転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ケッセルリンク領の漁村開発 1

「海だぁ!」

 

 ケッセルリンク領でもようやく海に面する村を持つことができた。

 

 今までは道路整備や橋を架けたりとかして道を繋げようと努力してきた甲斐があった。

 

 ゴーレムを用いた運搬と魔法や魔導具を使った急速冷凍技術を使えば領地の中心部まで鮮度の良い魚介類を運ぶ事が出来る。

 

 その為の準備をしなければならない。

 

「旧ヤマト村では海に出ることが悲願でしたからね」

 

 そう言うのは漁村に必要なゴーレムを作るために、現場を見たいと言ったランコである。

 

「私も農業のことは詳しいけれど漁に関しては詳しくないんだけど」

 

「まぁ、そっちの方までは期待してないけどな」

 

 海の方を見るとドッパーンと水柱が上がり、水竜と思われる大きな竜がジェルによって捕まえられていた。

 

 今回海に来たメンバーは俺、ランコ、そしてジェルの3人及び家臣達である。

 

「ナツ! ここらへんは水竜がうようよ生息しているから、漁をするってなっても生半可な人物だと逆に食われるぞ」

 

「漁に従事するのはホムンクルス達だ。アキがそれ用にチューニングしているやつ」

 

 ホムンクルスは人並みの思考能力や意思疎通もできる。

 

 なんならアキの技術レベルが上がって会話することも普通にできるようになっていた。

 

 魔法が使える兵隊というより新人類的な進化をしているというべきかもしれないが……。

 

 一応子どもも作れるらしい……というかドラゴンの卵が素材として必要なので、自然繁殖で増えてくれってアキが言ってた。

 

 顔が良いのでホムンクルスと付き合い始めている住人もいるが、それはごく一部。

 

 正直倫理観無視した試験管ベイビーを作ろうとアキがしていたのでぶん殴って止めた。

 

 そこまで堕ちたら流石にまずいと思ったからな。

 

 というわけで危険な漁村で生活するのは新型のホムンクルス達である。

 

 一応指揮者として数名監督責任者の家臣を配置することにはなるだろうけど……。

 

 今はホムンクルス達は土でブロックを作って石化の魔法で固めて家を建築している。

 

 浜風が吹き付けるので木材だと腐っていくので、風を通さない石造りになってしまう。

 

 あと台風の様な嵐が度々訪れる……というか水竜達が暴れると天候が嵐になってしまうので、嵐に耐えられる建物だとどうしても石を建材にするしかない。

 

「沖縄に行った時にコンクリート造りの建物が多かった理由と似ているわね」

 

「塩害対策や暴風への対策……確かに似てるな……というか気候もここらへんは亜熱帯だから似てるよな」

 

 ケッセルリンク領の北西に位置するため、気候が暖かい。

 

 だから温められた海水が上昇気流で持ち上げられて曇になり、低気圧で雨になって叩きつけられる。

 

 スコールが普通に多い地域でもある。

 

「で、領主である俺は今日は水竜の間引きか……」

 

「ナツ頑張ろうね! 水竜はワイバーンより弱いけど、肉は淡白だけどクセが無くて美味しいし、魔石はゴーレムの素材にできるじゃん。それに水竜も卵生だから腹を割けば水陸両用のホムンクルスの材料になるんじゃないかな?」

 

「だよなぁ……頑張るしかねーか」

 

 

 

 

 

 

 

 俺は海パン姿になると海に飛び込み、魔力を用いて足から空気を噴出する。

 

 ジェット推進のように進むと素早く動く俺を見つけた水竜達が寄ってくる。

 

 知能はシャチ並み、それでいて人を襲わないなら良いんだけど、襲うからな……。

 

 イルカやシャチみたいに可愛くもないし……。

 

(水中で電撃は効くだろう)

 

 俺は魔法で強力な電撃を体外に放出すると、近くにいた水竜達が感電して水上にプカプカと浮かんでくる。

 

「よし! ホムンクルス達回収!」

 

 すると船に乗ったホムンクルス達が近づいてきて、網を下ろし、浜で網の端を持った別のホムンクルス達が一気に引いていく。

 

 すると浜辺に大量の魚と水竜が打ち上がった。

 

「毎回俺がやるのは効率が悪いな……爆発物を爆破させる爆破漁に切り替えるか」

 

 あっさり倒されている水竜だが、決して弱くはない……はずらしいんだけど、俺やジェルが雑魚のように倒すから……この短時間で50体近く倒されているし……。

 

 というかそれだけの水竜が生息しているだけ餌があるってことは、水竜さえなんとかできれば豊富な魚のいる漁場なんだろうけど……。

 

「ちょっと本格的に整備する必要があるかもな」

 

 俺はその後も水竜を感電させたりして倒していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 その日のうちに海から本拠地に戻ってきた俺はアキに水竜の卵を使って水陸両用のホムンクルス作れるか聞くと

 

「うん、問題なく作れると思うよ。人魚みたいになるかもね。あ、ホムンクルスだから自身の体を変化できるから二足歩行もできるかな! で、水竜1体から卵ってどれぐらい取れるの?」

 

「……腹割いてみたら鮭の筋子みたいになってた」

 

「わーお……ホムンクルスに必要な卵不足解決するかも」

 

 その後アキによって通常のホムンクルスよりは弱いけれど、大型の魔物の魔石(未開拓地に住むワイバーンよりは弱いけど、ゴールド冒険者の一団でも苦労するような魔物)を使い、シルバー冒険者並みの魔法を使える水陸両用ホムンクルスを量産し、漁村に送り込ことになるのだった。

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