転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

200 / 223
子供達の名前

 〜ナーリッツ視点〜

 

 巨大なキノコ雲が立ち昇るのを見て、俺も大概チートだと思っていたが、戦略規模を考えるとシュネの方が凄いな……魔法で核兵器みたいな事できるの……火力特化のシュネくらいだろう。

 

「それにしてもえげつないな……」

 

 数が多くて鬱陶しかった魔物達が一瞬で爆発に巻き込まれて、魔石を残して蒸発してしまっているのが空間魔法と探知の魔法を駆使すれば分かる。

 

「こりゃ当分近づけねぇな……撤退するか」

 

 俺は開拓地の方に戻っていくと、ホムラとスターの2人と合流する。

 

「凄いですね……シュネがやったんですか?」

 

「この火力を出せるのはシュネだけだな」

 

『戦略兵器ってこういうのを言うんだろうね……うちらももう少し撤退が遅れていたら巻き込まれたわ……』

 

「と言いつつ、しっかりゴーレム達も壊れてないな」

 

『そりゃもう必死に走ったから』

 

 俺の探知魔法でも、もう周囲に魔力反応は無い。

 

 あとは開拓地近くに入り込んだ小物の魔物を倒せばスタンピードも終わりだろう。

 

「しっかし原因俺か? ドラゴンの領域を刺激しすぎたからか?」

 

「いや……どうなんでしょう」

 

『神様から奥さん方が体力回復するまではドラゴン討伐は控えたほうが良いってお告げやない?』

 

「ええ……ドラゴンと戦ったり、巣から魔石調達するの俺的には息抜きだったんだけど……」

 

『せやけど、毎度スタンピード起きたら領地開発もままならんよ』

 

「……しゃーない、当分自粛するか」

 

 そんな会話をしながら領地に戻ると、兵士達や冒険者達から歓声が挙がった。

 

「なんだ、なんだ?」

 

 するとマンシュタインが出てきて

 

「ナツ、いやナーリッツ様おめでとうございます。嫡男が誕生いたしました」

 

「は、はあ? え? アキ? メアリー? もしかしてシュネ?」

 

「はい、シュネがお子さんを産んだ跡にあの大魔法を」

 

「……シュネに悪いことしたな……」

 

 俺は直ぐにシュネ達が控えているテントに行くと、アキの両胸を吸い付いている栗色の双子とシュネの腕の中で眠っている竜人の赤ん坊がそこに居た。

 

「産まれたのか!」

 

「ええ! こんな場所で出産になるとは思わなかったけど、私もシュネも母子共に無事よ」

 

「男の子産みましたよ!」

 

「シュネ……出産直後だったのに無理をさせてしまって本当に申し訳なかった……大丈夫か?」

 

「問題なし! さっき胎盤も排泄したし、クリスの回復魔法で特に出血も治してくれたから」

 

 アキとシュネは赤ん坊を産んだ影響で、パンパンだったお腹がダルダルになってしまっているが、赤ん坊達を見ると、元気で大きな赤ん坊達であった。

 

「良かった……本当に良かった……」

 

 俺はシュネの腕の中で眠る息子の頭を撫でて、名前をどうしようかなと悩むことになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 大規模スタンピードとなったが、死者は0、運悪く怪我をした者も居たが、治癒師を前線近くで待機させていたこともあり回復させたため、後遺症に悩む者もでなかった。

 

 兵士達も実戦でナイトゴーレムを指揮しながら魔物の大軍を倒すという得難い経験もできたし、新兵器である大砲……いや、魔導砲も成果をちゃんと出していたので、結果的に今回のスタンピードで得られた物は大きかった。

 

 シュネには無理させてしまったが、経過も良好で息子もすくすくと母乳やアキ特製の粉ミルクを飲んでいる。

 

 そしてメアリーも2人から2日遅れて出産となった。

 

「無事に産まれるだろうか……」

 

「大丈夫、この世界の出産は治癒師が付いていれば基本失敗することは無いんだから」

 

「そうそう。それより赤ちゃんが健康なのを願ったほうが良い」

 

 アキとシュネがお産をしている部屋の前で俺と一緒にメアリーの無事を祈る。

 

 部屋の中ではクリスとベテランの産婆が数名待機して出産に備えていたが……。

 

 扉がバンと開いてクリスが飛び出てくる。

 

「クリス! メアリーは!」

 

「大丈夫無事だから! それよりも過去一スムーズで驚いたくらい」

 

「よかったぁ……」

 

「可愛い女の子ですよ」

 

 中に入ると、オギャーオギャーと泣いている娘がメアリーに抱きかかえられていた。

 

「メアリー大丈夫か?」

 

「うん、鎮痛の魔法を使っていたのもあるけど、この子がスムーズに出てきてくれたから問題無いよ」

 

「それは良かった……」

 

 こうしてメアリーも女の子を出産するのだった。

 

 

 

 

 

 

「うーん……」

 

 赤ん坊の名前で俺は悩んでいた。

 

「アキの女の子の名前は髪の毛の色も相まって直ぐに決まったんだけどな……」

 

「長女はムキホ、次女はコムギ……可愛らしい名前ね」

 

「ラインハルトは穀物の名前を付けるのですかと怪訝そうな顔をしていたけど、変な名前ではないからな」

 

「メアリーは何か希望とかあるか?」

 

「そうだねぇ……僕の子は無難な名前で良いけど……候補の中だと日本の名前の意味もあるアスナとかどうかな?」

 

「アスナか……赤色のイメージがあるけど、メアリーの髪色と同じピンク色だし、これでいいかな?」

 

 というわけでメアリーの女の子はアスナに決まり、問題はシュネの男の子。

 

 男らしい名前をラインハルトが用意してくれた辞書でバーっと眺めるが、なかなかコレというのが見当たらない。

 

「うーん……シュネは何かイメージしている名前とかある?」

 

「うーん、私だったら地球の神様の名前とかから引っ張ってきても良いんじゃないかな? もしくは竜人だからドラゴンの名前とか」

 

「ドラゴンの名前かぁ……んーん……」

 

「それか星の名前とか、歴史の偉人とかから文字れば?」

 

「んーんー……あ……アポロ? うん、アポロ。ギリシャ神話のゼウスの息子……確か繁栄から転じて牧畜の神の側面があったハズ!」

 

「ナツ詳しいね」

 

「……前世の中二病時代に神話系をちょっと齧りまして……」

 

「ああ、なるほどねぇ」

 

 ということで長男の名前はアポロ……というのはまんまなので、アポーロン……略名だとロンという名前に決まるのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。