オーバーロードからは逃げられない     作:うさぎ777

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勧誘

スーはお茶会に参加していた。

そう遂にリ・エスティーゼ王国王女ラナーに接触できたのだ。

今はラナーの部屋で青の薔薇とともにお茶を囲んでいる。

ラキュースから紹介され、ラナーに挨拶をした。

そのとき、ラナーはまじまじと自分を見つめにっこりと笑ったのだった。

そしてラナー王女からは犯罪組織八本指の一つである麻薬畑に行き、偵察をするように依頼を受けた。

青の薔薇は了承し部屋を退出しようとしたが、スーは少し話があると言い残った。

ラキュースは王女の部屋に初対面のスーを残すのが嫌だったのか止めようとしたが、ラナーが許可したため、部屋を去っていった。

扉の近くには警戒した警備の騎士クライムがいる。

「用件とはなんですか?」

ラナー王女はスーに向き直り言った。

「時間がない単刀直入に言おう。ラナー王女殿下、あなたの願いを叶える代わりにわたしに協力してもらえないか。」

騎士のクライムはそれを聞いて警戒を強める。

ラナー王女はクライムを止め言った。

「クライム、席を外してくれる?」

クライムは危険だと訴えたが、ラナー王女は説得し席を外させたのだった。

ラナー王女はスーを興味深そうに見て言った。

「あなたはわたしの願いを知っているの?それをどこで知ったのかしら?」

スーはそこまで聞いてラナー王女に言った。

「わたしに協力していただいたら、先ほどの護衛騎士との永遠のときをお約束します」

「協力してくださいますか?」

ラナー王女は内心興奮しながらも、顔を冷静に保っていた。

少し考えた素振りのあとに張り付いた笑顔で言った。

「どこでわたしの願いを聞いたのかわからないけど。本当のことか分からないし・・信用できません」

そしてスーを見て言った。

「それにあなたとわたしは初対面でしょ?本当のところあなたは何者なのかしら」

「その冒険者のシルバーのプレート、実力通りなら青の薔薇と一緒にいられるわけないわよね?」

スーは少し悩んだ素振りを見せたが口を開いた。

「ここからは他言無用に頼む」

そして、指輪を外し懐から大剣を取り出すと自分の首を掻っ捌いた。

ラナー王女は驚きで悲鳴をあげようとしたそのときスーの身体が白銀の光に包まれた。

あまりのことに息をつめてラナー王女はそちらを見た。

すると、白銀に輝いている麗しい女性が立っていた。

~え・・・なに?なんなの?~

その凄まじいオーラと美しさにラナー王女は茫然脳裏に浮かんだ。

~女神・・~

白銀に輝く女神はラナー王女に近づき、片膝をつき手を取った。

「わたしは、生を司るプレイヤーうさぎ。あなたの願いを叶えよう。いかなるときも永遠に騎士クライムとともにあることを」

「は・・・ははははは」

自然に涙がこぼれた。

なにがなんだか分からなかったがこれだけは言えた。

このプレイヤーがわたしの願いを叶えてくれること。

そして彼女についていけば間違いないと。

 

 

 

それから少しして、入室の許可を得たクライムが急いで部屋に入ってきた。

ラナー王女を見ると心配そうに顔を覗き込む。

ラナー王女は静かに、でも綺麗な笑顔をクライムに向けていった。

「クライム、わたしとても幸せなの」

ラナー王女は自分の心に光が灯った気がした。

明るい光が。

それを見てさらに心配そうにするクライムを後ろに感じながら

ラナーはとても美しい笑顔で外を眺めるのだった。

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