[アイナ視点]
「んにゃ?」
スマホのメッセージに一件、連絡がきた。
「誰からだ~」
メッセージを見てみると
『アイナちゃん、こないだの温泉旅行楽しかったよ!ありがとう(*'▽')ちょっと忙しくて、あんまり連絡返せなくなるからごめんね 』
「エミラちゃんからだ!ほうほう」
『楽しかったね(⋈◍>◡<◍)。✧♡うん、分かったよ~』
『(^^)/』
こないだの温泉旅行から3日たっていた。
そっか、お仕事忙しくなるって言っていたもんね~
次はいつ会えるかな〜
楽しみだな«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
「さてっと………もうそろお昼かにゃ〜」
時計を見ると針が12時を刺している所だった。
「今日は〜豚骨ラーメン食べに行こっと」
ここ最近節約してたから、たまにのご褒美!
リボンもぺんちゃんもお出かけしてるし、アイナもお出かけしよっと。
久しぶりにこってりした豚骨ラーメン食べてのんびり過ごそっと。
そうと決まれば、お着替えお着替え〜
「にゃにゃにゃ〜これにきーめた」
お気に入りの地雷衣装!
ピンクと黒のリボンが超可愛いの〜
スカートはもちろん黒のフリル!
「メイクは〜今日は薄めにしよ」
いつもとは違う薄めのメイクにして気分も変えてみよう。
「………よし!完璧流石アイナだね」
我ながらバッチリ決めていると思う。
「お金、ポーチ、スマホ、鍵、メリケン………は置いていこう………流石に絡まれないよね〜」
別に喧嘩が好きなわけじゃないよ?
自衛のためだよ?
というかこれ以上喧嘩とかは控えないと。
リボン達にバレたら心配かける。
でも正当防衛なんだよねいつも。
「あっ!タバコ!忘れるところだった〜」
タバコ忘れるのは流石にないよね!
ラーメンの後のタバコが一番美味しいんだから!
「準備おっけ〜行ってきまーっんにゃ?」
着信だ。
リボンから?
「もしもし、なしたの?リボン?」
『飼い主ぃ、あのね。リボンね今日お泊まりしたいの。駄目かな?』
「お泊まり?お友達と?」
『うん、駄目かにゃ?飼い主ぃ………』
「う〜ん………」
ダメでは無いけど、そっかリボンもお友達とゆっくり過ごしたいよね。
今日の夜はリボンの好物にしようって思ってたけど……
「分かったよー。迷惑かけないんだよ〜?後で誰の家に泊まるか教えてね。親御さんとかにお話しないと」
『分かった!ありがとう飼い主!』
「はーい。迷惑かけないんだよー」
『分かってるにゃ〜』
「したっけね〜………」
あっそういえば忘れてた。
ぺんちゃんしばらく旅に出てるんだった。
って事は今日は1人か〜
帰ったら何しよ?
配信はおやすみしてるし、ゲームは配信でやりたいし。
え?本当に何しよ?
「………今はラーメンの事だけ考えよう」
急に寂しくなってきたけど、とりあえず!
豚骨ラーメン!駅前のあのお店に行くんだ!
戸締りをし駅前へと向かった。
[Avvy駅前]
「ふぅ〜着いた」
今日暑いな〜
まだまだこっちの気温には慣れない。
引っ越して3ヶ月経つけど、なしてこっちはこんなにも暑いのか?
日焼け止め塗ってて良かった。
後で塗り治さないと。
「ラーメン ラーメン〜」
お昼の時間だから混んでそうだな〜
お店に向かおうとすると
「アイナちゃんっ」
「んにゃ?」
声をかけられ後ろを振り向くと
「あっ!零ちゃん(*´˘`*)♥」
「こんにちは、アイナちゃん」
「こんにちはだよ〜零ちゃん〜。今日学校休み?」
「ううん、お昼までだったの」
「そっかそっか〜。これから帰り?」
「ちょっとお出かけ」
「制服で?お家帰らなくて大丈夫なの?」
「うん」
「そうなんだ〜」
最近の子は寄り道しても怒られないのかな?
これが時代の流れか〜
いやいや!アイナだってまだ若いはず……そう!永遠の20歳!
何処からか29が何か言ってるわ〜って言われてそうヾ(=д= ;)
「アイナちゃん?」
「あっごめんね!引き止めて〜」
「ううん。アイナちゃんは今日は何かするの?」
「アイナ?ラーメン食べに来たんだ〜豚骨ラーメン」
「豚骨ラーメン………!」
目を輝かせる零ちゃん。
制服姿の零ちゃん可愛いな〜
「ご飯まだだよね?」
「うん」
「………零ちゃん、アイナとラーメン行こ(*´˘`*)♥」
「いいの?」
「うん!いいよ〜アイナに着いてきなさい〜」
「あっでも」
「ほら、零ちゃん行くよ」
アイナは零ちゃんの手を取りラーメン屋へと向かった。
「ここがアイナオススメのラーメン屋さんだよ〜……良かった〜空いてるよ!」
「うんっ」
少し困惑してる零ちゃん。
ちょっと強引すぎたかな?
でも食べたそうな反応してたし、1人だったし。
「あっ2人です〜」
「いらっしゃいませ、空いてる席へどうぞ〜」
「零ちゃんおいで」
入口で固まってた零ちゃんを呼んだ。
「………」
周りをキョロキョロしながらアイナの元へ着いてくる。
「ご注文決まりましたらお呼びください〜」
店員さんがお冷を持ってきて言った。
「は〜い………零ちゃん、好きなの頼みな〜」
「でも」
「いいから頼みな〜」
「ありがとう……」
やっぱりお金の事気にしてたか〜。
そうだよね〜学生さんだし奢られるの慣れてないか。
「零ちゃんと一緒に食べたかったから本当に気にしないで〜ほらほら〜好きなの頼んで〜」
「………分かった」
零ちゃんはメニューに目を移すとキラキラさせて眺めていた。
………くぅ!?可愛い!
「決まった~?」
「うん」
「すみませ~ん」
「お決まりでしょうか?」
「豚骨ラーメン大盛りにチャーシューとのりトッピングと炒飯で〜零ちゃんは?」
「豚骨ラーメン普通でお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちください」
店員さんを呼び注文する。
「ラーメンだけで良かったの?」
「うん」
「そっかそっか。楽しみだね~」
「うん」
零ちゃんはニッコリと笑って厨房を見ていた。
え?なにこの可愛い子は!?
「アイナちゃん?」
不思議そうな顔でアイナを見つめる零ちゃん。
「ふにゃ?……あっ何でもないよ〜」
かれこれ待っているとラーメンが届いた。
「これこれ〜零ちゃん食べよ?」
「うん……いただきます!」
「いただきます〜」
お互い手を合わせラーメンをすすった。
「…………!」
ふふっ驚いてる驚いてる。
美味しいでしょ〜ここのラーメン!
やみつきになるよね〜
あえて言葉にはしないで心の中で言っておこう。
っと、冷める前に炒飯も食べないと!
「ふぅ……ご馳走様でした〜」
「……ごめんねっ食べるの遅くて」
「ゆっくり食べな〜アイナが食べるの早いだけだから〜」
「……………………っ」
ジッと見つめてたら顔を逸らされた。
もしかしなくても照れてる?
可愛いな〜
「…………ご馳走様でした。ありがとう、アイナちゃん」
「なんもだよ〜……出よっか……ご馳走様でしたー!」
店員さんに声をかけ零ちゃんの手を引いて外に出た。
「美味しかったね〜」
「うん…………」
アイナの顔を見つめる零ちゃん。
どうしたんだろう?
【零視点】
アイナちゃんにラーメンご馳走様してもらっちゃった……。
親に言ってお金貰わないと……流石に奢られるのは申し訳ないし……
でも、アイナちゃんは気にしないでって言ってたし……どうしよ……
そうだこれならお礼になるかな?
「アイナちゃんっ!」
「ふにゃっ?」
あっ大きな声出しちゃった……でもこのまま!
「私と一緒に水族館行こ!」
「水族館?………………うん、行こっか!」
「!」
良かった〜アイナちゃん一緒に水族館行ってくれる!
頑張って言って良かった〜
【アイナ視点】
何を言われるかドキドキしてたけど水族館か〜
ほとんど行ったことないから楽しみだな〜
「こっち!」
「あっ零ちゃんっ」
楽しそうにしてる零ちゃんはアイナの手を引っ張って歩き出した。
ラーメンの時とは立場が逆だな〜
まっいいっか!
【水族館】
15分ほど歩くと水族館に着いた。
こんな所に水族館あったんだ!
知らなかった〜
「アイナちゃんこれ」
零ちゃんから水族館のチケットを貰う。
「え?お金払うよ!」
「ラーメンのお礼」
受け取ってくれないと怒るみうな顔をする零ちゃん。
ここは素直に受け取っておこうっと。
「ありがとう!」
それにしても…………学生さんとアイナでは目立つよね〜
どんな関係とか言われてそう〜
保護者とかには見えないか〜
「アイナちゃん?」
「あっえっと……水族館来るの2回目とかでちょっと緊張してるんだ〜」
「……そうなんだ。任せて」
自信満々に答えた零ちゃんは入口のお姉さんにチケットを渡してゲートをくぐった。
アイナも後に続こうっと!
チケットを見せてゲートをくぐった。
すると明かりが暗くなっていき、小さな明かりと水槽の道に出てきた。
「ここは熱帯魚コーナーで色んなお魚さんいるんだ」
零ちゃんはパンフレットを見ないで答えた。
それだけでここの常連だと言う事が分かった。
「おぉ〜ちっこい〜」
「ね!小さいよね!そして可愛いの」
普段大人しめの零ちゃんが興奮するレベルなんだね水族館って。
そんな零ちゃんを見てるとこちらも楽しくなってくるのが分かった。
「有名なのがカクレクマノミで」
零ちゃんが沢山の熱帯魚について教えてくれた。
「へぇ〜!そうなんだ知らなかった〜」
釣りをするけど流石に熱帯魚とかについては知らなかったからとても勉強になった。
「次はこっち!」
「ちょっ零ちゃんったら〜」
アイナの手を引っ張り次の所へ向かった。
「………………………………」
言葉を失うほどに綺麗な空間だった。
ここがこの水族館の目玉のアクアトンネルか……そりゃ人も多い訳だ……。
圧巻その一言に尽きるね。
本当に凄いよ……こんなにも沢山の魚がいて……ましてやクジラまでいるよ……どんだけデカイんだろうこの水族館……
地下空間なんだよね、ここ。
よく作ったよって思う。
そんな感想を思いながら、隣の零ちゃんを見ると
「〜!」
目をキラキラさせて今日1番の顔を見せていた。
…………うん、めんこい。
どうしようこのまま連れて帰りたいほどには可愛い!
いけないいけない!
下心で零ちゃんに接したら駄目駄目!ましてや、学生さんなんだし。
「凄い綺麗だね零ちゃん」
「うん!本当に綺麗だよね!」
…………良かった零ちゃんには別の意味に聞こえてくれて。
あぁ〜ダメだ〜こんなんだからナンパとか言われちゃうんだ。
でもこんなにも可愛い子他の人に渡したくない気持ちもわかるよね!?
って誰に向かって言ってるんだが。
「アイナちゃん?どうしたの?」
「あっえっと……………………お手洗い行きたいな〜ってあはは〜」
「そうなの?ならこっちだよ」
零ちゃんに案内されお手洗いまで来た。
「すぐ戻るから待っててね!」
「うん」
なんとか誤魔化せた…………普通に用も済ませようっと。
「お待たせ〜」
「おかえり、アイナちゃん」
「大丈夫?変な人とかに声とかかけられてない?」
「うん、大丈夫だよ」
「なら良かった〜さっきの所に戻る?」
「えっとね深海魚コーナーに行きたくて」
「分かったよ〜」
深海魚コーナー…………少し怖いけど零ちゃんが一緒なら大丈夫かな!
「アイナちゃん平気?」
「平気平気〜」
流石にカッコつけたいからここは我慢しよ。
薄暗い空間に着いた。
迫力がある。
「〜〜!」
うわぁお、さっきよりも目を輝かしてる零ちゃん。
本当に好きなんだな〜
にしても怖くない?ここの空間。
「れ、零ちゃんは楽しい?」
「うん!とても!」
「そっか……」
いや怖いよね……ここ。
ほぼ真っ暗な空間に薄暗い明かりに照らされた深海魚達が泳いでいる。
どうやって管理してるんだろう?
どうやって圧力かけてるんだろ?
あっそう考えてたら怖くないかも!
楽しい時間はあっという間に終わった。
もう夕方だ。
「………………アイナちゃん今日はありがとう」
「こちらこそありがとう零ちゃん!楽しかったよ!」
「良かった!…………………………アイナちゃん!」
「ふにゃぁ?」
アイナの服を掴んだ零ちゃん。
「今日は帰りたくないな………………」
「えっ……えぇ!?」
まさかの零ちゃんがそんな言葉を言うなんて。
嬉しいけど……でも
「駄目だよ、零ちゃん。そんな事言ったら〜狼さんに食べられちゃうぞ〜」
「…………………………いいよ」
「零ちゃん…………」
なしたんだろう、零ちゃん。
ラーメンも、水族館デート楽しかったし満足できる日だったよね?
嬉しいけど零ちゃんは学生さんだし、大人としてここは帰さないといけないんだ。
ここは心を鬼にして……
「零ちゃん、親御さんに心配かけるような事したら駄目だよ?」
「………………大丈夫」
「大丈夫な訳ないでしょ?零ちゃんの親御さんはそんな事言う方なの?」
「………………………………」
泣きそうな顔をこちらを見る零ちゃん。
泣かしたいわけではないんだけどなぁ〜。
「違うでしょ?だから、今日は帰ろ?ね?」
「………………………………嫌だ」
「零ちゃん……」
どうしたものか
【零視点】
アイナちゃんを困らせてるのは分かってる。
でも自分でも何でこんな行動を起こしてるのか分からないけどどうしても今日はアイナちゃんと一緒に居たいって思ったんだ。
だからこその行動なんだけど……アイナちゃんとても困ってる顔してる。
「なら親に連絡するから!」
「零ちゃん…………………………分かった貸してアイナがご両親にきちんとお話するから」
「あっ」
「突然すみません、零さんの携帯をお借りしてご連絡しております地榴アイナと申します」
アイナちゃんが私の親とお話している。
大丈夫かな……
【アイナ視点】
零ちゃんの意思が硬かった為、折れるしか無かった。
別に泊まらせるのは良いんだどさ。
やっぱり学生さんだし何かあった時にご両親に合わせる顔がないよ……責任はきちんととるけどさ。
にしても緊張したー!
優しい方で良かった〜すんなりOK出してくれたよ〜
「はい、零ちゃん。アイナのお家行くよ」
「…………うん!」
【自宅】
「入って〜」
「お邪魔します」
「お腹空いてない?」
「うんまだ」
「そっか〜えっとまずは〜」
「アイナちゃん!ありがとう……」
「え?なんもよ〜ご両親に感謝するんだよ〜」
「うん」
「何しよっか」
「アイナちゃんのお部屋見たい!」
「アイナの〜良いけど面白いかな〜?」
「うん!」
零ちゃんをアイナの部屋に案内した。
「とりあえず着替えだよね…………えっと〜あったあった!これなら新品だし零ちゃん着れるよ〜」
大きめのパーカーをまだ着てなかったのを思い出して零ちゃんに渡した。
「ありがとう……」
「制服シワになったら大変だから着替えてねー。アイナは少しご飯の準備するから〜今日は鍋にするよ〜」
「楽しみ」
さてと零ちゃんが着替えるから出ていかないと。
部屋のドアを閉めリビングに戻った。
チラっと見えたけど……可愛い下着だった……ごめん零ちゃん見て
いや女の子同士だから問題ないと思うんだけどさ……学生さんと大人じゃねぇ〜色々と問題あるし。
「あっタバコ吸ってないな……」
零ちゃんと会ってからタバコを吸ってないことに気づいた。
着替えるまで時間ありそうだしベランダでタバコでも吸おうかな……
「アイナちゃん……着替えたよ」
「はにゃ!?…………似合ってるね!」
えっもう!?はやくないこれが若さなのだろうか?
「アイナちゃんっ」
「れれれれ零ちゃん!?」
抱きついてきた零ちゃん。
嬉しいけどどしよ!?
「零ちゃん!なしたの!?」
「アイナちゃん喜ぶかなって思って」
「あっありがとう?」
「配信で女の子に抱きつかれたいって前言ってたから……」
「そっそうだったね!ありがとう〜」
そんな事言ったっけ…………前の飲酒雑談の時かな〜
「アイナちゃん……………………っ」
「んにゃぁ!!!?零ちゃん」
「どうしたの?アイナちゃん?」
「えっいいい今ほっぺに」
「なんの事?お手洗い借りるね!」
顔を赤くした零ちゃんはトイレに向かった。
「えぇぇぇ〜!?」
あまりの驚きに思考が停止しそうになった。
その後はどうやって鍋の準備をしたか覚えては無かったけどとても美味しく楽しくできた。
「アイナちゃん………………おやすみ」
「おっおやすみ……」
何でか分からないけど隣同士で寝る事になったよ……アイナのベッドでね……リビングのソファーで寝そうとしたのに、零ちゃんに止められてこうなったんだ。
自分のシャンプーのはずなのに違う匂いがする……。
不思議な感覚だよ〜
というか寝れるの!?
「ふふっ変なアイナちゃん」
「そっそうかな〜」
人の気も知らないで〜零ちゃんったらもぅ!
まぁ楽しかったからいいか!
隣で寝る以外変な事は無かったし!
健全健全!だよね?
「アイナちゃん今日はありがとう……………………好きだよ」
「はにゃん?なんて?」
「なんでもない」
………………なんて言ったのか分からないまま夜を過ごした。
(アイナちゃんの鈍感さん…………でも幸せ!今日だけは私のアイナちゃんだもん!)
END
最後まで見てくれてありがとう〜