うさぎは退屈していた。
ナザリックで薬を作り、モモンガに見張られる日々
その日々に少し鬱々としていたのだった。
うさぎはある日王座でアインズの傍にいた
そこに王国から帰ってきたコキュートスがアインズに報告をするため現れた
そのとき、うさぎの目が光る
彼は、コキュートスと言ったな!
なかなか防御力も高そうだ・・
うさぎの好奇心が擽られる
わたしの薬の効果を試すのに彼と戦ってみたい!
そしてうさぎはアインズにコキュートスとの模擬戦を頼んだのだった
最初はモモンガから駄目だと言われたが、うさぎは何でもくれるという約束を
破るのかと言い、無理やり通した。
「アインズ様、準備が整いました」
「うさぎ殿との模擬戦、いつでも開始できます」
コキュートスが様々な武器を構え、アインズに礼儀正しく言った
彼の背後では、うさぎがわくわくした様子で小刀を振るっている
うさぎ自身も色々な薬を飲みまくり準備万端である
「うむ、分かった・・・」
アインズは玉座に座りながら、うさぎを悩まし気に見つめていた。
「くれぐれも・・加減するように」
うさぎとコキュートスが頷き、距離を取る。
模擬戦開始の合図を待つ、張り詰めた空気が流れた。
その時、アインズが玉座から音もなく立ち上がり、
一瞬で二人の間に割って入った。
「ストップだ!」
突然のアインズの行動に、コキュートスは驚く
「アインズ様、いかがなされましたか? 」
アインズは慌てた様子で、隠すようにうさぎの前に立つ
「この模擬戦は中止だ!」
「中止でありますか!?」
コキュートスは動揺する
アインズはうさぎの肩に手を置く
「うさぎよ、お前はまだ本調子ではないだろう?」
「昨日、薬の研究を夜遅くまで行っていたせいで寝不足に違いない!」
それにうさぎがジト目で答える
「モモンガさん?わたし昨日9時間寝ましたけど」
アインズはたまらず叫ぶ
「わたしの記憶では、お前はもっと疲れていたはずだ!」
アインズはうさぎを背中に隠す
「それに、コキュートス! 」
「お前はうさぎに怪我でもさせたらどうするのだ!」
コキュートスが淡々と答える
「模擬戦ですので、致命傷は与えませぬ」
「それに、うさぎ殿はそれを望んでおられます」
「駄目なものは駄目だ!」
「もしうさぎに小さな擦り傷でもできたらどうするんだ!」
「しかし、アインズ様・・」
「言い訳は聞かん! 」
「お前は一度、デミウルゴスのところに言って手加減について聞いてこい!
「うさぎを傷つけない完璧な方法を見つけるまで模擬戦は許可しない!」
「デミウルゴス殿に手加減について聞く?」
コキュートスは混乱の極みだった。
あのデミウルゴスに手加減を語れというのか?
アインズはコキュートスに有無を言わせず、うさぎの手を引いて訓練場を出ようとする。
「うさぎ、模擬戦はまた今度だ」
「それより、新しい紅茶が届いたんだ。一緒に紅茶でもどうだ?」
うさぎはなす術もなく引きずられていく。
「えーっ、コキュートスと戦いたかったのにー!」
訓練場には、アインズの過保護によって真剣な模擬戦の機会を失ったコキュートスが
ただ呆然と立ち尽くすのだった。
「アインズ様の深いお考え、私には理解できぬ」
コキュートスは、デミウルゴスのところへ向かう準備を始