オーバーロードからは逃げられない     作:うさぎ777

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ジルクニフさんがアインズ様がうさぎを狙っているのを逆にチャンスなのではと思い、アインズ様の機嫌をとりなんとか帝国を守ろうとした結果


if ジルクニフが奇才だったら

アインズは耳を疑った

 

「はい?」

 

ここは帝国の応接室

 

帝国とアインズ・ウール・ゴウン魔道国との交流がしばらく

 

続き、交流も往々に増えて仲が良くなったときのことだった

 

 

ジルクニフが対面の椅子に座して言った

 

「なので、交流のため1日交換会を開きませんか」

 

ジルクニフの目が笑い

 

「クリスをあなたの1日妻にする代わりに」

 

口角があがっていた

 

「あなたの優秀な部下を1日私に貸してください」

 

つ・・・妻・・・

 

アインズはふとうさぎの花嫁姿を想像し

 

急いで妄想を消した

 

 

「し・・しかしですね」

 

「一日妻とは・・それはいささかクリス殿に対して申し訳ないというか」

 

ジルクニフは言った

 

「かまいません、私からクリスには言っておきますから」

 

「それにクリスも乗り気になるかもしれないですし」

 

アインズはそれを聞いて内心顔を赤らめた

 

うさぎさんが・・乗り気!?

 

いや・・落ち着け。そもそもうさぎさんは男だぞ。見た目かわいいけど。

 

いや違った。今は女だ。

 

では良いのでは

 

うさぎさんが乗り気なら何の問題もないのでは

 

アインズは数秒のうちに頭のなかでそう判断し言った

 

「もしクリスティーヌ皇女が了承していただけるのでしたら」

 

「わたしのほうからも部下を貸し出しましょう」

 

まあ一日だしな

 

アインズは誰を貸し出すか考えながらその日はナザリックに帰っていった

 

 

 

 

その日、クリスはジルクニフの執務室に呼ばれた

 

開口一番ジルクニフからとんでもない言葉が発せられる

 

「クリス、おまえ一日魔道国に嫁に行ってこい」

 

はっ????

 

クリスは顔を引きつらせながら答えた

 

「何言ってるんですか、お兄様耄碌するには早いのでは」

 

クリスは溜息を吐きクリスに言った

 

「そうではない。おまえしばらく公務で外にでてないだろう」

 

「あのプレイヤーは昔の友人だと言っていたからな。久しぶりに交流してくると良い」

 

クリスは複雑そうな顔をして言った

 

「それはわかりましたけど、なんで嫁なんですか!」

 

「お兄様はわたしが元男だとわかってるでしょう!

 

 それにモモンガさんもそんなの気持ち悪くて了承するはずが」

 

ジルクニフはセリフを遮るように言った

 

「魔道国陛下はおまえが了承しているなら良いと言っていた」

 

「それにおまえは元男だとしていつまでそのままでいるつもりなんだ」

 

「おまえはこのバハルス帝国の皇女クリスティーヌ・ルーン・ファーロード・エル=ニク

 

 スなんだぞ」

 

「いつかは帝国のために嫁がなくてはいけない身だ」

 

「それなら相手は知らない誰かよりかは友人である男のほうが良いだろう」

 

「まあ、一日のみなので一度体験してくるがよい。皇女として誰かの身を支える立場にな

 

 ることを」

 

クリスは鳥肌が立った

 

というか、なんでモモンガさんも了承してるんだよ!おかしいだろ!

 

内心暴れ出したい気持ちになりながらも、なんとか皇女としての理屈はわかるため理解はしようとした。

 

しかし気持ち悪いものは気持ち悪いのだ。

 

その様子を見てジルクニフは言った。

 

「分かった。この交流が終わったらおまえに数か月の休暇とこの世界での珍しい薬品、もう一つ願いをなんでもかなえてやろう」

 

クリスの心が動く

 

嫁なんてしぬほど嫌だけど

 

””この世界の薬品研究!!!!!!!!””

 

ああ、なんて素晴らしい響きなんだ

 

クリスのこころの天秤は薬品研究に少し傾いた

 

クリスにとって薬は切り離せないものだった

 

しかしここしばらくは公務で全く取り組めず心が荒んでいたところであった

 

それにもう一つ願いをかなえてくれるみたいだし

 

一日だけ・・一日だけ我慢するだけで手に入るなら

 

クリスは渋々了承したのだった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

交流日当日、クリスは帝国から魔道国に旅立とうとした

 

 

帝国の豪華な馬車に乗り、とても美しい衣装を纏って

 

 

さらさらした金髪の髪と優し気なルビーの瞳に黒いドレスが映える

 

 

黒を基調としたレースのデザインにダイヤモンドがちりばめられている

 

 

その様はまさしく黒い花嫁衣裳のようであった

 

 

さらに彼女の抜群なプロポーションがそのドレスをさらに引き立てていた

 

 

そこに向こうから魔道国の馬車が来て止まった

 

 

クリスは目を見開いた

 

 

「モモンガさん・・?」

 

 

中から、豪華な衣装を纏ったアインズが出てきたのだ

 

 

ともに今回の部下セバスがついてきている

 

 

アインズは出てきてジルクニフに言った

 

 

「ジルクニフ殿、この機会で両国の親睦が深まることを願う」

 

 

ジルクニフは頷き

 

 

「わたしもだ、アインズ魔道国陛下」

 

 

クリスをアインズのほうに促した

 

 

うさぎさん・・・綺麗だ

 

 

アインズは数秒間目を見開いたまま固まったあと

 

 

「で・・・では、クリス殿行こうか」

 

 

クリスは頷き、馬車に乗った

 

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馬車の中、無言が続いて気まずい空気が流れていた

 

 

モモンガがクリスに声をかけた

 

 

「あ、あの今更ですけど・・うさぎさんはこの件を大丈夫だったんですか?妻なんて・・」

 

 

クリスは不機嫌そうな顔をしてモモンガを見ながら言った

 

 

「ふん、大丈夫なわけないですよね。わたし元男ですし」

 

 

「・・・でも最終的には了承したことですし、今日は一日付き合いますよ」

 

 

それを見てモモンガはわたわたしながら言った

 

 

「だ・・・大丈夫です。今回わたしもうさぎさんに無理を強いたいなんて思っていません

 

 

 しそもそもわたしは友人として久しぶりにうさぎさんと過ごしたいと思ってこの件を

 

 

 引き受けましたから」

 

 

クリスはようやくモモンガの目を見た

 

 

アインズは心配そうにこちらを見ていた

 

 

「ふふっ」

 

 

クリスはつい笑ってしまった

 

 

「モモンガさんかわってないですね。ユグドラシルのときと同じ優しいままで安心しまし

 

 た」

 

 

モモンガはようやく笑顔を見せてくれたクリスに安心し少し残念な気持ちのまま

 

笑ったのだった

 

 

うさぎさんが納得してないなら無理強いはできないよな

 

今回はあきらめよう

 

それからうさぎとモモンガはたわいもない話をして過ごしたのだった

 

 

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アインス・ウール・ゴウン魔道国

 

 

馬車は到着し、クリスはナザリックの王座に案内された

 

 

「うさぎさま!!!」

 

 

そこで、顔をぱああと輝かせたアルベドが駆け寄って膝をついた

 

 

「うさぎさま、ようこそいらっしゃいました。わたくし、このアインス・ウール・ゴウン魔道国

 

 

 守護者統括をしております。アルベドと申します」

 

 

アインズはそこで思い出した

 

 

アルベドの設定にアインズとうさぎを盛り込んだのを

 

 

アルベドはアインズに向かって言った

 

 

「アインズ様、お食事の準備ができております」

 

アインズは頷き、うさぎに言った。

 

「クリス殿、食事の席を用意したがどうかな」

 

クリスは頷き、答えた。

 

「ええ、ぜひご相伴にあずかりたいです」

 

別室に移動しクリスが豪華な食事を楽しむ隣でモモンガは楽しそうに彼女を眺めていた

 

アインズが二人の時間を楽しみたいというのでその場には他に人はいない

 

クリスはそれを見て、言った

 

「ああ、モモンガさんはオーバーロードだがら食事は食べられないんでしたっけ?」

 

モモンガは楽しそうに答えた

 

「ええ、でもうさぎさんを見てると楽しいから気にしなくて大丈夫ですよ」

 

クリスはそんなものか?と思いながら、一人で食事をするのも居心地が悪いので帝国の食事について話しをした

 

モモンガは聞いたことのない食材や料理に興味深そうに話を聞き二人は楽し気に話をするのだった

 

食事を終え、モモンガに連れられ次に向かったのが第4階層の地底湖である

 

そこで湖畔を眺めながら2人はユグドラシルでの昔話に話を沸かせていた

 

「それにしても、ここの湖すごいですね!なんか強そうなモンスターとかいそうだし!」

 

白い息をはきながら目を輝かせて話すクリスにモモンガは頷き、そっと彼女の肩に自分の上着をかけた

 

クリスは上着を見て、慌ててモモンガに声をかけた

 

「え、いいですよ!モモンガさんが寒くなっちゃいますし!」

 

モモンガは優しく笑って言った

 

「俺は寒さに耐性がありますから、大丈夫です」

 

そしてクリスの隣に座りうさぎにアインズ・ウール・ゴウンの指輪を渡した

 

「うさぎさん、これを」

 

クリスはその指輪を受け取り、不思議そうに眺めた

 

「これなんですか?」

 

モモンガは笑顔で伝える

 

「それはこのナザリック内で移動ができるアイテムなんです。今日一日つけていてください」

 

そしてクリスの手から指輪をとり自然に左手の薬指にはめようとする

 

それにクリスはぎょっとしてモモンガに言う

 

「ちょ・・モモンガさんその指はないですって!」

 

そうするとモモンガは残念そうにその指輪を人差し指につけた

 

「ここではみんなこの指につけてるんですけどね」

 

まじかよ・・・

 

それを聞いてクリスは顔を引きつらせるのだった

 

そして色々ナザリック内を見て回り、2人は最後に満点の星空を眺めていた

 

クリスは目を輝かせて言う。

 

「わー!この星空本当にナザリックの中なんですか?めちゃくちゃすごいですね!」

 

モモンガはそれを見て得意げに答える

 

「ええ、すごいでしょう?ブループラネットさんが製作してくれたんです」

 

そしてクリスに笑顔をむけて言い、薬草を渡した

 

「うさぎさん、今日はありがとうございました。うさぎさんのおかげで久しぶりにこんなに

 

 心が満たされました。これはそのお礼です」

 

クリスは不思議そうにそれを見つめた

 

「これは?」

 

モモンガは笑顔で言った

 

「それは万能薬といわれるものです。以前に依頼で入手したものの残りなので良かったら研究に使ってください」

 

クリスは目を輝かせながらそれを見つめふと不安そうにモモンガを見た

 

「しかし・・貴重そうなものですが、本当にもらっていいんですか?」

 

モモンガはうさぎを優しく見つめ、笑顔で言った

 

「はい、うさぎさんに渡すために用意したものですから」

 

そしてすこし意地悪そうな顔をしながら言った

 

「もし気になるのでしたら、またここにきて研究成果を見せてください」

 

うさぎは頷き、少し照れ臭そうにほほえみながら返すのだった。

 

「ありがとうございます」

 

そして、クリスはモモンガに帝国まで送迎されその日を終えたのであった

 

その後、報告されたジルクニフは計画通りと悪い笑みを浮かべた。

 

その日以降、バハルス帝国はアインズ・ウール・ゴウンに気に入られ

 

繁栄の日々を過ごすのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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