東方半神伝   作:カトブレパス

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第4話 人里の半獣

 

 

 

 

陽「うひょぉぉぉ!!ここが人里かぁ!結構賑わってんな!」

 

美夜「一々、声が大きいのよ、あんた。取り敢えずは、さっき魔理沙さんが言っていた寺子屋ってとこに行きましょ」

 

海斗「寺子屋って・・・、随分と時代錯誤なところに来たもんだ」

 

確かに、寺子屋は江戸時代にあった施設であって、私達の住んでいた世界ではそんなものはなかった。

大通りを歩く人々も、着物を着ている人がいる。たまに現代風の服装をしている人も居るけれど、それはどちらかと言うと少数派だ。

寺子屋への行き方は、通りすがりの里の人に聞いてみたら、快く案内してくれた。

 

 

少年少女移動中・・・

 

 

里の男性「おう、着いたぞ。ここが慧音先生がやってる寺子屋だ。・・ところで、あんた等外来人かい?格好が幻想郷の奴らとは違うもんでな」

 

その質問には、海斗が答えていった。

 

海斗「ええ、先程この世界に来たばかりでしてね。運良く霧雨さんという方に出会ったもので、この人里への行き方を教えてくれたんですよ」

 

魔理沙さんは、この人里では有名な人らしく、男性は名前を知っていた。

 

里の男性「ああ、霧雨道具店のとこの娘さんかい。良かったねぇ、悪い妖怪に出会わなくて」

 

さっき妖怪に会ったばかりというのに、海斗はさも会ってないとばかりに驚く。

 

海斗「ええっ?この世界は妖怪が出るんですか!?」

 

うわぁ、白々しー。

 

里の男性「そうだな。この里は慧音先生のお力添えもあってか、妖怪は不可侵なんだ。人里のルールでな。妖怪はこの里の中では人間を襲ってはならないっちゅう暗黙の了解があるんだな、これが」

 

へー、そんなルールがあったんだ。だから、魔理沙さんは早めに人里に行くことを勧めたのか。

 

海斗「興味深いですね。でも、貴方も用事があるでしょう。後の話は慧音先生とやらに聞きますので。今日はありがとうございました」

 

里の男性「いいってことよ。困った時はお互い様だろ?」

 

そう言うと、男性はにかっと笑って元来た道へと歩いて行った。

 

 

陽「ん、さて。けーねせんせーに会いに行きますか」

 

由姫「そうですね、こんなところで立ち往生してても、状況は変わりません」

 

美夜「じゃあ、入ろうか。さっきの人が言うには、この時間帯なら授業はもう終わってる筈らしいからね」

 

私は、寺子屋の扉を数回ノックする。

すると、少ししてパタパタと足音がしたかと思うと、ガラリと扉が開かれる。

 

一言で言うと、めちゃくちゃ綺麗だった。サラリと長い水色の髪に、穏やかそうな丸い目。服は紺色のワンピースのようなものを着ている。頭に乗っけ帽子も服と同じ紺色で、上部に赤い花らしきものがついている。あと、胸がデカイ。凄いデカイ。

 

???「こんな時間に私を訪ねてくるとは。もう授業は終わったぞ?」

 

って、私達はあんたの生徒じゃなーい!あと、そんなに背は低くなーい!

 

そんな私の顔を察してか、上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)と名乗る女性は慌てて発言を取り消す。

 

慧音「いやいや、冗談だぞ!?」

 

冗談だと分かってても私はあまり許せなかった。

何故なら、私は女子の中では背の低い方で、背の話題は私達の中では禁句に指定されている。というか、私が怒ると海斗や陽でさえあまりの恐ろしさに震えるらしい。そんな訳で、自然とこの話題は口に出すことは私の逆鱗に触れるので、誰も口にしなくなったというのが正解だ。

 

慧音「ま、この話は一旦置いておいてだな。立ち話もなんだから、中に入らないか?」

 

海斗「そうですね。では、お邪魔させて頂きます」

 

玄関で靴を脱いで、そろそろと中へと入る。な、なんか緊張するね。

 

伊佐也「美夜さん、大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」

 

美夜「ああ、ちょっと緊張しただけだから、問題ないわよ」

 

海斗「お前ら、何を話している。もう着いたぞ」

 

ありゃま、もう着いちゃったのか。

 

部屋に入ると、思ったよりも普通の和室が目に飛び込んでくる。

全員が部屋に入り、それぞれの座布団の上に座ると、早速慧音さんが話し出す。

 

慧音「一つ、確認していのだが、お前たちは『外来人』で間違いないのだな?」

 

陽「おう、そうらしいな!俺ぁ、難しいこたぁわからんからそういった話はそっちでやってくれ」

 

由姫「そう難しい話でもないと思うんですが・・・」

 

美夜「由姫ちゃん、陽の頭に下手な期待をしちゃだめよ。こいつは赤点補講の常習犯なんだから」

 

慧音「話を戻そうか。君たちは、気が付いたらこの幻想郷に居たということらしいが、その際に自分達の親が神様と言われたと」

 

あれ?何でこんな細かいところの話まで知ってるの?

 

海斗「この部屋に来るまでに、俺が大雑把な説明をしておいた。途中はかなり端折ったがな」

 

慧音「兎に角だ。君たちが幻想郷に危害を加える可能性が無くなった訳ではない。一応、この人里に君たちをおいて、私が監視しようと思うが良いか?」

 

う~ん。信用されてないってのは痛いけど、実際行き成り現れた人を信用してくれって言われても驚くものね。

 

幾分か話し合って、こっちが危害を加えなければ、あちら側も私たちに干渉してこないといったところで話は終わった。

 

慧音「ところで、君たちは今日泊まるところはあるのか?無かったら、私の家泊まっていくか?汚いところでよければの話だが」

 

おお!確かに、今夜はどこで夜を過ごそうかっていう話があったんだった。

 

海斗「ええ、そちらこそ、俺達のようなものを泊めて大丈夫なんですか?」

 

慧音「構わないよ。どうせ、話し相手が居なくて退屈していたところだ」

 

海斗「・・・一つ、提案があります」

 

突然、真剣な顔になった海斗が、私達の予想していなかった言葉を放つ。

 

海斗「・・・・・・・俺達を妖怪退治の専門家として雇ってくれませんか?」

 

 

 

慧音「・・・え?」

 

 

 

 

 

 




前書き・後書きは、必要になったときに書く事にしました。
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