転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ローマ街道みたいな道を作り続けること1ヶ月……ようやく隣の村まで街道がつながった。
隣村まで街道を繋げた際にその村の領主にも挨拶をした。
一応通信魔導具を使って挨拶はしていたのだが、面と向かっての挨拶は今回が初である。
「ど、どうもケッセルリンク男爵……お噂はかねがね……」
「グレンツェ騎士殿も通信では挨拶はしていましたが、面と向かっては初めてですね。今回は街道整備の許可を出していただきありがたく存じます」
「い、いえ……こちらも秘境とも言える場所なので、中継地点として行商人が多く通れるようになれば助かりますので……」
辺境伯の居るハーゲンシュタットから開拓村のステラリアまでの領主達は会える人は基本面会していた。
ただグレンツェ騎士は元ルンシュテッド子爵の派閥であったので、一応ポーズとして面会を後回しにしていたのである。
今は別の派閥に属しているし、通信魔導具で思うところは無いけれど、一応他所への配慮として……という貴族の面倒くさいところがあった。
「辺境伯様からもくれぐれもと言われておりまして……」
「苦しい思いをさせてしまいましたね。ある程度期間も空きましたし、これからは両方の交易を活発化させていきましょう」
「そ、そうですな!そうしましょう!」
悲しいかな、グレンツェ騎士は1つの村しか所領が無い弱小貴族であるので、爵位も所領の大きさもケッセルリンク男爵家が圧倒しているのである。
それもあり、態度が萎縮してしまっていた。
「うちはこれといった特産品も無く……近くに魔物の領域があるのですが、冒険者ギルドの支部も無く……」
「ふーむ、開拓が一段落すれば、開拓に従事している冒険者達も獲物を求めて近くの魔物の領域を探索すると思いますので、将来的にはグレンツェ騎士領にも冒険者が遠征するように取り計らいますので……どちらかといえば行商人が休むための宿を整備した方が良いかと」
「そうですよね……」
まぁ普通の領主であればそれくらいは思いつくであろう。
とりあえず街道を通して挨拶も済ませたので、今回はこれくらいで良いだろう。
「なんだかんだ移住してから1年が経過したか……」
短い冬が始まり、カレンダーを見ながら、今年1年の総括をしていく。
とりあえず東京都23区より少し大きいくらいの整地はできたし、来年はこの広げた領地をより耕作地へと変えていく作業になるだろう。
水路や用水路、井戸掘り、川の水流を変える工事とやることは多い。
ヤマト村を見つけて、住民達を領民へと引き込むことができたのも大きかった。
彼女達が居なかったら今の領地の発展は無かっただろう。
来年はもっと余力が出てくるだろうから、色々な活躍をしてもらうことになるだろう。
ヤマト村の女性陣達と付き合う男性も増えてきているので、ベビーブームが来ることを願う。
「来年は見つけて持ってきたゴムの木もコーヒーの木もそうだし、まだ探せば南米原産の作物が見つかるかもしれないからな。探索を続けながら頑張ることにしよう」
ゴムの木やコーヒーの木は原種に近いので、メアリーが植物を成長させる魔法を使って品種改良を繰り返し、地球で見られた品種に近づくように頑張っているので、それの成果待ちな面もあるが……。
メアリーはそれだけでなく、ヤマト村で得られた桃や栗、柿、梅、みかん、ゆずみたいな果実類も品種改良を行なっていた。
成果が出るには数年かかるかもしれないが、魔法の力で1日で木を生やして、実らせるまでやっているので、100年分の品種改良を数ヶ月で進めているし、ヒナタ達俺の屋敷で住んでいるエロフのうち錬金術師として働き始めたユナ以外の4人を連れ出して、様々な作物の品種改良をしているので、成果が出るのは結構近いかもしれない。
あとは竹の植林も進め、竹を活用した品作り……主に竹炭や竹酢液を活用した肥料作り、竹を編んで籠を作ったりとヤマト村の面々が活用方法を色々知っているので、習って私生活に役立てていた。
竹炭だけでなく普通の炭作りも炭工房の規模を拡大させて、台所の燃料や水の洗浄消毒に活用している。
住民が多くなる分燃料の確保も充実させていかないとな。
「新しい住民の引き入れの為に、ハーゲンシュタットからまた家を持ってくる作業をしないとな……初期移住で出た欠点を洗い出して、次の移住者達により快適に労働に従事してもらわないと……」
俺ももう少しで13歳になるし、より男らしく成長できるようにアキの成長薬でも飲んでおこうかな?
開拓1年目はこうして終わりを迎えるのだった。
短いですが、区切りが良いので今日はここまで。
次の話から新章開始になります。