オーバーロードからは逃げられない     作:うさぎ777

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プロローグ

「うさぎさん」

骨の細い鋭利な指がこちらにのびた。

あまりにも恐ろしく、顔をそむけたうさぎの

頬に冷たく無機質な感触が触れる。

「やっとつかまえた」

顔を前に向けるとアインズが爛爛と輝く目をこちらへと

向けているのが見えた。

腰にはいつのまにか骨の腕がまわり抜け出そうとしても抜け出せない。

鳥肌が立ち、冷や汗がでる。

~なぜこうなった~

うさぎは今更ながら自分の行動に後悔していた。

 

うさぎはユグドラシル当初からのプレイヤーである。

駆け出し冒険者から地道にプレイしギルドを立ち上げ

物心ついた時にはギルドマスターとしてそこそこの地位を

確立していた。

うさぎのギルドは「月のうさぎ」と呼ばれ、そこそこ有名な

ギルドであった。

特にギルド長のうさぎは別名超越のうさぎとよばれユグドラシル内で

初めて不死のプレイヤーなのではないかと噂されていることで有名であった。

それは事実であり、もちろん詳細については門外不出で、ギルド長

であるうさぎと副ギルド長のみが知る情報となっていた。

実はうさぎには不死の薬を作れる能力があった。

外からは不死に見えているが実際は死んだとしても

敵に気づかれないうちにすぐに生き返ることができるという

代物であった。

その薬の存在を隠すために人目に触れないように過ごしながら

うさぎはユグドラシル内で安泰に過ごしていた。

そのうさぎの安泰な日々が崩れ去ったのはあの日からだった。

 

 

ある日、うさぎは貴重な薬草を取りに森のなかを歩いていた。

そのとき前から戦闘の音が聞こえてきたためとっさに茂みに隠れた。

見てみると骸骨のプレイヤーが人間のプレイヤーに取り囲まれ攻撃されて

いるのが見えた。

~異形種狩りか~

傷ついてぼろぼろになっていく骸骨を哀れには思ったが、うさぎは

戦士などの戦闘職ではないため、安易に手を出すことは戸惑われた。

うさぎが手を貸せばこの人間たちを倒せるくらいのレベルは習得してるが

あえて自分を危険にさらすつもりもないため、様子をみて立ち去ろうとしていたのだった。

ついに骸骨が倒れたところを人間たちがにやにやしながら近づいていく。

そこでふと骸骨の視線とうさぎの視線が合った。

うさぎは目をふと反らし見ないふりをしようとしたが、そのとき骸骨がそっと優しく

笑い、人間をにらみつけた。

人間たちは挑発されたように骸骨に向かっていきとどめをさそうとした。

その瞬間、うさぎは飛び出した。何者にも目に負えないほどのスピードで

現地に立ち、次の瞬間にはうさぎの周りには人間達の死体が転がって消えた。

そして、骸骨の近くに完全回復薬(全種族対応版)を置いて立ち去ろうとした。

うしろからは「待って、あなたは・・」という骸骨の声が聞こえたが

これ以上人目に触れたくないうさぎはそのまま立ち去ったのだった。

 

 

その後帰宅してうさぎは副ギルド長にこっ酷く叱られ、しばらく外に出ることはなかった。

しかしそれから、アインズ・ウール・ゴウンというギルドがユグドラシル内でめきめき頭角を現し始めた。

異形の種族で構成され、とても強いことで有名であった。そしてギルドマスターのモモンガという

骸骨がうさぎというプレイヤーを探しているとまことしやかに噂されていた。

うさぎはその噂を聞き、自分の安泰のために知らないふりをしもう絶対外に出ないことを誓ったのだった。

それ以降、外への用事は副ギルド長やギルド部員が駆り出されうさぎは本当に外に出ずにひたすら

薬の開発に勤しんでいた。




うさぎ設定
種族 ルナ・ラパン(月の兎)
性別 男
レベル 100
職種 
メイン 錬金術士 レベル10
    学者   レベル10
    発明家  レベル10

サブ  忍者   レベル10

薬を作るのが生きがいの生産職で護身のため忍者を習得している。
普段はステルスで隠密をしているためそうそう見つかることはない。
攻撃手段は魔法が使えないため、道具と薬、スキルで補っている。
容姿は白銀の長髪に白銀の瞳の絶世の美少女に見えるが男。
性格は基本慎重で頭の回転は速い。
あまり他人に興味がないが、根本は優しい。身内には甘い。
たまに外出時に人助けをするためファンが存在する。
普段隠れているためその容姿をみたものは数えるほどしかない。
普段外にでるときは忍者装備に仮面をつけている。
攻撃方法は襲撃や道具を使った攻撃を行う。スピード一撃タイプ。
他の戦士や魔法使いなどと正面から戦うと職業的に勝てないので
副ギルド長以外のプレイヤーをとても警戒している。
ステータスは薬を生成する成功率をあげるのに幸運値もかなり高く
設定している。


副ギルド長
種族 テール・セルパン (大地の蛇)
レベル100
職種 
メイン 戦士 レベル10
サブ  鍛冶師 レベル10

うさぎの姉で副ギルド長。うさぎのアバター設定は姉が考えた。
うさぎの一番の理解者で実質ギルド運営は姉が取り仕切っている。
うさぎの世話をよく焼いており、護衛も務めている。
うさぎのために様々な防具や武器を作り出している。
最近うさぎのファンのなかでうさぎを狙う人物がいることを感じ危機感を覚えている。
攻撃手段は魔法を纏った大剣を使い一撃で地面を抉る攻撃を放つ。
攻撃力特化型。
容姿はうさぎと同じ白銀の髪にウルフカットの美女。性格は男前姉貴。
リアルでは既婚者で家庭がある。
       
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