男に戻りたくって!   作:欠けたチーズ

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案外優等生やってるから

散歩してたらたまたまアルファにあった丁度いいから来て欲しいと言われてシャドウガーデンの本拠地に向かう

 

「…っ!」

 

何とイプシロンが悪魔付きを治したとのこと、ラムダと名付けられたエルフと対面して心底驚いてしまった

 

「お初にお目に大掛かりします!メーデン 様」

 

そう言い敬礼する褐色肌のエルフ

アルファ達と違い成長し切った大人の女性だった

 

「それで、アルファ俺を呼んだ理由は?」

 

内心テンションが上がっているのは顔には出さないようにする

 

個人的にすごくラムダの見た目はタイプだ、てかボンキュポンのお姉さんならみんなタイプだけどさ!

 

「私は平気だと言ったのだけれども」

 

アルファは扉の入り口にいたイプシロンに視線を向けた、それに釣られ向ける

 

「その、やはり私なんかが…ちゃんと出来ているのか心配で…メーデン 様お忙しい中申し訳ありません」

 

「いや、平気だ」

 

ラムダを座らせ背に手をつける

魔力を巡らせる

 

「…完璧だな。イプシロンこのままいくと魔力操作では俺以上になるぞ」

 

「!ありがとうございます!メーデン 様!」

 

嬉しそうに笑うイプシロンを見て釣られて微笑む

頑張る子は好きだ、特にイプシロンは自分のコンっプレックスを克服すべく努力し、魔力操作を上達させた、出会った時点でロリでなければドストライクど真ん中だったのだが…

 

惜しいな

 

かなりの精神年齢をとっているせいか幼少期から知っている相手にそう言った感情は起きない

 

ラムダみたいな子が沢山現れると俺的には嬉しいな

 

「頑張れよ」

 

ーーー

 

 

15歳になれば貴族は真剣士学校に通わなければならない、

 

「エルザ!行くわよ」

 

長い銀髪を靡かせながら強引に手を引っ張り半端引きずるような形になる

 

「アレクシア力強い肩外れる」

 

白髪を黒いリボンでサイドテールに結ばれたエルザが諦め切った顔で言い放った

普通の女の子ならば肩なんて簡単にはずれている力で引っ張られている

 

「ちゃんとエルザが歩けばいいでしょ」

 

「はいはい」

 

適当に返事をした、それが気に食わなかったのか力強く腕を引っ張りれ転んだ

 

ーー

 

アレクシアと同じクラスになってしまった、絶対コイツなんかしたろ、そしてシドも同じ学校に入学したと言うのにその姿を影すら見ていない

 

毎日アレクシアと授業を受け、昼食を食べ午後の授業を受け、アレクシアと共に帰る…

 

完全に孤立しかけている、絶対にアレクシアのせいだアイツがぼっちだから!俺が付き合わされている!ああ!女の子の友達欲しいな!そっからいい感じの仲になりテェな!ああ今女だったな!くっっそ!

 

アレクシアが男子生徒に告白されているのを遠くで眺める

 

「何でそんなに遠くなのよ」

 

戻ってきたらしいアレクシアに睨まれる

 

「巻き込まれたくないぁって」

 

「貴方ね誰のおかげで私みたいになってないと思っているの?」

 

アレクシアという大きな餌のお陰だね

 

なんて言えば頭を引っ叩かれるどころでは済まない気がする

 

「わかんない」

 

「ふーん、そう」

 

呆れたように言い放った姿を見て知らぬ顔をする

 

きっと面倒ごとに巻き込まれるに違いないから

 

ーー

 

「とある人とお付き合いすることにしたわ」

 

「ああ許嫁候補さんから逃げるために?」

 

探していることは知っていたが朝一そんなことを言われると思っておらず、目をこすりながら驚きもせずに言えば不貞腐れたような態度を取られる

 

「もう少し驚いてくれてもいいじゃない、私は貴方の友人なのよ、一緒にいる時間が減るとか寂しがってくれてもいいわよ」

 

「アレクシアと一緒にいる時間が減るのはかなしいよ」

 

「適当言ってるでしょ」

 

真っ赤な瞳で睨まれる

 

「誰と付き合ったの?」

 

そこは気になった、アレクシアのことだきっと欠点まみれでダメダメな男だ、そんな奴は個人的にすごく気になった

 

聞かれてことに対してアレクシアは満足げに笑い応えた

 

「ほら、去年の特待生のクレア・カゲノーさんいたでしょ?その人の弟のシド・カゲノーよ」

 

何してんの?馬鹿なのアイツ?ああ馬鹿だった

 

頭を抑えたいのを堪え、適当な返事をする

 

ダメダメな男が、欠点まみれの男が!こんな近くにいたとは!

 

「だから今日からその人と一緒に昼食を取るからエルザは1人で食べてね」

 

「大丈夫私アレクシアと違って友達いるから」

 

アレクシアに頭を引っ叩かれた

許せん

 

ーー

 

「なぁお前何してんの?」

 

「…何してるんだろうね」

 

アレクシアとのデートのせいか疲れ果て、寝台に力無く倒れるシドに窓から入り声をかける

 

「大変そうだな」  

 

声は少し笑っていた気がする

シドおかげでアレクシアの面倒ごとから引き剥がされかなり快適に過ごしている

 

「変わって」

 

「やだね」

 

情けない声を上げるシドを見て鼻で笑う

 

「ぶっちゃけアレクシアに振り回されるのは結構面倒だったから助かったぜ」

 

「…うーん…うん?」

 

寝台から起き上がり勝手に椅子に座っているエルザの顔を見つめる

 

「それじゃあまるで、アレクシアを僕に押し付けられて嬉しいみたいな」

 

「見たいなじゃねぇよ」

 

お互いが見つめ合う

お互い魔力のこもっていない、本来色の黒とオレンジ色の瞳で見つめ合う

 

「…」

「…」

 

「僕に押し付けたの?」

 

信じられないような顔をして言われるが、勝手に告白してなんか受け入れられているのだ、押し付けるつけないの話ではない

 

「お前がアレに告白したんだろ?俺、関係無い」

 

「エルザがいい感じにアレクシアの気を引いてよ」

 

「やだ。てか何で告白なんてしたんだよ」

 

シドはモブになるとか言っておきながら何でこんな目立つことをしたんだ?

 

「高嶺の花に告白してフラれるモブがやりたかった」

 

「馬鹿?」

 

その結果告白が成功してしまっているんだ、そもそもそんなことをやろうとするな、アレクシアだぞ!この馬鹿!

 

「アレクシアだぞ」

 

「こんなことになるならしなかった」

 

そりゃそうだ

 

ーーーー

 

エルザとしては剣術は中の下

アレクシアとは違う剣術授業を受けている

 

「エルザ・レタリー君今いいかな?」

 

だからこそ関わりのないゼノンに声をかけられたことに内心驚きつつ顔には出さない

 

「はいなんでしょうか、ゼノン先生」

 

「おや、名前知っていたのか…アレクシアから聞いたのかな?」

 

「はいそんなところです。それで何のようでしょうか」

 

アレクシアから散々な言われようをされている男、そしてちょいちょいあっているアルファから教団の人間だと言われている男

 

「アレクシアの事を聞きたくってね、君は仲が特にいいだろ?アレクシアが最近シド・カゲノーという男子生徒と付き合っているという話を聞いてね。僕への当て付けか本当にそうなのか分からなくってね」

 

優しげな笑みを浮かべている

 

「ゼノン先生は何でそんなに知りたがるんですか?」

 

「僕はアレクシアの婚約者だからね」

 

「…候補でしょ?」

 

個人的にゼノンの印象は低いどころの話ではないマイナスだ、アレクシアからゼノンの愚痴と言われ何度!夜お泊まり会という名の拷問をさせられた事か!俺が何度夜な夜な盗賊狩りを断念させられたことか!お前が変なことしなきゃ!

 

ゼノンには大して謎の敵意を向けていたそれにゼノンも気づいたのか少し警戒したように、見つめてくる、そしてすぐに女子生徒から黄色い歓声を上げられるような笑みを浮かべるが元男のエルザには効果はない

 

「ゼノン先生のことはアレクシアからよく聞いています。だからこそ、私を使わないでください」

 

笑みをつくり、お辞儀をしてから足早に逃げた

 

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