転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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子沢山の男爵
遺跡?の探索 上


 更に1年が経過して、俺達は14歳へと成長した。

 

 1年間でやった事は灌漑施設の整備をしたり、魔法を使って橋を架けたりと領地の整備が殆ど。

 

 ワイバーン狩りも定期的にやっていたけれど、ドラゴン狩りはあんまりやることができず、どちらかと言うと魔物の間引きが中心で、整地もそれほど進まず、現在整地した面積は香川県くらい? 

 

 耕作地は一気に増えて、150平方キロメートル……1万5000ヘクタールまで拡大していた。

 

 新たに1500人ほど移住者も来たので、現在のケッセルリンク男爵領の人口は約3000人強、他の男爵と同じくらいの人口を抱えるに至る。

 

 辺境伯様から更に移民を募るか聞かれているが、他にも開拓している場所も多いのと、うちに移住を希望する人は移民団を募らなくても行商人と一緒に来るようになっていたので、とりあえず募集は打ち切り。

 

 それに人口が多くなっても行政側が育ってないので、これ以上はパンクしてしまう。

 

 更に移民を募るならこっちの行政が整ってからである。

 

「……さてと、振り返りはここまでにして、シュネが遺跡を見つけたんだよな……古代王朝時代の遺跡だとしたらお宝が眠っているかもしれないからな! ラインハルトも息抜きに探索してきても良いって言ってくれたから、何時もの4人で遺跡デートと洒落込みますか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧王国時代はここらも人が住んでいたってことだよね……少なくとも1000年以上は前なんだろうけど」

 

「旧王国時代、戦乱の時代、そして帝国成立、帝国混乱期、それが収まって現在。帝国混乱期も500年くらい前だから旧王国時代って少なくとも1000年以上も前になるよな」

 

「そうだね……1000年以上も前となれば魔物の領域も広くなるし、森に飲み込まれても仕方がないか……」

 

 シュネを先頭に未開拓地の森の中を進んでいくと、崩れ落ちた建造物群が苔や樹木に覆われた場所に到着した。

 

「廃墟ってよりも本当に遺跡だな。こりゃ何かお宝がある感じでもないかな?」

 

 俺がそう呟くが、アキは瓦礫を触る。

 

「魔法で建てた建物だね。しかも耐久性を上げるために鉄骨が入れられているよ」

 

「触っただけでわかるのか?」

 

「いや、瓦礫を見たら、鉄片が混ざっていたから」

 

「なるほどな」

 

 地震が殆ど無い帝国では鉄骨コンクリート構造の建物は殆ど無かった。

 

 帝都には高い建物を建てるために、鉄骨を使った建物もあるらしいが、南部最大の町のハーゲンシュタットでは使われた建物は無かったはずである。

 

「昔過ぎて何も無いか?」

 

「ねぇ! 皆見て!」

 

 シュネが何かを見つけたらしく、近寄ってみると、崩れ落ちた床に魔法陣が描かれていた。

 

「この魔法陣……生きてるよ」

 

「マジか……」

 

 魔法陣は魔導具と仕組みは一緒で、魔石をそのまま加工して魔法を行使できるようにしているのが魔導具。

 

 魔石を粉末にして回路を作るのが魔法陣である。

 

 現代では魔法陣は非効率であるからと廃れてしまい、一部の考古学者が研究している物だ。

 

 俺達もデーニッツさんに教わって知ったくらい廃れた技術であるが、古代王朝時代は魔法陣最盛期の時代だったので、遺跡の中には生きた魔法陣があるのだとか。

 

「魔力を流してみるね」

 

「危なくない?」

 

 メアリーが危なくないか聞いてくるが、朽ちているとはいえ建物っぽい遺跡の中だから変なことにはならないだろうと俺は言う。

 

「それにこの下に地下空間があるっぽいな。そこに繋がっているんじゃないか?」

 

「地下に空間があるんだね……じゃあ大丈夫かな?」

 

「酸素とか大丈夫なのかな?」

 

「じゃあ直ぐに逃げることができる俺が行ってみるよ。ヤバかったら逃げてくるから」

 

 俺は魔法陣の上に立ち、魔力を魔法陣に込めて見ると、視界が切り替わった。

 

「……息苦しくも無い……か。ここは……倉庫か?」

 

 地下空間は倉庫みたいになっており、保管状況は良好で、腐っていたり、朽ち果てている訳でも無く、ショーケースに品物が陳列されていた。

 

『ナツ大丈夫?』

 

『問題ない、空調も生きているから大丈夫だぞ』

 

 俺が伝えると、メアリー、アキ、シュネの3人も転送されてきた。

 

「あれは転移の魔法陣ってことかな?」

 

「多分な、古代王朝は空間魔法を魔法技術として確立していたのかもな。じゃなきゃ、こんな保存状況の良いのは無理だろうし」

 

 俺がそう呟くと、とりあえず部屋の探索を始める。

 

 するとアキがスイッチを見つけたので、押してみると、部屋全体が明るくなった。

 

『おはようございます! 本日も明るい接客を心がけましょう! こちらサクラモール、シスイ新都心店』

 

 どうやらアキが押したスイッチは電源盤だったらしく、部屋の外から声が聞こえてきた。

 

 録音されている音声なのであろう。

 

「ここの部屋は何の部屋だ?」

 

「店長室とかだったのかな?」

 

 明るくなったので部屋の内部が鮮明に見えるようになり、アキのスイッチの下を見ると書類が散乱していた。

 

 近くには鍵束が壁にかかっているし、店内マップが壁に貼り付けられていた。

 

「なになに……大型総合スーパーサクラ……」

 

 これもしかしたら古代王朝よりも前の時代か? 

 

 明らかに文化レベルが今よりも進んでいるような……。

 

「地下8階、地上15階の巨大総合スーパーって感じか、というか新都心って……ここそんなに栄えていたのか?」

 

 まぁ神様が転生者を送り込んでいるような世界だ。

 

 過去の転生者達が高度な文明を築いていてもおかしくは無い……のか? 

 

「とりあえず中を見てみるか」

 

「そうだね」

 

 鍵束を持ち、扉を開けて部屋から出てみると、前世の商業施設の様な小型の店舗が立ち並んでいる通路に出た。

 

「うわぁ……前世に戻ってきたみたいだ……」

 

「本当にそうだね……」

 

 売っている物は革製品立ったり寝具だったり小物類が殆ど。

 

 ランドセルみたいな物まで売っていたが、特に目立つ物は無いか……と思っていたら、本屋っぽい場所に来ていた。

 

「……魔導書が普通に売られてるじゃん」

 

「技術書類も色々あるよ」

 

 そこには魔導書や技術書が大量に陳列されていた。

 

「普通の宝物よりありがたいやんけ!」

 

 俺はとりあえず有用そうな本を回収できるだけ回収していき、別の店舗を漁ってみるのだった。

 

 

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