東方半神伝   作:カトブレパス

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もうすぐ修学旅行だってのにこの有様である。

鎌霞団では、誰が喋ってるか判らなかったので、半神伝では発言している人が分かるようになりました。


プロローグ

 

 

古来より、日本には八百万の神が居るとされた。

その中でも、一際力を持っていたのが、天地開闢における別天津神(ことあまつかみ)や神世七代(かみのよななよ)といった面々であった。

 

最後の神世七代、伊邪那岐神と伊邪那美神の子達である天照大神、月詠命、須佐之男命の三貴神も然り。強大な力を誇っていた。

そんな伊邪那美も、夫である伊邪那岐に裏切られ、現在は黄泉比良坂に居るが・・・、

 

 

 

イザナミ「つまんないわ~。・・・また人間界に行ってしまおうかしらね~」

 

暇を持て余していた。

暇で暇で仕方なかったイザナミの最近の楽しみは、こっそりと人間界に下りる事だった。

 

イザナミ「あ、そうだ。人間界に行けば紫藤様に会えるかしら~」

 

二日前、人間界に降りた際に出会った人間の若者に惚れてしまったのであった。

 

イザナミ「子鬼さ~ん、居るかしら?」

 

子鬼「はい、ココにおります」

 

座っているイザナミの近くに黄泉の使いの子鬼が現れる。

 

イザナミ「天ちゃん達三人を呼んできてくれる?」

 

天ちゃんとは、勿論天照大神達の事だ。

子鬼は、何故三貴神をよりにもよって黄泉の国まで呼び出すのか判らなかったが、主人の命令なので、直ぐに高天原へと向かっていった。

 

 

スサノオ「あ~あ、こうも暇だとどっか行きたくなるな」

 

何千年も神様をやっていると、イザナミと同じ様に暇になってくる。

と、そこに使いの子鬼がやって来る。

 

子鬼「スサノオ様に連絡致します!黄泉比良坂に居られるイザナミ様が三貴神で来るようにとの事です!」

 

スサノオ「はあ!?母上が呼んでいるのか?・・・まあ、いいか」

 

普段から、とんでもない事を言い出すイザナミに慣れていたので、特に気にもせずに、手元に式神を創って姉二人の所へと飛ばした。

 

 

ツクヨミ「はい、これで王手、詰みです。今度も私の勝ちですね。姉上は弱すぎなんですよ」

 

先程から、二人で囲碁や将棋といった遊びで暇を解消していた。

 

アマテラス「やっぱ、ヨミちゃん強いね~。ちょっとくらいは手加減してくれないのかしら」

 

ツクヨミ「幾ら姉上であろうと、勝負に手加減することは相手への冒涜ですので」

 

アマテラス「今更そんなこと気にしないわよ。ヨミちゃんはいつもお堅いんだから」

 

縁側で和みまくっている二人の目の前に、スサノオの放った式神が出現する。

 

スサノオ「おう、月姉、天姉。母上がお呼びだぜ。五分後に俺ん家な」

 

二人もイザナミの自由奔放さは承知の上なので、特に考えもせずにスサノオの住む御殿へと移動した。

 

 

スサノオ「来たか。じゃ、早速黄泉の国に行くか」

碌な説明もしていないが、この会話も日常茶飯事なのである。

三貴神が揃ったので、イザナミが待っている黄泉比良坂へと向かっていった。

 

 

 

 

 

スサノオ「はあああああ!!??」

ツクヨミ「えええええええ!!??」

アマテラス「成る程ねぇ。面白い」

 

 

 

少し時間は遡る

 

スサノオ「で、母上。一体用事ってのは、何だよ」

 

イザナミ「最近ね、私人間界に行ってるんだけどね」

 

ツクヨミ「知っています」

 

イザナミは、お忍びで人間界に行っていたつもりだったのだが、力の強いイザナミが動けば一発で居所を感知することは容易かった。

かなり勇気を出してカミングアウトした筈なのに、まさかのバレている発言。落ち込むイザナミ。

 

アマテラス「母上はきっと人間の男に惚れてしまわれたのではないですか?」

 

図星である。心の傷に、塩を塗られた気分になるイザナミ。

 

アマテラス「なんとなく、母上の考えていることが読めてきましたわ」

 

イザナミ「う~ん、流石天ちゃん。と、いう訳で、・・・私一人じゃ心細いから、貴方達も一緒に人間との子を創ってくれない?」

 

と、此処で先程の叫びに続いている。

 

 

ツクヨミ「母上!一体何を考えておられるのです!」

 

少し考えて冷静になったスサノオが、怒り狂うツクヨミを宥める。

 

スサノオ「まあまあ、落ち着けって。だが俺は賛成だぜ、母上」

 

アマテラス「私も同意見ですわ。確かに、面白そうですもの」

 

あっさりと賛成してしまった二人に対し、最後まで抵抗を続けるツクヨミ。

 

ツクヨミ「姉上!スサノオ!貴方達は正気ですか?自慢ではありませんが、我々は其処らの神とは違うのですよ!?」

 

アマテラス「だって、面白そうじゃない?いっそのこと、四人全員友達にしちゃいましょうよ」

 

ツクヨミ「勝手に私も入れないで下さい!・・・・・うぐぅ。あー、もう!判りましたよっ、私も賛成です!

 

つい先程まで反対していたのに、賛成にしたツクヨミに、二人のニヤニヤした笑みが向けられる。

 

ツクヨミ「○☆×※◆〆§♯(文で表せない怒り)!!!(ここから先は自主規制)」

 

数分後

 

スサノオ「落ち着いたか?」

 

落ち着いたを通り越して、顔が真っ赤になっている。余程下品な言葉が使われたのだろう。

 

ツクヨミ「・・・・・・・・」

 

アマテラス「私達も、ヨミちゃんをからかったことは謝るわよ。だから機嫌直して?」

 

ツクヨミ「・・・・・。本当に実行するのですか?」

 

アマテラス「そうよ。私達は、眺めているだけでいいのよ」

 

 

こうしてアマテラス、スサノオ、ツクヨミ。そしてイザナミの四人は、人間との間に子を宿した。

無事に誕生した子は順調に育ち、月日の流れるままに成長していった。

 

 

 




カトブレパスの二作目です。

鎌霞団はどうするのかって?

これからは、鎌霞団と半神伝を交互に投稿していきます。

一ヶ月の最後くらいに一話のペースになります、すいません。
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