モモンガはスーと会ったあとも冒険者モモンとして活動していた。
その後、部下のシャルティアがなにものかにワールドアイテムで精神支配された事件があったが、無事取り戻すことができ、冒険者レベルもアダマンタイトに昇格することができた。
しかし1か月経ったがうさぎの情報が全くつかめていない。
~この世界には亜人の国があったな、この機会にそちらも探してみるか?~
モモンは一考しながらうさぎの唯一の手掛かりである白銀髪の女について考える。
あの白銀髪の女はあれから王都に向かい、青の薔薇というアダマンタイト級の冒険者と旅を続けている。名前はスー、白銀の戦乙女といわれているらしい。
モモンガには気になることがあった。
一つ目はエランテルで女に部下の隠密が一瞬とはいえ撒かれたことだ。
~この地にそこまでの実力者がいるとはな~
今は気配を察知されないように遠巻きで監視させている。
二つ目は女に魔法で偵察ができないことだ。
~どういうことだ。なにか魔法干渉を妨害するものでもあるのか~
モモンはアダマンタイトになってから、本来ならば部下が見つけたリザードマンの村に着手する予定であったが、先にその女に直接干渉することに決めた。
そのとき、偵察させていた部下から報告が上がった。
ナーベから報告書がわたされる。
それを見ると、女が黒髪と赤目の男に接触したことが書かれていた。
モモンはそれを見て少し複雑な感情になった。
うさぎに似た女が部屋で男と会うことにもやもやした感情が浮かぶ。
がすぐに鎮静作用で鎮静された。
~・・何者だ?調べないとな~
モモンガはそれを確認し、王都へ向かうことを決めたのだった。
スレイン法国第一席次隊長side
わたしは法国から帝国の切り札を見つけ出し伝言を伝えるように言われていた。
しかし、わたしの命じられた命令はそれだけではなかった。
一つ目は切り札に会ってその実力をはかること。
そして二つ目はその切り札を実力によっては法国に勧誘することだ。
そして可能性の高い王国の冒険者、白銀の戦乙女へ接触した。
第一印象は容姿は綺麗だが実力はなさそうだった。
~これが切り札?・・別人だったか~
女の部屋から、帰ってきた女を迎える。
その瞬間こちらを女が見た。
凄まじい殺気が周囲を包む。
わたしは息をのみ、口早に法国から伝言を承ったことを話した。
すると、女の態度が変わったように感じられた。
~これは、当たりだったようだな~
女を部屋に誘導し、探りを入れる。
どうやら本当に帝国の切り札なようだ。
~そうなっているんだ。最初は実力がないように見えたがあの殺気
もしかして貴重なタレント持ちか?~
わたしはそう判断し女に法国の内容を伝え、部屋を後にした。
部屋からでたあと、全身冷や汗で身体が濡れていた。
まるで化け物みたいな殺気を思い出し、身体を震わせながら法国に急いで報告に向かうのだった。