うさぎさん、早く会いたい
モモンガはナザリックの執務室で溜息をついた
デミウルゴスから安全のためナザリックで待機するよう言われていた
帝国に同盟の書状を送るとともにモモンガは探知魔法と遠隔視の鏡を使い
皇女らしき人物を探したが、見当たらなかった
今も帝国内部を部下に監視させている
フールーダに聞いたところ、皇女は今王国に行っているとのことであった
しかし、変装をしていて容姿までは分からないと
モモンガは彼を役立たずと罵りたい気持ちであったが、まだ彼は手駒として使えるため
なんとか押しとどめた
モモンガは再び溜息をつく
そこにソリュシャンから報告が入った
今王都に潜伏している部下にも王国の計画を急ぐようにと命じていた
直接モモンガに報告とは珍しいことがあるものだと報告を聞いているとセバスが
謀反を起こしたという
「はっ?」
モモンガは驚きつい声にだしてしまったが、詳細を聞いて、目を光らせた
セバスが部外者の少女を救出したことと
”黒いポーション”を持っていたと
モモンガは思わず降ってきた幸運に笑った
そして、パンドラズアクターを自分に変化させ事情を聞きにセバスの館に向かわせるのであった
パンドラから聞いた話によると
セバスに薬を渡した人物は黒いポーションを渡し、助けられる命は助けると口に
したのだという
モモンガは心が弾んだ
うさぎさん!
うさぎんさんだ!
ああ、ついに見つけた
早く会いたい
容姿は茶髪のショートカット、仮面とローブ、ガンドレットにモンクの恰好をしている
とのこと
今は青の薔薇と行動を共にしているという
うさぎが必死に変装をしようとしている様を想像しモモンガは可愛らしく感じられた
うさぎさん、姿形が違えどもわたしは必ずうさぎさんを見つけ出します
はやく会って抱きしめたい
この手のなかに収めたい
そう思い、モモンガは急いでモモンの恰好をし王都に向かったのだった
王都に到着すると、冒険者たちは一か所に集められた
そのなかに目的の人物がいた
やっと見つけた思い人にモモンの胸が高鳴る
さらさらと綺麗な茶髪、細い手首、ガンドレットで自分の渡した指輪が見えないことにモモンは少し残念な気持ちになった
モモンは青の薔薇が八本指を襲撃する作戦を話しているのを聞きながらじっと
うさぎに視線を向けていた
そして、話が終わったあとモモンは足早に立ち去ろうとするうさぎを止め話しかけた
彼女をいま攫うつもりはない。いま攫えばモモンを英雄にする計画が破綻してしまう
それに彼女をいま追いかけたら必ず逃げてしまう気がする
だからあえて知らないふりをしながら
だが、少しなら……と思い
熱い視線で彼女に話しかけ、そっと彼女の鎖骨をなでた
待っててください
もうすぐあなたを手に入れます
そう思いをこめて
モモンガ「・・・早く閉じ込めたい」ペタペタ ボディータッチ
うさぎ 「この人怖い」
補足ストーリー
セバスに救出された少女ツアレは無事アインズ様にナザリック行を認められました。
その後ツアレ誘拐事件があるのですが、アインズ様の指示でセバスとゆかいな仲間たちで無事救出します。
そしてその他の部下達は「アインズ様の認めた少女を誘拐した八本指」を、「アインズ様の意志に泥を塗った者たち」と認識して襲撃しぼこぼこにします。
そこに同じように八本指を襲撃する冒険者がかちあうことになります