アインズ・ウール・ゴウンギルド長モモンガは悩んでいた。
モモンガは昔の恩人うさぎのことを思い出し、どうしたら距離を縮められるか悩んでいた。
回想シーン
新人時代に、異形種狩りに狙われたところを助けてくれた恩人がいた。
プレイヤーネームはうさぎ。
すぐにその場を去ってしまったが、戦闘時は美しい白銀の髪が輝きとても美しかった。
~それに俺のために回復薬まで置いていってくれるなんて~
そのときを思いだしモモンガは心が高揚したが、すぐにステータスの鎮静効果によって鎮静され、舌打ちした。
~うさぎさんに助けてもらったあとに、地面に倒れているところをたっち・みーさんに助けてもらったんだよな~
その後、なんだかんだあってモモンガはナインズ・オウル・ゴールに加入した。
うさぎにもらった回復薬は黒いポーションで、モモンガはその場で少し飲んでしまったが、残りのものをクランで鑑定したところ、とても希少な全種族対応回復薬だと判明した。
~懐かしいな。あの頃はクランメンバーからどこで手に入れたか質問攻めされたっけ~
それから、他のクラン員からうさぎというプレーヤーが有名な月のうさぎのギルド長であると教えてもらった。
他のメンバーからはモモンガがうさぎに会ったことがあると知ると羨ましがられた。たっち・みーさんはうさぎがモモンガを助けたことを聞くと満足そうに頷き、うさぎが忍者の衣装を纏っていたことを知ると弐式炎雷さんは興奮していた。
モモンガは、うさぎに会えたのは運命だと思った。
~一目でいいから会ってお礼をしたい。あわよくば仲良くなりたい~
モモンガは、すぐにうさぎにメッセージを送ったが、返ってこなかった。
そのあいだ、メンバーにうさぎについて聞いてまわったが、うさぎというプレイヤーはなかなかお目にかかれない存在であることを知らされた。
それから、モモンガは死に物狂いで強くなりギルドで存在を確立していった。その間も何度か友達申請をうさぎにしたが反応はかえってこなかった。しかしある日せめてものお礼に神器級のアイテムをつけたお礼メールを送ったところ、うさぎから返信が返ってきたのだった。
モモンガは見た瞬間歓喜した。返信にはアイテムのお礼が書かれていた。それからなんどかメールを交わすようになり、会うことは叶わなかったが交流をすることができた。
しばらくしてアインズ・ウール・ゴウンが設立、モモンガがギルド長に推薦され、ギルドはめきめきと頭角を現すことになった。うさぎからギルド長になったときにお祝いメールが届いたとき、天にも昇る思いだった。
ギルド長になってからも、うさぎにはギルド長同士相談に乗ってもらっていた。次第にギルド長として一番の相談相手になっていった。
モモンガは悩んでいた。どうしてもうさぎさんに会いたいと。
そのとき、ぷにっと萌えさんが部屋に入ってきて、モモンガの悩んでいる様子を見て声をかけた。
「またうさぎさんのことですか?」
モモンガは照れ臭そうに笑い言った。
「はい、一度でいいからまた会いたいと思っているんです」
ぷにっと萌えさんは少し考えたのち、モモンガに言った。
「なるほど、モモンガさん対プレイヤー戦のときまず何が大切だとわたしは教えましたか?」
モモンガは戸惑ったような表情で答えた。
「確か、情報収集ですよね。」
ぷにっと萌えさんは頷いた。
「そうです。プレイヤーを落とすにはまずそのプレイヤーの情報収集が大切です。まずはうさぎさんの情報を集めてみてはいかがですか」
モモンガはそのアドバイスに従い、うさぎの情報を調べてみた。ユグドラシルには、情報収集を司るビブリオテックというギルドが存在する。そこのギルド長は普段からぷにっと萌えさんが仲良くしており、無事対等交換の情報でうさぎの極秘情報を得ることができたのであった。
その結果、うさぎの容姿、能力、職業などがわかる範囲で得ることができた。
その後どこで漏れたのか、うさぎの容姿に興奮した鳥頭とそれを止めるピンクスライムがモモンガの部屋に乗り込んできたり、錬金術師と知ったタブラさんが興味を持って集まってきたりして、うさぎのアインズ・ウール・ゴウン勧誘の声が上がった。
モモンガは周囲に押されてうさぎにギルド勧誘のメールをこっそり送り、うさぎにすげなく断られた。その後、モモンガが落ち込んでるところに月のうさぎの副ギルド長が激怒して抗議の書面が届き、またひと悶着あったのであった。