オーバーロードからは逃げられない     作:うさぎ777

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小話:事態は動くフールーダ・パラダインサイド

 わしはフールーダ・パラダイン。バハルス帝国の主席宮廷魔法使いだ。

 帝国最強の魔法詠唱者であり、世間では『生ける伝説』と呼ばれている。

 古くから王家に仕えているが、今代の王家は優秀な者ばかりだ。

 とくに皇女クリスティーヌ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス。

 ジルによると彼女は元プレイヤーであるという。

 それも不死の恩恵がかけられているとか。

 フールーダは内心歓喜していた。

 もしクリスティーヌからその不死の秘訣を聞き出すことができれば、

 自分はもっと多くの魔法を研究することができる。

 フールーダはクリスティーヌに何度か2人での面会を求めているが、

 彼女のほうからなにかと避けられていた。

 

 

 

 ジルの執務室で帝国の話し合いがあったとき、プレイヤーの魔法使いが現れたことを

 聞いたわしは歓喜した

 ぜひともそのプレイヤーに会いたい

 行動に起こそうと思った。

 その瞬間意識を失っていた。

 なにが起こったか分からない

 目が覚めると、部屋に幽閉されていた

 それも強固な結界が張られている

 邪魔されたことが分かり怒りがこみ上げていると

 扉が開き、わしのかわいいジルが入ってきた

 ジルからしばらく大人しくするように命じられ

 プレイヤーを刺激するのはやめるように言われた

 わたしはこのくらいであきらめないぞ

 

 謹慎からとけたわたしはジルからの命で王都のラナー王女のもとに来ていた

 どうやら例のプレイヤー対策のためラナー王女が必要らしい

 初めて聞いたときは、あんなにラナー王女を嫌がっていたジルがこの案をすんなり

 聞き入れたことに笑い、クリスティーヌ皇女にますます興味がわいた。

 ラナー王女と護衛の男に帝国までの転移の巻物を渡し、三人で帝都に戻ろうとした

 ときだった

 唐突にラナー王女の前に赤いスーツを着た眼鏡をかけた羽の生えた男が姿を現した

 わたしはラナー王女と剣を構える護衛の男をうしろに隠し、相手の様子を伺った

 赤いスーツの男はラナー王女にアインズ・ウール・ゴウン様のもとにくだらないか

 と問いかけた

 そのとき、わたしはチャンスだと思った

 アインズ・ウール・ゴウン

 このあいだ聞いた魔法使いのプレイヤーだ

 ラナー王女は首を横に振り笑顔で言った

「わたしには仕える方がすでにおりますから」

 赤いスーツの男は笑い

「残念ですね、あなたの望みを叶えてさしあげられるというのに。

 その白銀のお方はあなたにそんなに良い条件を提示したんでしょうか。

 なにを提示したのか興味深いですね」と低い声で言い、目をきらりと光らせた

 危険を感じたわたしは瞬時にラナー王女に目配せをし

 ラナー王女は頷き護衛の男と一緒に巻物で帝都へと消えた

 その間にわたしは赤いスーツの男に目を向け、戦闘態勢に入り杖を向けた

 男はわたしに目を向け、声をかけてきた。

「あなたは帝国のフールーダ・パラダイン殿ですね」

「あなたにはぜひ我が主に会っていただきたい」

 フールーダはそれを聞き、内心歓喜を押し殺すようにその男に尋ねた

「わしにその主とやらと会わせるというのか」

 赤いスーツの男は笑いながら頷き

「ええ、帝国の情報と引き換えにあなたの要望をかなえましょう」と言った

 

 フールーダはその後赤いスーツの男についていき

 アインズ・ウール・ゴウンと出会った

 目の前に膨大な魔力を持つ存在が立っていた。

 ~なんだ。この魔力は!!!! ~

 フールーダはとっさにタレントを使う。

 涙がこぼれる。

 自分が生涯かけて磨いてきた魔法、その深淵を覗きたいというのがフールーダの願望であった。今目の前の存在がそれを叶える希望であった。

 その後フールーダはその者に平伏し、狂喜乱舞しながら弟子入りを請った。

 靴さえ舐めようとしたが、その者に止められた。

 その者のなまえはアインズ・ウール・ゴウン。その後自分の師匠となるものであった。

 

 フールーダは弟子になる代わりに帝国を裏切り、あるとあらゆる情報をアインズに語った。

 もちろん、クリスティーヌの情報も。

 その存在を知ったとき、アインズの目が爛爛と光ったように感じた。

 アインズはフールーダを褒め、弟子になることを約束してくれた。

 こんなに幸せなことはないだろう。

 フールーダはそれ以降師匠に命じられ、クリスと帝国の状況を監視し適時報告することになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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