それから時は流れ、ユグドラシルのゲームサービス最終日うさぎはギルド内の実験室で薬の完成品を眺めてうっとりしていた。
実験室の扉がノックされ開かれた。そこには副ギルド長が呆れたように立っていた。
「最後までそんなことをしてるのか」
うさぎは拗ねたように答えた
「そんなこととはなんだよ、わたしの最高傑作達だよ」とその薬を高く掲げた。
「遂に完成したんだ。この薬は今まで1時間しか持続しなかった不死の効能が一生続く薬
なんだぞ!」
副ギルド長はほほえましいものを見るように笑い、
「それはよかったな、ま、あと1時間でユグドラシルも終わるんだがな」と呟いた。
うさぎはいかにも不機嫌ですという顔になりながらも副ギルド長に伝えた。
「意地悪。本当だったらもっと早く姉ちゃんに一番に渡したかったのに。」
「え?」と副ギルド長は目を見開いた。
うさぎは照れたようにわらった。
「わたしのために動いてくれてずっと一緒に冒険してくれた一番の家族に渡したかったんだ」
副ギルド長は一瞬感動したように顔をゆがめ、うさぎを抱きしめて言った。
「ありがとうな。・・せっかくだからさ、最後にその薬二人で飲んでから乾杯しよう」
うさぎは笑顔で同意しその後二人で時を過ごした。
サ終30分前、副ギルド長はリアルでなにか起きたようで慌ててログアウトしていった。
また違うゲームも一緒にやろうと言葉を残していった。
サ終20分前、相変わらずの副ギルド長のタイミングの悪さに苦笑しながら今までの時を振り返った。
サ終10分前、一人で寂しくなってギルド員のログイン履歴を見たが全員退出したようで溜息がこぼれた。ふとやたらしつこい骨がログインしていたのを見かけたが見ないふりをした。
サ終5分前、自分もログアウトしようか迷ったが終わるまでこの場にいることを決めた。
~あと10秒でゲームサービス終了だ。楽しかった。ユグドラシルありがとう。~
目をそっと閉じた。
うさぎ視点での小話
モモンガ救済後ユグドラシルで、うさぎはモモンガから何十回と友達申請を受けます。最初は無視をしていましたが、ある日モモンガから神器級アイテムがメールで送られてきて少しドン引きしながらも返信します。それからは薬についてばれないように”メールのみなら”という条件のもと申請許可します。
その後うさぎはメールで何度かモモンガと交友を重ねているうちに、ギルド長として相談相手のような存在になっていきます。
うさぎにとっては、ギルド長としてギルドをまとめるのに苦労しているモモンガが、少しかわいそうになってきて相談に乗ってやるかくらいの軽いノリです。
しかしモモンガにとっては、うさぎはユグドラシルで命を救ってくれた恩人なうえ、ギルド長としてのストレスを分かち合うかけがえのない存在となっていきます。
ちなみに、うさぎは何度かモモンガにアインズ・ウール・ゴウンに来ないかと引き抜きをかけられていますが、すべて断っています。
それを知ったうさぎの月の副ギルド長が激怒してももんがと争いになったことが何度かあるため、副ギルド長とももんがは仲がとても悪いです。そのあとうさぎも副ギルド長に何度かお叱りを受けています。