モモンは他の八本指の拠点から混乱に乗じて資材や金を巻き上げながら、
部下に命じスーの動向を監視していた
一通りナザリックへの資金集めを終わらせ、スーのもとへ急ぐ
すると、見えたのは仮面を被ったデミウルゴスに捕まれているスーの姿だった
「なにをしている!」
モモンはそれを見て思わず怒鳴った
頭に血が上る
「いったいわたしのものになにをしている!」
モモンは高速で移動しデミウルゴスに剣で攻撃する
そしてスーを抱きかかえて安全な場所に置くと
ゆっくりデミウルゴスに近づいていく
そして剣を振り下ろしてデミウルゴスに荒い口調で言った
「いつわたしが触って良いと言った」
仮面の奥でデミウルゴスが焦った表情で話す
「どうかお怒りをお沈めください。これも計画の一部なのです」
「それにわたくしはあの者を捕らえようとしただけで」
その言葉を遮り低い声で言う
「仕置きが必要なようだな」
他の男にうさぎが触られたことに激怒していたモモンは
凄まじい速さで剣を振るいデミウルゴスはなんとか防御している
「がんばれモモンさまー!!」
イビルアイのやたらと場違いな黄色い声が鳴り響く
モモンはその声で少し正気になり、デミウルゴスと距離を取る
デミウルゴスは上空に浮きながら口早に宣言する
「我が名は魔皇ヤルダバオト。今回はそこの冒険者に免じてここまでにしておきます
が、またいずれ再会するでしょう」
そうして急いで去って行った
モモンはスーのもとに急ぎ、抵抗する彼女を無理やり抱き上げてその場を離れた
彼女の暖かさを腕に感じる
モモンはそのまま路地裏に入りナザリックに帰還しようとしたときだった
ものすごい速度で大剣が飛んできて、後ろに避ける
そこには白金の鎧が立っていた
「なにものだ」
白金の鎧は答えずさらに槍や刀を飛ばしてくる
モモンは剣ではじきながら、スーを安全な場所に置く
そして白金の鎧に向かい合い剣を構えた
すると白金の鎧が話し出した
「なぜそのプレイヤーを狙う」
その言葉を聞きスーを見ると彼女は消えていた
そして白金の鎧の奥の影から姿を現す
その様子を見てモモンの心は嫉妬と黒い感情で満たされた
なぜ・・なぜその男の後ろにいる
モモンは白金の鎧に冷たい声で言った
「なぜ?彼女はわたしのものだ」
「邪魔をしないでもらおうか」
白金の鎧に彼女が後ろから話しかける
動揺と怒りで視界が揺れる
なぜその男の傍にいる
なぜわたしに頼らない!!!!
モモンはその激情をなんとか鎮静作用で鎮静し
黒い気持ちを抑えスーに甘い声で話しかけた
「さあ、(そんなやつの隣から離れて)こちらにくるんだ」
「(そんなやつが用意するよりも)安全な場所に案内しよう」
しかし彼女は首を横に振った
その様子にすっと心が冷める感覚がした
「そうか、優しく迎えるはずだったが仕方がない」
そして低いねっとりとする声で言った
「うさぎ、いますぐにこちらへこなければ、おまえの大切なものたちを失うことになる」
「さあ、自分の大切な身内をとるのか、大して知らないその男をとるのか」
「選ぶがいい」
その言葉にスーの顔は青ざめる
そこで無言を貫いていた白金の鎧が前に出た
「やはりおまえはこの世界において悪となる存在のようだ」
しかしまたスーから鎧が話しかけられている様子にいらいらし鎮静される
この男をどう始末してやろうかと考えていると白金の鎧は彼女を抱きしめ空に消えた
モモンはそれを見つめぽつんと呟いた
「そうか、うさぎさんはその男をとるんですね」
歪んだ笑みを浮かべるのだった
アインズ「漸く捕まえて守ってやろうと思ったら別の人間の後ろに隠れるとはな」ゴゴゴ
うさぎ「なんでこんな執着するんだーー!」
白金 「・・・・・・・(なんだこの空気)」
※その後デミウルゴスは落ち着いたアインズ様に忠告はされたが、お咎めはなしでした。