転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「というわけでライラックにも手を出したけど、文句は無いよなラインハルト」
「ええ、勿論です。あと10人くらいはいかがですか? 子供もどんどん産んでもらわないと……」
「何人かは抱え込むが時期は調整させてくれ。彼女達との時間も大切にしたいし、妊娠していると戦力が低下する」
「それもそうですね。無いとは思いますが、ドラゴンが領地に侵入してきた際に撃退できる人が居ないと……実際ナーリッツ様から見て、ドラゴンを撃退できそうな人物は何人いますか?」
「そうだな……俺、メアリー、シュネ、アキ……スター、ライラック、ホムラ……かな? 成長すればランコも戦力にはなりそうだけど……ワイバーンクラスだったら複数人で当たれば撃退にはアキの新型ゴーレム……ホムンクルスも居るから何とかなると思うけど」
「ふむ……現状6名と1体、可能性込みで1人追加。まぁケッセルリンク男爵領は強い魔物の生息域を切り取って生存圏を拡大しているので軍拡は必要ですが……」
「やっぱり辺境伯様も過剰な戦力を気にしてる感じか?」
「そうですね……ゴールドランク冒険者……お抱え魔法使い達と同等の戦力のゴーレムを量産していますからね……それも数千体規模で。それ以下の戦闘力のゴーレムも数が集まれば十分戦力になりうる為、今の状態でも辺境伯軍以上の戦力をケッセルリンク男爵家は保有していることになるので……」
「秘蔵しておくのと輸出するのどっちが良いと思う?」
「私なら輸出用にデチューンしたモデルのゴーレムならある程度輸出しても良いかもと思います。あとはワイバーンの素材を使っているからと値段をふっかけるか」
ラインハルトは南部貴族のうち実戦規模でゴーレムを揃えられる資金力を持っているのは辺境伯家だけであり、安価の作業用ゴーレムでも数百体規模で運用できる家は数える程度らしい。
「運用できる家も領地が安定しているので、領民の働き口を奪いかねないゴーレムの運用は慎重になるかと……逆に今現在開拓している新興貴族達は作業用ゴーレムが喉から手が出るほど欲しいでしょうが」
「そいつらに貸し付けるか?」
「いえ、それは辺境伯様が配分を決められると思うので、ナーリッツ様は辺境伯様にそれとなく輸出できるゴーレムの数を言って、欲した分だけ輸出する程度で良いと思いますよ」
と忠告してくれた。
ここらへんの他の貴族との外交バランスはラインハルトがずば抜けているから安心して任せられるし、忠告には素直に従う。
「アキーニャ様は私が言わなくてもゴーレムを用いて領内で使える戦力を拡充してくれていますし、シュネー様も孤児達に魔法を教え、お抱え魔法使いと同等程度の魔法使いを30人程育ててくれましたのでね。あとは辺境伯家から引っ張ってきた武官達が軍を育成しているので、それ次第になるでしょう」
うちにも軍が一応ある。
人数は100人ほどでうち40名が辺境伯家から派遣してもらった下士官と士官であり、残りの60名は立場は従者と呼ばれる見習いであるが、従者達も下士官の教育を施してもらっていた。
うちの場合軍と言っても領地に侵入する魔物の討伐は冒険者が動いてくれるため、悪さをした罪人を捕まえる警察の様な側面が強かった。
そしてうちに来て稼げている冒険者達はシルバークラス以上実力を有している。
まぁ中には貸し出されているポーンゴーレムの運用が上手くて稼いでいる者もいるが、実力が足りない人物は冒険者を辞めて農民にジョブチェンジする人が殆ど。
命懸けで冒険者やるよりも農民の方が稼げるし、領主側からの支援が手厚いので、第2陣の開拓団後に来た冒険者達の8割は冒険者を引退してしまっている……ただ残った2割はそれなりに腕が立つので、悪さをした時に捕まえる係として軍……いや治安警察が必要なのである。
それに下士官教育を受け、実際に現場で活躍している指揮官達にはアキのナイトゴーレムを数体貸し与えて班規模で運用している。
人間1人にナイトゴーレム7体で8人運用を基本とし、班5つで小隊、小隊3つで中隊、中隊3つで大隊と書類上ではなっていた。
異世界の軍隊だから、結構あやふやなのかと思っていたが、結構がっちり定員人数や下士官、士官の数が決まっているらしい。
最初うちに派遣された士官達は貧乏くじを引いたと思ったらしい。
士官になれるくらい優秀な人達ならば辺境伯軍でもキャリアを積めばそれなりに上には行けるので、わざわざ1から軍を作る必要のあるケッセルリンク男爵家では率いれる人数と開拓地特有の治安の悪さで、忙しい割に給料も安いんだろうと思っていたらしい。
それに俺や嫁達、家臣達も魔法使いで、バリバリの武闘派なので、軍をぞんざいに扱うのでは無いかと思っていたとのこと。
ただ蓋を空けてみれば、辺境伯家並みに潤沢な資金とワイバーンや合金で統一された質のよい武具、そして人間以上に働き従順なナイトゴーレムを末端の兵士として扱えるので、人間は指揮することに集中できるし、規模が思ったより大きいので将校のポストがあることに喜んでいた。
まぁ今領地の人口は3300人くらいだしそのうち軍人が100人っていうのは普通に多い部類ではあるが……。
本来だったら100人の軍隊なら1個中隊程度なので士官が3人居ればいい方だけど、大隊になると将校が1人は必ず必要になるし、将ってつくと現場では将軍と呼ばれるので格好もつく。
軍人達の話はこれぐらいにしておいて、ラインハルトとの話は子供についてに移る。
「ミクの五つ子が今2歳、ヒナタやミオ達の子供が1歳……うちの子供達は元気いっぱいに育っていってるけど、領民の子供達はどうなんだ?」
「そうですね、旧ヤマト村の住民達が次々に結婚し、相次ぐ出産が始まっているので、教会の治癒師達は連日大忙しと……男爵家からもクリスが派遣されているので、情報は上がってきていますが」
「どれぐらい子供産まれそうなんだ?」
「旧ヤマト村の住民以外にも家族で移住してきた人達も生活が安定したので子作りが盛んな為、今年には500人から600人程度子供が産まれる計算になりますな。新しく住民を呼ばなくても毎年それくらい増え続けると思われますが」
「ふむ……冒険者予備校だけでは成り立たないかもな。学校を建てる必要があるかもな」
「領民にも教育を施すおつもりで?」
「最低限の文字の読み書きと算術ができないと、領地の工業化や大規模農園の管理をする際に不都合が起こる。孤児達に教会が行う教育程度で良いから学び舎を子供達が大きくなる前に作る必要があるな……ハーゲンシュタットの教会から講師を複数人呼ぶか?」
「それはまた先ですね。ただ準備はしておきましょう」
「うん、頼んだぞラインハルト」
「は!」