青の薔薇との待ち合わせ場所に着いたとき、クリスはすでに疲労困憊であった
白金の鎧についてはジルクニフにすでに手紙をだしているが
白金の鎧やモモンガに追い回されややこしいことに巻き込まれ
嫌気がさしていた
青の薔薇と約束してしまったから王国に来たが
そもそも王都はモモンも活動する場所で危険地帯である
麻薬畑の調査が終わったら帝国に戻ろう
クリスは目をかっと見開き決意した
そこに青の薔薇がやってきた
変装をしていたため最初は誰かと警戒されたがクリスはスーであると身元を明かし
別件の仕事もあって変装していると説明した。
その後、八本指の麻薬畑の調査を終えたあとメンバーは宿屋の個室に集まった。
入手した紙を囲い、その暗号を解読しようと試みるがだれも解けない
そこにお手洗いから帰ってきたクリスが合流した
クリスはその紙を手に取るとすぐに暗号を解読した。
メンバーは驚き、ラキュースはその解読した内容を真剣な顔で見つめていた
「これは、八本指のアジトのようね」
ラキュースはすぐに用があると個室からでていった。
クリスはそのままそっとずらかろうとしたが、メンバーに全力で止められた。
しばらくして戻ってきたラキュースに話があると言われ話を聞くと
依頼主のラナー王女から指令の手紙が届いたことを聞かされた。
しかもその主は今行方不明になっているらしい
その手紙には、今後の指示と八本指に関しては今後第二王子のザナックに
お願いしていると書かれていたらしい
ラキュースは苦い顔で言った
「さきほど王家に報告してきたわ」
「今後冒険者たちを集めて八本指の襲撃をする手はずになったの」
「あなたはわたしたち青の薔薇と同行してもらうわ」
クリスはこの件が終わったら帝国に帰るつもりであったため
内心やっかいなことになったと頭をかかえた
そして途中でこっそり離脱できないか考えるのだった
王都の冒険者たちは、一か所に集まられ八本指襲撃作戦を伝えられた
わたしは青の薔薇のちかくで目立たないようにすみに立っていた
しかしラキュースが作戦について話しているあいだ、ものすごい圧のある視線が
こちらを向いていた
アダマンタイト級だからこの作戦に参加するとはわかってたが
こわい……
圧のあるねっとりした視線に内心慄く
はやく終わらせて帰りたい……
スーは作戦を聞いたあと、青の薔薇とともに足早に立ち去ろうとした
「しつれい」
そこにモモンの声が響く
振り向くと案の定モモンがいた
スーは冷や汗を流しながらなんとかこの場をやり過ごそうとする
「あ……ラキュース、漆黒が青の薔薇に挨拶に来たみたいだぞ」
するとすぐモモンが話し出した
「いや、それもあるが今は君に用があってね」
なんでだ、変装してるのに
もしかして変装がばれたのか
こわい
こわい
手が無意識に震える
いますぐ逃げ出したい気持ちを抑えスーは話す
「わたしに? 何の用だ」
モモンはじっとスーを見ながら話した
「きみは青の薔薇と行動を共にしているが、実力は大丈夫なのか」
「これから危険が多くなる、実力がないのだったら後援に行く方法もある」
それを見ていたラキュースが言う
「あなた、アダマンタイト級のモモンね。大丈夫、その子は実力も十分あるから
私たちと行動しているの。それよりもあなたは準備できているのかしら」
モモンはわたしからそっと目を反らして言った
「問題ない」
そしてわたしの肩に手を置きねっとりとした甘い声で言った
「もし君に危険が迫ったら、私を呼んでくれ。すぐに駆けつける」
途端に冒険者たちが騒めき、だれかが口笛を鳴らす
なにやってくれてるんだ!
スーは皆の視線とモモンからの身の危険を感じ冷や汗がでる
クリスはとっさに「いや……あの」と口にしたあと
自分の身は自分で守ると言おうとしたが
途端にモモンからものすごい黒いオーラがでるのを感じた
クリスは内心怯えながらなんとか答えた
「わ……わかった」
モモンは頷き、首筋から鎖骨をゆっくり撫でながら手を離した
震えて仮面の下で涙目になりながらわたしは青の薔薇と次の場所へ
向かうのだった。