オーバーロードからは逃げられない     作:うさぎ777

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修羅場

スーはしんだ目をしながら青の薔薇メンバーと八本指の一つの拠点に向かっていた

ラキュースはメンバーと別れ別の八本指の場所を襲撃している

一刻も早く帝国に帰りたい

そう思いながら抜け出せずここまで来てしまっていた

メンバーを最後尾で追いながら走っていると

ふと前方に冒険者が走ってきた

その冒険者はすっとスーの横を駆け抜け

自然に伝令を渡しながら通り過ぎていった

帝国からの伝令か

スーは前方をちらっと見て他のメンバーがいないことを確認し

交戦している音を後ろに聞きながら、近くの路地に隠れて伝令を読んだ。

そこには「即時帰国せよ」と書いてあった。

他のメンバーには悪いが離脱させてもらう

スーはすぐに帝国へ行くための転移の巻物を手に取ろうとした。

そのとき上から声がかかった

 

「おや、もしかしてあなたは・・」

(セバスチャン殿の館で聞いた黒のポーションの持ち主ですか)

上空を見ると仮面をつけ羽の生えた赤いスーツの男が降りてこようとしていた

こいつ・・ラナー王女の亡命報告にあったアインズの部下と特徴が一致している

スーはすぐに転移の巻物を使おうとするが、炎で上から攻撃され後ろに大きく避けた

そして凄まじい速度で広い路地にでて逃げた

 

赤いスーツの男が降りてきて呟き、楽しそうににやりと笑った

「なるほど、技術だけではなく実力もあると・・」

「あの方にすばらしい手土産ができそうですね」

 

なんで帝国に戻るタイミングでアインズの部下が来るんだよ!

スーは内心悪態を吐きながら前方のメイド服と戦っている三人を見る

こっちも戦闘あっちも戦闘嫌になる・・はやく帝国に帰りたい

内心げっそりしていると

 

後ろから羽の羽ばたく音が聞こえてさっきの赤いスーツの男の声が聞こえてきた

「おや、もう追いかけっこは終わりですか?」

男はスーに近づいてきたが、ぼろぼろの触角のあるメイド服の少女の方を見ると

そのまま少女の元へ向かっていった

 

赤いスーツの男は青の薔薇と向かい合い戦闘が始まりそうであり

ボロボロのメイド服の女は離脱したようだった

スーは一瞬このまま青の薔薇を置いて逃走しても良いのではと考えたが

赤いスーツの男と青の薔薇メンバーの実力差を思い出し

嫌々ながら青の薔薇メンバーに加わったのだった

ガガーランがスーに声をかける

「おい、おまえどこにいってたんだ」

スーが答えようとしたところ、イビルアイが他のメンバーに言った

「逃げろ、あれは化け物のなかの化け物だ」

ガガーランが驚いて言う

「お前はそうするんだよ」

イビルアイは真剣な様子で言った

「気にするな、わたしはお前たちが逃げる時間を稼いだら即座に転移の魔法で逃げる」

「早く逃げろ!」

ガガーランとティアはそこで逃げたが、赤いスーツの男に転移阻止の魔法をかけられ

追加で広範囲の炎の壁でガガーラン達は攻撃された

焼かれそうになったガガーランたちをスーはとっさに助けだし端に高速移動する

そして、二人の前に立ちすぐに赤いスーツの男のほうに視線を向けた

二人に反応はないが、死んではいないはず・・!

スーは2人を守りながら戦わなくてはいけない状況に冷や汗をかく

切り札の招喚は最終手段か・・

 

イビルアイは2人が救出されてほっとし

赤いスーツの男は楽しそうに笑いスーに向かって言った

「やはりあなたは良い、あの方に献上しなくては」

そしてものすごいスピードでスーのほうへやってこようとする

イビルアイがそれを止めようと魔法を放とうとするが、

赤いスーツの男が腕を巨大化し攻撃したため吹き飛ばされる

それを見たスーは即座に招喚を発動する

「招喚」「いけ」

月兎は向かってくる赤いスーツの男に回復魔法聖属性のレーザーを放つ

いけたか?

赤いスーツの男を確認しようとすると

スーは突然赤いスーツの男の巨大な腕に捕まれた

「ぐっ」

抵抗するが強い力で拘束され抜けられない

赤いスーツの男は少し興奮し高笑いしながらスーに言った

「素晴らしい!技術、実力に加えそんな力を持っていたとは!」

「ああ、あなたには沢山の使い道がありますね」

「あのお方にお話しすれば後から下賜していただけるでしょうか」

スーは赤いスーツの男を見て、仮面ごしに男を睨みつけた

 

そこにモモンの怒鳴り声が響く

「なにをしている!」

「いったいわたしのものになにをしている!」

モモンは高速で移動し赤いスーツの男に剣で攻撃した

スーは赤いスーツの男の腕から投げ出される

とっさに着地しようと身構えたところモモンに優しく抱きかかえられ

端にそっと置かれた。

モモンはゆっくり赤いスーツの男に近づいていき剣を振り下ろし戦っている

スーはしばらく茫然と見ていたが次第に疑問を感じた

なんであいつら戦ってるんだ、味方じゃないのか?

そこにさきほど吹き飛ばされたイビルアイが駆け寄ってきた

「大丈夫か!?」

スーはイビルアイに頷き、懐から現地の青いポーションを出して渡した

イビルアイはそれを受け取り2人の状態を確認し重症ではないことに安堵した

そして、モモンの戦いを見て次第に頬を赤らめ大声で応援しだした

「がんばれモモンさまー!!」

スーはギョッとしながらイビルアイを見て鳥肌を立たせた

モモンが赤いスーツの男と距離をとったとき、デミウルゴスは魔王宣言をして去っていった

ここでようやくスーは速く逃げたほうが良かったことに気が付く。

腰を浮かし逃げようとしたとき

モモンがスーのもとに瞬間移動してきた

「ひっ」

モモンの迫力にびびるスーをよそに無理やり抱き上げられる

やばい、これはやばい

スーは必死に暴れるが黒甲冑の腕の力が強く外れない

さらになにやらモモンのオーラが黒々としており空恐ろしい

リクアガネイア!助けて!!!!

スーは恐怖で動けないまま内心で白金の鎧に助けを呼ぶ

そのとき、こちらに向かってものすごい速度で大剣が飛んできてモモンが後ろに避けた

リクアガネイアーーーー!!!!

そこには白金の鎧が立っていた

こちらにさらに槍や刀が飛んでくる

いや、助けてくれるのはいいが武器が飛んできてめちゃくちゃ怖い・・

モモンに抱っこされながら、スーは端に優しく置かれた。

その瞬間、スーの目が光る

スーは影抜けを唱えすぐさま白金の鎧の後ろに移動し彼を盾にした

二人の男が向かい合ってなにか話しているがスーは聞こえないふりをした

聞こえない聞こえないモモンが自分を俺のものとか言ってるなんて聞こえないから

しかし誤解されると困るため白金の鎧には少し会ったくらいの関係だと伝えておく

そこにモモンが獲物を狙うような視線をこちらに向け、甘い声でこちらにこいと言ってきたため

彼女は真っ青な顔で全力で首を横に振った

すると、モモンが黒いオーラを放ち

 

「うさぎ、いますぐにこちらへこなければ、おまえの大切なものたちを失うことになる」

 

「さあ、自分の大切な身内をとるのか、大して知らないその男をとるのか」

 

    「選ぶがいい」

 

脅迫してきた

その言葉にスーの顔は青ざめる

なんでそんなわたしに執着するんだ!

叫び出したい気持ちを抑え、この場を凌ぐ方法を考えていると

白金の鎧が前に出てスーを守ってくれようとしているのを見た

その姿はまるでヒーローのようにきらきら輝いてみえるのだった

そのヒーローにスーは耳打ちした

「おそらくですが、今まで見ていて冒険者モモンはアインズほど魔法などの実力をだせないのかも」

「だから、今は撤退しませんか」

頷いた白金の鎧はスーを抱きかかえ、2人は上空から脱出するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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