転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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プチ軍拡?

 〜ホムラ視点〜

 

 うちは今、アキの作ったゴーレム達の運用試験をしていた。

 

『ハンター01から05まで対象を取り囲むように展開』

 

『『『『『了解』』』』』

 

 緑色や茶色……迷彩色に変色している戦闘用ゴーレム達が移動を開始する。

 

 対象はワイバーン……新型ゴーレム達であれば倒せるとアキは言っていたが果たしてどうやろうな。

 

『ホムラ様、位置に到達いたしました』

 

『指示が出るまで待機、アタッカー01、02、03攻撃開始』

 

 アタッカーと呼んだ戦闘用ゴーレム達は50キロ以上ある戦斧と盾を構えながら突撃を開始する。

 

 こちらに気がついたワイバーンは攻撃態勢に移行し、炎のブレスを放ってくるが、3体は盾を構えてブレスを防ぐ。

 

 ブレスを防いでいる盾にはミスリル銀とドラゴンの鱗が練り合わされて使われているため、軽いのにワイバーンのブレスではびくともしない防御力と耐熱性がある。

 

 ワイバーンのブレスに耐えきったゴーレム達は再び突撃を開始し、ワイバーンに飛びかかる。

 

 戦斧がワイバーンの翼や足にダメージを与え、動きを鈍らせる。

 

『シューター01から10、射撃開始』

 

 シューターと呼ばれた10体の戦闘用ゴーレム達は無属性魔法であるアクティーナを発射する。

 

 光速のビーム攻撃は拡散ビームの用に、腕くらいの太さのビームがワイバーンに直撃していく。

 

 ワイバーンは痛そうにもがくが、アクティーナによるダメージはそれほどなさそうであるが、ビームによる攻撃は目眩ましには十分。

 

『ハンター……殺れ』

 

 旧ヤマト村の戦闘員が愛用している強弓……5人掛かりで弦を張るので5人張りとも呼ばれる竹と魔物の素材を組み合わせて作られた弓で、ハンターと呼ばれたゴーレム達はその弓で矢を発車した。

 

 普通に放っても5人張りの矢の威力は、身体強化をしている人を50m先から貫き、絶命させる程の威力があるが、ゴーレムによる馬鹿力と複合弓の素材強度、更に発射後に風魔法のブーストという加速させる魔法を組み合わせるとどうなるか……。

 

 鉄製の矢尻が頑強なワイバーンの鱗を貫き、深々と矢が突き刺さる。

 

 1発では倒れないが、アクティーナの光線魔法による目眩ましと組み合わせれば、ワイバーンの動きを止めて何発も発射機会を得ることができる。

 

 凶悪な戦術によりワイバーンは絶叫した後に、巨体を地面に倒れ伏せた。

 

 痛みによるものなのか、出血過多によるものが分からないが、ちゃんと絶命していることを確認し、うちはメモ帳に記録を取っておく。

 

『ちゃんと指揮できる人がいて、戦力を整え、戦術を駆使すれば、新型ゴーレムであればワイバーンは倒せる……ちゅうことやな』

 

 連れてきたポーンゴーレム達に指示を出してワイバーンを解体及び荷台に乗せていき、帰路に就く。

 

『アキ曰くこの戦闘用ゴーレム……いや、ホムンクルス達は製造に特殊な素材が必要らしいんよな……量産はなかなか出来へん言うてたけど、複数の魔法が使えるっちゅうのは戦力的にヤバいよな……特にライフル弾並みの威力を誇る弓兵のハンター達やワイバーンにも肉薄攻撃ができるアタッカー達……今はまだ調整中の個体数が多いとはいえ、数が増えたらとんでもない戦力になるんやないか?』

 

 ナツやシュネ、メアリーのケッセルリンク家の首脳陣3人はどうにもアキがどんどん作るゴーレムやホムンクス達を開拓のための戦力と認識しておるんやけど、なんかアキは普通にゴーレムの軍隊を揃えようとしている節があるんよな。

 

 弟子の錬金術師達に作業用ゴーレムは任せて、自身は高性能ゴーレムの製造に注力する。

 

 うちは比較対象に辺境伯家の魔法使いや軍隊しか知らないんやけど……アキ製のポーンゴーレム、ナイトゴーレム、そしてホムンクルス達を半数動員するだけでも勝てるんちゃうか? 

 

 それともここの土地を開拓するのにそれだけの戦力がおってもドラゴンに対しての防衛戦力が心許ないんか……。

 

『どうなるんやろねぇ』

 

 うちはゴーレムやホムンクルスに指示を出して次のワイバーン討伐に移動するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 〜ランコ視点〜

 

 キュルキュルキュルと独特なシルエットの乗り物を私とユナが作っていた。

 

「ランコ、多脚よりもこのキャタピラって言うのの方が本当に走破性がいいの?」

 

「悪路を走るんだったらこれの方が確実だと思うわ」

 

「悪路って……まぁ田んぼの中を走る物だからそうだけど」

 

 耕運機を作ったユナに私は農耕用トラクターの仕組みを教えて、錬金術とゴーレムの技術を駆使して大型の物を開発しようと頑張っていた。

 

 三角の形をしたキャタピラを装着した試作品を私とユナが運転しながら、水の張ってない田んぼの中を進んでいく。

 

「揺れるけど……確かに走破性は良さそう? 多脚よりもパーツは少ないけど……タイヤじゃダメなの?」

 

「タイヤでもいいんだけど……大通り以外の道舗装されてないのと、ゴムタイヤの性能がまだそこまで高くないから」

 

「ああ、なるほどね」

 

 キャタピラにも静音性を高めるためにゴムを使うが、タイヤよりは加工がしやすい。

 

「でもヤマト村にいた頃よりどんどん発展しているっていうのが目に見えてわかると楽しいね」

 

「それはユナの子供の為にも?」

 

「それもあるかな~子供達にはなるべく良い生活と良い旦那を捕まえて欲しいからね!」

 

「子供か……」

 

「ランコもいい加減ナーリッツ様にアタックしなよ。好意は持ってるんでしょ?」

 

「それはそうだけど……ハーレムへの忌避感が私はあるのよね……うーん、良い男なのはわかるんだけど」

 

「ヤマト村出身なのにその価値観が育つのも凄いね……まぁナーリッツ様と時間をかけて距離を詰めていくのでも良いかもね。その頃には私は2人目を仕込んでもらうけど」

 

「アキ達に怒られるわよ」

 

「それはそれ、これはこれさ」

 

 試作品を乗り回しながら語り合うのだった。

 

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