東方半神伝   作:カトブレパス

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今回は、二話同時投稿です。

プロローグのまま放置してしまったのでね。


第1話 陰謀の幕開け

???「おっはよ~ん」

 

???「お早う、月城。今日は一段と煩いが、何か良い事でもあったのか?」

 

月城と呼ばれた人「だ~か~ら~、私は美夜って呼んでって言ってるじゃんかよ~、海斗クンよ~」

 

少し茶色がかった髪をショートカットにし、元気そうな印象を与える女子生徒だった。可愛い女子が好きだと公言しているからか、主に女子生徒に好かれており、親衛隊まで居るとの噂だ。

 

海斗「判ったから、静かにしてろ。幾ら今日がお前が楽しみにしてた修学旅行だとしてもな」

 

海斗と呼ばれた男子生徒は、澄んだ黒色の髪を伸ばしており、後ろで一つに束ねている。黒縁の眼鏡をかけており、知的な雰囲気がある。言葉遣いは少々ぶっきらぼうだが、周りへの配慮を怠らない為、密かに人気があるらしい。

 

美夜「はいはい。ん?あと二人は?」

 

海斗「伊佐也はとっくに来ているだろう。陽は言わずもがなだな」

 

その一言で全てを察した美夜。陽と呼ばれた人物は、とにかく時間にルーズ。学校への遅刻もかなりやらかしている。

 

???「あっ、美夜さんに海斗くん。お早うです」

 

二人の後ろから、急に声がかかってくる。

 

美夜「やっほ、伊佐也。・・・って、あんたの荷物少なくない?そんなんじゃ、沖縄を満喫できないよん?」

 

伊佐也「いえ、僕はこれでいいんです。あまり多すぎても疲れてしまうだけなので」

 

こんな姿を見習って欲しいものだという視線を美夜に向ける海斗。それもその筈、美夜の持ってきた旅行カバンはかなり膨らんでいたからだ。

 

美夜「な、何よぅ。あんただってそんなに変わらないじゃないの」

 

海斗「俺は、様々な可能性を考えているだけだ。遊びの道具ばかり持ってきているお前と一緒にするな。心外だ」

 

馬鹿にされて、頬を膨らませる美夜。遊びの道具を持っているのは本当なので、反論出来ない。

 

先程の、伊佐也という男子生徒は、顔は主に年上受けしそうな顔立ちをしている。上級生の女子に優しくされているが、本人は全く耐性がないので、オロオロしてしまうばかりだ。それが、更に優しくされる原因だとは知らずここまで育ってきてしまった。

 

もう一人の男子生徒、陽は、がっちりした体型に短く刈った髪、まさにスポーツマンといった感じだ。登校日であろうとそうでなかろうと、筋トレは欠かさない程の脳筋。部活には入っていないので、普段は運動部の助っ人をしている。

 

 

???「おはよーっす。いや~、寝坊しちゃってさ」

 

その十分後くらいに、陽が現れる。

 

海斗「遅い。あと数分で出発の時刻だったんだ。いい加減学習しろ、猿」

 

陽「ああん、やんのかテメェ」

 

一触即発の雰囲気の二人の間に割って入ったのは、以外にも伊佐也だった。

普段から、互いに挑発しあって喧嘩へと発展させようとするので、何時も止める役割を担っているのは、伊佐也なのだ。

因みに、美夜はというと、止める気などある筈もなく、面白いものが見れると思っているらしい。

 

先生「おーい、そこの四人!早くしなさい!」

 

伊佐也が二人を諌めている間に、とっくに出発時間は過ぎていた。慌てて四人は駆け出し、バスに乗り込んだ。

 

間も無く、バスは無事に出発し、空港へと向かっていった。

 

 

 

十分後

 

陽「おい、美夜。遊〇王で勝負しようぜ。今度こそ負けねえからな」

 

美夜「ふふん、受けて立つわ。負けても文句言わないでよね」

 

修学旅行に向かうバスの中で、堂々とカードゲームを始める二人。先生やクラスメイトも半ば諦めているらしく、誰も止めなかった。

 

というより、これから行く沖縄のことを周りの席の人と話しているので、大半が気付いていなかった。

 

 

 

そう、誰も気が付いてなどいなかった。

 

 

バスの運転手が微かに笑ったのを。

 

 

 

 

 




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