」

 

「正直不評でしたね」

 

 ハーゲンシュタットでは引き続き規格化された家を造ってもらっていたので、それを開拓村に持ち込んで、くノ一エルフ達やランコに見てもらったが、土足で家を歩く造りや家の構造が違いすぎて戸惑いが大きかった。

 

 唯一気に入っていたのはお風呂が全ての家に備え付けられている点であるが、ヤマト村にある家々を開拓村に運んできて、離れを建てて、そこに風呂場や水回りを整備すれば良いのではないかと言われてしまった。

 

 それぞれ根付いた文化があるので、そこら辺は和洋折衷の住宅が大正から明治頃に流行ったのが日本の歴史にもあったし、似た感じのヤマト村と帝国の文化も徐々に融和していけばよいだろう。

 

「とりあえず先遣隊と約束していた期間はそろそろ終わるけど、移住で良いな」

 

「はい、こちらは問題ありません。我々ヤマト村の面々をどうかよろしくお願いします」

 

 ランコさんと握手をして、移住の手筈を進めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数日後、くノ一エルフ達(ランコ含む)と俺、メアリー、シュネ、アキの4人はヤマト村へと向かった。

 

 ヤマト村に到着すると、フジさんが出迎えてくれて、フジさんが他の住民達にも念話の魔法を飛ばし、フジさんの屋敷に集まってもらった。

 

 1時間もするとヤマト村の村民達が集まるが、ものの見事に肉付きのよい若々しい女性エルフしか居ない。

 

 江戸時代の農民の様な服装もしくは忍び装束を着用しているのだが、体のラインが分かりにくい服装しているのに、尻、胸がはっきりと分かる。

 

 あーあ、メアリーがまた嫉妬しているよ……。

 

 フジさんが村人達には事前に話してくれていたらしく、俺達が村民を魔物の領域から連れ出してくれると言うと歓声が上がった。

 

「それに私達がこれから住む村には男が沢山居る! 夢だった旦那を持つことができるぞ!」

 

「「「おぉ!!」」」

 

 それで盛り上がるのもどうかと思うが、村民達のテンションがどんどん高くなってきている。

 

「だがよ村長、前にも懸念点を話したが、米作りは田んぼの地力が大切になるぜ。移住した先での農作業は大丈夫なのかよ?」

 

 男勝りなエルフがフジさんに質問する。

 

 これに対してはランコが返答し

 

「ここにいるナーリッツ様は空間魔法の使い手で皆さんの田んぼの土や今住んでいる家、家畜や作業場を含めて移転してくれるそうです。しかも移住先の場所はナーリッツ様達が魔法使い……忍術使いの人達を多く動員して、田んぼに必要な農業用水路や排水路や区画割は既に行っております」

 

 田んぼの面積に関しては土作りから始める場所もあるけれど、それを踏まえても、ヤマト村の数倍の面積の田畑を与えてくれる約束を頂いていると宣言した。

 

 それを聞いて村人達は不安は無くなったらしく、移住準備に取り掛かる。

 

「俺が建物とか田んぼの土とかを運ぶから、人の輸送はメアリーとシュネ、アキに任せるわ」

 

「「「了解」」」

 

 移住する人達の家を案内してもらい、空間魔法で異空間に収納し、家畜は異空間に収納できないので、別口で運ぶとして、どんどん開拓村に運んでいくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 家畜は最後に家畜専用のコンテナに詰め込んで、一気に輸送し、1日かけて村民と家、それに田畑の土を運んでいった。

 

 最終的にはヤマト村があった場所は更地になり、フジさんに最終確認をしてもらって、その場を後にするのだった。

 

 村ごとの移設を成功させて、最初にやった事は個人の登録。

 

 開拓村では現在住民の戸籍を作って管理していたので、それに登録してもらう。

 

 まだ人口が少ないから戸籍管理が間に合っているが、辺境伯家ではやっていない試みである。

 

 というかうちの税は製造、生産時に入るようになっているが将来的には土地ベース課税へと切り替えたいと思っていたので、土地の管理者を厳格に管理しなければならないのである。

 

 それに領民の人口把握をしていないと、必要物資の量をミスって餓死者が出たなんてことはしたくないので、戸籍管理はとても重要である。

 

 登録をしてもらったら、この日は終わりで、翌日にはフレンが作っている作業用ゴーレムやゴーレムホース、アキのポーンゴーレムが支給され、戦闘能力の高い人達は冒険者登録をしてもらい、冒険者ギルドの人達に他の冒険者の方に彼女達を紹介してパーティーに組み込んでもらった。

 

 冒険者の殆どが男所帯なので男性冒険者達は巨乳エルフ達にメロメロだし、紹介されたエルフ達も男性に囲まれて有頂天になり、色恋沙汰が頻発した。

 

 まぁ付き合い始めたとかだけでなく、男性達の肉便器になったとか、逆ハーレムを作ったとか、時には殺傷沙汰になったりもしたが、基本的にエルフ達は過酷な生存競争に勝っていたので、皆ゴールドランククラスの冒険者と同等の戦闘能力を有していたので、男性同士でのトラブルを彼女達が鎮圧し、なんなら彼女達の別の仲間を紹介して強引にトラブルを収める……なんてことが普通に起こっていた。

 

 あとは単身移住してきた男性達に出会いの場を設けると、肉食系エルフ達は次々に男性を性的に捕食し、恋人関係になる人が続出し、中には直ぐに結婚まで行った人物も多かった。

 

 フジさんもちゃっかり男性を捕まえて結婚していたし、種族の危機だったこともあり、繁殖欲を抑えつけられていたエルフの底力を思い知ったのだった。

 

 まぁそうしたカップルが滅茶苦茶増加したことで、エルフ達が農業に詳しいこともあり、水田式農法がいっきに普及。

 

 領主であるケッセルリンク男爵家からも支援したことで、数カ月後には至る所に水田が作られているようになるのだった。

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