転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
『アップグレード?』
「そう、今までのホムラの魔石はワイバーン由来だったけど、色々実験してドラゴンの魔石に換装することができそうなのよね。やる?」
『それはもちのろんやね! やったるわ』
アキは自身やメアリー、シュネが妊娠したことにより、開拓地の防衛力が低下するのを恐れていた。
そこにライラックの事も焚き付けたので、ドラゴンに対抗できるのがナツとスター、そしてホムラの3人しか居ないが、ホムラはドラゴンに対抗するには火力不足が目立っていた。
そこでアキは以前からゴーレムの性能を向上させながら、ホムラ並みのゴーレムを作るか、ホムラの性能を上げられないかと考えていたのである。
その成果としてできたのがドラゴンの卵を使ったホムンクルスであり、ドラゴンの魔石を使ったゴーレムを作ったが、出来た物はドラゴンのブレスを再現した火炎放射器であり、超高性能ゴーレムの製造には失敗していた。
その火炎放射器ドラゴンゴーレムは使用用途が限られるので解体し、そして手持ちにドラゴンの魔石が4つほどあったので、出産に備えて動けなくなる前にホムラの改造に踏み切ったのである。
まぁ前回みたいにホムラの体を錬金釜でドロドロに溶かすのではなく、胸部の出っ張り……まぁ胸部分をバストアップしてワイバーンの魔石よりも巨大なドラゴンの魔石に換装し、腹部にあったワイバーンの魔石はそのままに、尻を大きくしてお尻部分にもドラゴンの魔石を埋め込んだのである。
見た目凄いボン・キュッ・ボンになったホムラはご満悦。
まぁ重量は150キロを超えているのは御愛嬌。
調整を終えて試運転してみると、飛行魔法の速度は時速700キロを超える戦闘機並みの速度で飛行できるようになり、身体強化魔法の出力も上がった為、10トン超えの巨石を楽々持ち上げてスクワットすることもできるようになった。
身体強化による防御力や魔法障壁の出力も上がり、アキの全力の土魔法を余裕で耐えられるだけの防御力に、攻撃手段である地底神由来の手からの光線攻撃……その出力も大幅に上がり、ドラゴンの鱗で作った鎧をバターを切るように切断することに成功した。
つまりホムラはドラゴンの鱗を貫通できる出力の光線を放てる様になったのである。
魔力総量もアキの1.5倍は持っていることになると思われる。
「よし、ホムラ。これで君は単独でドラゴンを討伐できる火力と防御力、機動力を手に入れたことになるね」
『そこまで強くなったん?』
「強くなった。だってドラゴンの魔石4つも連結させているからね。ドラゴン以上の身体能力に魔力を持ったことになる」
『おお、それならすごいやん』
「と、言うわけで強くなったホムラにはゴーレム引き連れてドラゴン討伐に出かけてもらいます」
『いやいやいや、うち防衛戦力強化のための改造だったんじゃないん?』
「それはそう、でもドラゴンの素材が今後ケッセルリンク男爵領では必要になる。それにドラゴンの間引きしておかないと領地の安全確保の為にも……ね」
『先に攻撃して防衛に余裕を持たせるっちゅうこと?』
「そういう事。改造費用分は働いてよ」
『うち、今まででも十分働いてると思うんだが?』
「それはそれ、これはこれ」
『ブラックやな……』
というわけでホムラはナイトゴーレムやホムンクルスを引き連れてドラゴン討伐に毎週行くことになる。
ナツ以上に素材を確保してくるようになるので、アキが妊娠出産で活動できない間に、他の錬金術師達がドラゴンの素材を触れて、技術力の底上げに使われるのであった。
「街道整備して、上下水道と農業用水路の整備をして、ハーゲンシュタットから新しく建ててもらった家を運んで……」
嫁達のお腹が少しずつ大きくなり始めた頃、俺は領地を更に発展させるために馬車馬のごとく働いていた。
一応開拓村にも大工は居るのであるが、工場の建設とかに注力してもらっている。
紡績工場だったり、解体した魔物の素材や魔石を分別する工場だったり、麦や米から酒を作る工場だったり……少しずつであるが、工場が稼働して加工品が作られていっていた。
「俺がやるべきことは領地の基盤を作ること……産業に関しては俺が手出ししなくてもある程度は育ってくるから……育つ土壌をしっかり作らないと」
辺境伯様が俺の領地に求めているのは南部地域の食糧庫的意味合いが大きい。
肥沃な土壌で栽培される麦類や米は人口を増加させて国力を高めたい辺境伯家にとっては必要な物であるし、食料を帝国の他の地域に輸出することによって金を獲得する必要があるし、食料供給を盾に、他所の領地の技術を吸収して更に領地を富ませる必要があった。
それに辺境伯家はミスリル銀の鉱床を確保したことで、帝国内において発言力が高まっている。
バイパー様に家督を引き継いでも各地の開発特需が起こっているので、南部地域は当面好景気を維持できるであろう。
(辺境伯家を寄親として、バックアップを存分に受けられている間に基盤を整えねーと。俺と辺境伯家の繋がりもバイパー様の代で途切れる)
(一応バイパー様にお子さんができる予定だから、その子が男子だった場合、メアリー、シュネ、アキの誰かから女子が生まれたらその子と婚約させることで次世代の繋がりを残すことができるが……)
バイパー様的には親族の粛清により、一門の力が弱まっている。
それを譜代家臣の力を強めることで埋めたが、ケッセルリンク男爵家との繋がりを強める必要があると度々口に出されていた。
俺に他の貴族の紐付きの女性を送り込まないようにガードしてはくれているし、他の貴族から嫁に来た場合メアリー達の出自的には正室の座を明け渡さなければならなくなる。
それだと関係が拗れるとわかっているからの次世代での婚約である。
(バイパー様が家督を譲渡され、帝都で爵位の継承を皇帝に挨拶する時に、俺も子爵へと爵位が上がる様に辺境伯様が手配して下さっている。最終的には伯爵まで爵位を上げたいらしいが……とりあえずそれは子供達が成長して余裕が出てきてからだ)
(あと帝国中枢の情報が俺は一切わからないのも、仕方がないとはいえ問題ではあるだろう。数年後帝都に行った際にコネを得ておかないと……)
政治についても考える俺であった。