その転生レッドは如何にしてアローラに伝説を作ったか 作:勇(気無い)者
マサラタウン出身の男、レッドには前世の記憶があった。
といってもハッキリと覚えている訳でもなく、男だったか女だったかも定かではないし、何だか便利な時代だったような気がする、程度には記憶が薄れている。
それでもしっかり覚えている事があり、それはポケモンについてだった。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。
世界的に有名なゲームであり、レッドの前世だった人物もポケモンを遊んでいた。
そんなレッドは、ゲームのシナリオに則ってポケモンジムを制覇してゆき、ポケモンリーグも難なく突破。
そして、生涯最大のライバルにして友人であるグリーンと破天荒なバトルを繰り広げて、一躍有名人となった。
それからのレッドは、せっかくポケモンの世界に転生したのだからと、色々な場所に行って観光を楽しむ事にした。
まずはポケモン金銀における舞台である、ジョウト地方。
観光目的ではあったが、ついでに各地のジムを巡ってジムバッジを集め、ポケモンリーグも制覇した。
それから他所の地方へ向かおうかと思っていた矢先、ロケット団の残党に遭遇。
レッドにロケット団を壊滅させられた恨みを持つ幹部連中が相手だったが、全員打ち負かしてアジトの場所を聞き出し、支部を含むジョウトに存在する全てのアジトへ乗り込んで壊滅させた。
団員達は漏れなく各町のジュンサーさんに引き渡し、ロケット団の残党は全滅するのだった。
ジョウト地方観光を楽しんだレッドは、次にルビー・サファイアの舞台である、ホウエン地方へと向かった。
ジョウト地方の更に先へ進むとホウエン地方があり、鍛えに鍛え抜いたリザードンの飛行スピードによって、カントーからジョウトへ向かった時よりも日数は掛からなかった。
ここホウエン地方でも、レッドは観光とジムやリーグの制覇を難なくやってのけたが、その道中でアクア団・マグマ団とぶつかる事に。
アクア団のボス、アオギリによって海の化身と伝えられる伝説のポケモン・カイオーガが目覚めさせられ。
マグマ団のボス、マツブサによって大地の化身と伝えられる伝説のポケモン・グラードンが目覚めさせられ。
二匹は起きるや否や、互いが互いを目指して突き進み、出会った瞬間戦闘が勃発。
雨が降り続け、海は荒れ狂い。強烈な日差しが雨雲を貫通し、気温が上昇。
カイオーガとグラードンの激突で大地は揺れ、津波が巻き起こり大惨事に。
更に、どこからともなくレックウザも現れ、三つ巴の戦いに発展して目も当てられない状態に。
近隣の住民━━といってもかなりの距離があるうえで争いの余波が届いていた━━は、今日で世界が終わるのだと思ったそうだ。
しかし、事態はその日の内に収束する。
観光を邪魔されたレッドが三匹の戦いに介入し、全員シバいて大人しくさせたのだ。
カイオーガ、グラードン、レックウザはボロボロにされて、嘘のように大人しくなり各々の巣に帰っていったという。
その際、レッドは三匹とも捕まえようとしたが、モンスターボールに入れてもすぐに壊れて出てきてしまうので断念した。
スーパーボールやハイパーボールでも同様の事が起こり、これはカイオーガやグラードン達の潜在エネルギーが膨大すぎて、モンスターボールが耐えられなかったのではないかとレッドは見ている。
真相は謎だが、一応オーキド博士に報告だけしておいた。伝説のポケモンに出会ってしばき倒した事に、とても驚いていたそうな。
ホウエン地方に人知れず平和を齎したレッドは、その後も一人旅を続けた。
ダイヤモンド・パールの舞台であるシンオウ地方。
シンオウ地方はホウエン地方とは真逆の方向にあり、今までの数倍の日数は掛かった。……普通なら、更にその倍の日数は掛かるのであるが、鍛えたポケモン達の背に乗ってこの時間である。
ここでも各地を観光しながらジムを突破してゆき、その道中でギンガ団とぶつかる事に。
下っ端や幹部の悪事を潰したり、逆に向こうから絡まれたりと何度か濃い付き合いをした後、テンガン山の山頂で「あかいくさり」消失によるアカギの「何が起こったんだっ!?」とでも言いたそうな顔芸を見て、その場は解散となった。
ディアルガ・パルキアの両方が出てきた割にはユクシー達にあっさりと「あかいくさり」が消失させられたり、ギラティナが出てこなかったりとレッドにとって謎展開ではあったが、どの伝説も襲いかかっては来なかった。
むしろ好戦的なカイオーガやグラードン、レックウザがおかしかったのだ。
レッドはそう結論付けることにした。
それからシンオウのポケモンリーグに挑戦し、最強のトレーナーと言われているシロナを破り、シンオウリーグを制覇。
こうして、レッドは名実共に最強の称号を手にしたのである。
それからブラック・ホワイトの舞台であるイッシュ地方。
……に向かおうとしたレッドだったが、自分がレッドとしてやっていない事があると気づいて、彼はある場所へと向かった。
それはジョウト地方のシロガネ山である。
赤緑青の次回作である金銀では、ジョウト地方とカントー地方の両リーグを制覇すると、シロガネ山への立ち入り許可が下りる。
RPGでいうところの裏ダンジョンというヤツだ。
そして、シロガネ山の頂上で待つのが、何を隠そう赤緑青の主人公レッドである。
ポケモンの世界に転生した彼がポケモントレーナーの資格を取得し、旅を始めてから二年以上は優に経過していた。
もうすぐ三年目に突入してしまう。
つまり、金銀の主人公が、シロガネ山へとやってくるかもしれないのだ。
次回作の主人公を、前作の主人公が裏ボス的な立ち位置で待ち構えるという、原作通りの流れをレッドはやりたかった。
そうと決まれば彼の行動は早い。
すぐにオーキド博士に連絡を取って、シロガネ山への立ち入り許可を得る。
それからリザードンの背に乗ってシロガネ山へ直行。麓のポケモンセンターで一泊し、翌日には道中のトレーナーや野生ポケモンを一蹴して山頂に到着した。
そして、レッドは修行に明け暮れる。
シロガネ山に生息する野生のポケモン達は弱過ぎて相手にならないので、自分の手持ちのポケモン同士を戦わせた。
また、ポケモンだけでなくレッド自身も体を鍛え始めた。
元々暇を見つけては鍛えていたが、ポケモンの技を自分に撃たせるなどの滅茶苦茶な修行をやり始めたのだ。
更に、連れてきたバシャーモと組み手と称した殴り合いを始めるなど、常軌を逸した事までやり始めた。
そんな無茶苦茶な修行で強くなっていく自分やポケモンたちの様子が楽しくなり、レッドは時間も忘れて修行に打ち込んだ。
一年が経った。
スマホに連絡が入った事で、修行に取り憑かれていたレッドは我に返った。
連絡をくれたのは、友人にしてライバルのグリーンである。
その内容は以下の通りだった。
よぉ、レッド。シロガネ山で修行してんだって?
ジイさんから聞いたが、お前もしかしてまだ山にいるのか?
……ちゃんと生きてるよな?
まぁ、お前は殺しても死ななそうだから、生きてるだろうけどな。
そんな事より、オレはアローラへ行く事になった。
ジイさんの従兄弟がリージョンフォームってのを研究しててな、その手伝いに行くんだ。
で、本題なんだが、お前も一緒に来ないか?
昔からポケモンには鋭い観察眼を持っていたお前なら、研究にもプラスになるんじゃないかと思ってな。
もしも来てくれるなら、五日以内にマサラタウンまで来てくれ。
待ってるぜ。
読み終えると、レッドはすぐさま荷物を片付け、寝床として使っていた洞窟も綺麗にして痕跡を消し、リザードンの背に乗ってその日の内に下山。
全速力で飛ばし、レッドはわずか半日でマサラタウンに到着した。
「おー、レッドじゃねぇか。早かったな、とっくに山を降りてたのか?」
レッドを見つけたグリーンがそんな風に話し掛けてきた。
対するレッドは、一年以上も人と会っていなかった事や、余りにも久しぶりに会うグリーンに感極まって━━そのまま抱きついてしまった。
「おわっ!? なんだいきなり━━臭っ!! おま、めちゃくちゃ臭いぞっ!?!?」
修行漬けだったレッドは、ベトベトンのように臭かった━━グリーン談。
プロローグをだらだら書いても仕方ないので、日記のような速度でサクサクお送りしました。
タイトルがもうアローラでの活躍の話って指し示してますしね。
正直、細かく書いてると全然進まないので、基本的に書きたい部分だけ適当に書いていくつもりです。
よければ適当にお付き合いください。
以下Q&A、長い上にしょうもない小ボケを挟むので、興味ない方はスキップ推奨。
Q.破天荒なバトルって?
A.あぁ! 俺には小さい頃から破天荒な伝説さ!
「◯◯って?」
って見ると、どうしても遊城十代が頭に浮かんでしまう呪い。
アローラに着いたら種明かしします。
ちなみに、今では知ってる方が多いと思いますが、破天荒はめちゃくちゃな人物や出来事を指す言葉ではなく、今まで誰もした事がないことをすること(さま)を指す言葉です。
話と話の間でジンとパリストンが何か話してた記憶。
Q.時系列おかしくね?
A.そんなものは無視だ!(横暴論)
ダイゴもシロナも出す予定があるんです。
レッドに最強でいてほしいんです。
アローラ時点でレッドが20歳超えてるとか言われてるけど、少年のままでいてほしいんです。(本作では現在14歳)
という個人的な我儘で進めてます。横暴な暴論ですが、許せる! という心の広い方のみ読む事をオススメします。
スマホ持ってるのも現代化に伴う変更です……スマホの中にポケモン図鑑がアプリ化されてます……見逃してください……。
……えっ、ワタル? 今のところ出番の予定は無いです。
登場するチャンピオンはグリーンとダイゴとシロナだけです。
ワタルは四天王枠という思い出の中でじっとしていてくれ。
Q.なんでレックウザも……?
A.完全に悪ノリです……。
サクサク書きたくて、適当に面白おかしく文章を書き殴ってたらカオスな事になってました。
伝説三匹鎮圧って、どんだけ強えんだレッドのポケモン……まだ修行前の時期なんだが……。
なお、伝説は手持ちに入ってほしくないので、伝説はモンスターボールでは捕まらないという謎設定が追加されました。
これのせいでグリーンのエースポケモンにサンダーを使うのが不可能になり、彼のエースポケモンを誰にするか死ぬほど迷ってます。
今までグリーンが使ったポケモンじゃなくていいから、彼が使ってしっくりくるポケモンを死ぬほど考えてます。答えは出ない。
とりあえず伝説共は世界のどこかで思い出と共にじっとしていてくれ。
主にカイオーガグラードンレックウザ。
Q.なんでバシャーモ?
A.シロガネ山は寒いから。
シロガネ山が寒い事をレッドは知っていたので、炎ポケモンは二匹欲しいと考えていたため。
あと、バシャーモはやたら気性が荒く、戦闘狂なので定期的に戦わせないと禁断症状が出るという設定があるので、近くに置いとかないとまずいため。
あと、アローラに着いてからちょっとやりたい事が……。
Q.レッドさんの手持ちは?
A.今書いてる段階では、三匹しか決まってないです。
ピカチュウ、リザードン、バシャーモ。御三家入れるべきかなぁって思ってたけど、バシャーモのせいでバランスが崩れた。
どうしようか……とりあえずラプラス入れたい。乗り物兼可愛い担当。
あと二匹! 考えときます……多分、全然レッドと関係ないポケモンになると思います。
Q.ポケモンの技を自ら受けるって正気か?
A.その理論でいくとククイ博士も正気じゃない。
スーパーマサラ人に不可能はない! サトシさんも証明している!
でも、バシャーモと組み手は正気じゃないわ。
そのイカれ具合はアローラで発覚します。お楽しみに。
Q.レッドさん、一年以上も風呂に入ってないの……?
A.ドラム缶風呂には入ってました。
なので、数日入ってないくらいです。まぁ、極寒の地に居たとしても十分臭いですね。ベトベトンほどかは謎……。
ベトベトンがどれくらい臭いのか知らんけど。
懐くと臭い消えるってマ?
Q.何で今更アローラ?
A.本作は数年前に思いついた話で、いい加減書こうかなと思ったため。
小説自体、書くのずっとサボってました。
でも、今更で良かったかなーと。数年前だったら絶対に思いつかなかった話を思いついたので。
後書きだけで本文の半分書くアホは私です、ごめんなさい。