スーはお茶会に参加していた。
そう遂にリ・エスティーゼ王国王女ラナーに接触できたのだ。
今はラナーの部屋で青の薔薇とともにお茶を囲んでいる。
ラキュースから紹介され、ラナーに挨拶をした。
そのとき、ラナーはまじまじと自分を見つめにっこりと笑ったのだった。
そしてラナー王女からは犯罪組織八本指の一つである麻薬畑に行き、偵察をするように依頼を受けた。
青の薔薇は了承し部屋を退出しようとしたが、スーは少し話があると言い残った。
ラキュースは王女の部屋に初対面のスーを残すのが嫌だったのか止めようとしたが、ラナーが許可したため、部屋を去っていった。
扉の近くには警戒した警備の騎士クライムがいる。
「用件とはなんですか?」
ラナー王女はスーに向き直り言った。
「時間がない単刀直入に言おう。ラナー王女殿下、あなたの願いを叶える代わりにわたしに協力してもらえないか。」
騎士のクライムはそれを聞いて警戒を強める。
ラナー王女はクライムを止め言った。
「クライム、席を外してくれる?」
クライムは危険だと訴えたが、ラナー王女は説得し席を外させたのだった。
ラナー王女はスーを興味深そうに見て言った。
「あなたはわたしの願いを知っているの?それをどこで知ったのかしら?」
スーはそこまで聞いてラナー王女に言った。
「わたしに協力していただいたら、先ほどの護衛騎士との永遠のときをお約束します」
「協力してくださいますか?」
ラナー王女は内心興奮しながらも、顔を冷静に保っていた。
少し考えた素振りのあとに張り付いた笑顔で言った。
「どこでわたしの願いを聞いたのかわからないけど。本当のことか分からないし・・信用できません」
そしてスーを見て言った。
「それにあなたとわたしは初対面でしょ?本当のところあなたは何者なのかしら」
「その冒険者のシルバーのプレート、実力通りなら青の薔薇と一緒にいられるわけないわよね?」
スーは少し悩んだ素振りを見せたが口を開いた。
「ここからは他言無用に頼む」
そして、指輪を外し懐から大剣を取り出すと自分の首を掻っ捌いた。
ラナー王女は驚きで悲鳴をあげようとしたそのときスーの身体が白銀の光に包まれた。
あまりのことに息をつめてラナー王女はそちらを見た。
すると、白銀に輝いている麗しい女性が立っていた。
~え・・・なに?なんなの?~
その凄まじいオーラと美しさにラナー王女は茫然脳裏に浮かんだ。
~女神・・~
白銀に輝く女神はラナー王女に近づき、片膝をつき手を取った。
「わたしは、生を司るプレイヤーうさぎ。あなたの願いを叶えよう。いかなるときも永遠に騎士クライムとともにあることを」
「は・・・ははははは」
自然に涙がこぼれた。
なにがなんだか分からなかったがこれだけは言えた。
このプレイヤーがわたしの願いを叶えてくれること。
そして彼女についていけば間違いないと。
それから少しして、入室の許可を得たクライムが急いで部屋に入ってきた。
ラナー王女を見ると心配そうに顔を覗き込む。
ラナー王女は静かに、でも綺麗な笑顔をクライムに向けていった。
「クライム、わたしとても幸せなの」
ラナー王女は自分の心に光が灯った気がした。
明るい光が。
それを見てさらに心配そうにするクライムを後ろに感じながら
ラナーはとても美しい笑顔で外を眺めるのだった。