転生の間にも三年【異世界で成り上がる予定なので美少女達と事前準備(意味深)しまくります】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ワイバーンの肉……バレル

 予備校でジェイシェット教官と今後のことを少し話し、そのまま予備校の校長とも話をすると、あっという間に時間が過ぎて昼を過ぎていた。

 

 昼メシをせっかくだから食べようと、教室を借りて、作り置きのハンバーガーを食べるが、マンシュタインがハンバーガーを手に持って固まった。

 

「なぁナツ、今まで普通に食べてきたんだが……この肉って魔物の肉って言っていたよな」

 

「そうだな。魔物の肉だな」

 

「ナツがワイバーンを大量に倒しているって話は、僕も又聞きで知っているんだが……もう一度聞くけど、この肉ってワイバーンの肉じゃないよな」

 

「当たり」

 

 美味しそうに食べていたスター、マリー、そしてクリスの顔が凍りついた。

 

 ワイバーンの肉は殆ど市場に出回らない超高級食材であり、末端だと100グラムで白金貨1枚以上することもある。

 

 スターやマリーはもしかして今まで異様に美味しかった肉ってと滝のような汗を流しながらハンバーガーを見つめている。

 

「というか……ナツ達って強いと思ったけどワイバーン倒せるんだった……」

 

「ドラゴンスレイヤーじゃん」

 

「ワイバーン倒すか魔物を倒すくらいしか村に娯楽がなかったからな」

 

「「「「いやいやいや」」」」

 

 マンシュタイン、スター、マリー、クリスの4人が突っ込みを入れる。

 

 どんな村だよ……と。

 

 普通そんな事を娯楽にはしない。

 

「正直に話すと俺達がよく好んできているシャツやズボンあるだろ?」

 

「あぁ、あの動きやすそうな服だよな」

 

「あれ、アキが錬金術でワイバーンの鱗と特殊な糸を合わせて繊維にしてから服の形にしたものなんだ。そこらのナイフで刺されようが、ホーンタイガーに噛まれようが傷が付かないし、半端な魔法だと着ている人にダメージが入らない作りなんだよね」

 

 俺がそう言って異空間から服を取り出す。

 

 クリスが恐る恐る服を引っ張ってみるが、多少伸びる程度で、すぐ元の大きさに戻ってしまう。

 

「ひえ……」

 

「まぁあとは……これか?」

 

 俺は異空間を漁ると、ワイバーンの首を取り出して、テーブルに置いた。

 

「剥製にしたワイバーンの首だな。日常的に狩っていたからこんなのが異空間にゴロゴロしているよ」

 

「……心の底からパーティーメンバーになれて良かったと僕は思うよ」

 

「私も……」

 

「同じく……」

 

「ご主人様達って凄いんですね……」

 

 上からマンシュタイン、スター、マリー、そしてクリスが呟く。

 

 冷めちゃうからハンバーガー早く食べないとと急かすが、金を食べているように感じるのか、美味しいけど、今までみたいに気楽に食べることはできないとマンシュタイン達は言う。

 

「気にするなよ。異空間で死蔵しまくってるから消費してくれ」

 

「聞かなきゃ良かった……」

 

 マンシュタイン、後悔してももう遅いぞ……。

 

 スター、マリー、そしてクリスもこの場で俺やメアリー達4人がワイバーンを大量に狩っていた事を知って、色々な感情を顔に出しながらも、飲み込んで、どうか家臣の末席に入れてくださいと言うのであった。

 

 

 

 

 

 宿に戻った俺達は部屋でメアリー、アキ、シュネの4人で話す。

 

「で、メアリー。マンシュタインは良いけど、スターとマリーの心境はどう変化していた?」

 

 読心術が使えるメアリーに今日の昼メシを食べている間、スター達の心境を探ってもらっていた。

 

「前までは、あわよくばナツのハーレムに入れてもらえないかと画策していたけど、爵位をもらったり、ワイバーンの話を聞いてから全部吹き飛んで、末席の家臣に組み込んでもらえればそれで良いと思うようになっていたね」

 

 それを聞いたアキが

 

「ふーん、恋のライバルになるかもと思っていたけど肩透かしだったわね」

 

 と言うが、シュネは

 

「いや、前世から繋がりがある私達に割って入るのは難しいでしょ……ただナツの絶倫具合があの異空間(神の間)と同じくらいだったら肉体のある私達3人だけじゃ受け止めきれないんじゃないかとも思うけど」

 

「確かに……僕達だけだと受け止めきれないね……かと言って風俗に通って性を発散してはほしくないけど……」

 

「ナツ、気に入った娘が居たらちゃんと私達の許可を取ること! それは守ってね!」

 

「アキの中での俺っていったいどう思われているんだ?」

 

「スケベで変態。神の間でやった特殊プレイの数々忘れてないからね!」

 

「アキもノリノリだったじゃん」

 

「あれは……その……そう! 肉体がなかったから! 精神の回復に効果的だったし、魔力量の増加訓練も兼ねていたから」

 

「はいはい」

 

 そういう事にしておこう。

 

「でも僕達の想定よりだいぶ早く爵位を貰えたね」

 

「全く社会常識が無い状態で貰うことになってしまったがな……今だと辺境伯様に良いように使われそうだけど……」

 

 俺が心配を口にすると、メアリーが

 

「別にいいんじゃないかな? 辺境伯に飼われている間は、僕達に不都合な事は辺境伯様が弾いてくれるだろうし、それに基礎基盤が無い状態で出来る無茶振りも限られてくるでしょう」

 

「それもそうか」

 

 それととメアリーは俺にワイバーンの残りの素材ってどれぐらいあるのか聞いてくる。

 

「残りの素材は50頭くらいか? 肉はまだ200頭分くらい残っているけど」

 

「まだまだ結構あるんだね」

 

「アキが実験とかに使う分は余裕あるし、治癒薬や回復薬なんかのポーションに使う素材はほぼ丸々残しているよ」

 

「ワイバーンの血液とかでしょ……あれがあると効能の高い薬品が作れるのよね」

 

 アキは頷きながらそう答える。

 

「家臣は冒険者予備校と銀の翼のメンバー、あとは辺境伯様から斡旋された人を雇うとして……あ、俺達の両親も呼ぶか?」

 

「基盤が固まってからにしよう。今呼んでも屋敷で共同生活になるし……色々揉め事が起こるかもしれないから」

 

「開明的なシュネの親父さんやお兄さん以外は問題起こりそうだもんな……それに俺達の事は実家に伝わるの半年とか1年後だろうしな」

 

「でも私のお父さんには早めに伝えた方が良いかも。あとはゲンシュタイン騎士……村の領主とも人員の引き抜き交渉をしないといけないのか」

 

「そこは辺境伯様と交渉だな」

 

 とりあえず直近は貴族としての体制を整える事を行うことに決め、あとは来週から再開する予備校で再編されるクラスについてや、俺達に貴族についての教育をしてくれる教師役との顔合わせを行わなければならないのだった。

 

 

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