月を照らす者に成りたくて⋯   作:Bocchi-kun

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 う〜ん⋯一話投稿の中で一番UAが高い。

「ほぅ、良かったじゃないか続きが書けて」

 いや、そうなんだけど⋯。

「どうした?」

 ⋯他の小説が書けない。

「⋯」

 ⋯。


 第二話 始まります!




シドの弟!?

 

 

 

 

 シドside

 

 

 

 ⋯これ、どうしよう。まさか本当に願いが叶うとは思わなかったから。

 ⋯アルファたちみたいな登場するし。

 

 

「⋯ぅ」

 

 

 ⋯あ、目覚めそう。

 

 

「⋯ぅ〜」

 

 

 初めて会った時より声が高い。本当に幼くなってる。

 

 

「⋯ぅん?」

 

 

 目をパチっと開けたので、ニコニコ笑顔で麗の顔を見る。彼は少し周りを見た後、僕の顔を見る。

 

 

「⋯」

 

「⋯」

 

「⋯」

 

「⋯夢、か」

 

「おーい、寝るなー」

 

 

 彼が変な事を言って寝ようとするので、ほっぺをペシペシ叩いて起こす。

 

 

「⋯痛い、そして誰だよ」

 

「ん?⋯あぁそうか⋯で、君は誰?」

 

 

 これが本当に彼なら良いよ?でも、違うなら⋯。

 

 

「⋯こう見えて俺は困惑しているんだ、自己紹介どころの話じゃない」

 

「⋯西沢麗」

 

「ッ!」

 

 

 彼の名前を呼んだ瞬間僕を蹴って屋根から降りた後、僕を見上げる。

 

 

「なんで俺の名前を⋯なっ!」

 

「あ、その目⋯」

 

 

 彼の目があの時の様な美しい目に変わった。

 けど、直ぐに元の色に戻った。

 

 

「その魂⋯転生者か!」

 

「分かるんだ?」

 

 

 彼が言う魂はよく分からないが、転生者という事が知られた。普通なら一瞬で殺すけど、彼の可能性があるからね。

 ⋯何か隠すの面倒くさくなった。

 

 

「ふっ⋯僕は影野実、今はシド・カゲノー。又の名を⋯」

 

 

 僕はスライムスーツを纏い、陰の実力者になる。

 

 

「シャドウ」

 

「え⋯みの、君?」

 

 

 あ、前世の名前以外無視された。

 ⋯本物、だね。

 

 

「そうだよー、あの時舞を教えるって言ったのに教えてもらえなかった好敵手だよー」

 

「それはごめん⋯本当に、みの君?」

 

「うん、だからそう言ってるでしょ」

 

 

 僕はスライムスーツを解いて麗の元に行く。

 

 

「⋯また、会えたんだ⋯」

 

「久しぶり、麗」

 

「⋯あぁ、みの君⋯いや、シド・カゲノー」

 

 

 聞いてたんだ。

 ⋯麗が辺りを見渡している。

 

 

「⋯なぁシド、ここって」

 

「地球じゃないよ」

 

「だよなぁ⋯てか、どうしてここに居るんだ?」

 

 

 あーなんて言おうかな?

 ⋯そのまま言えばいいかな?

 

 

「えっと、願いを叶える石に願い事したらこうなった」

 

「ん?もう一度言ってくれないかな?」

 

「願いを叶える石に願い事したらこうなった」

 

「⋯分かった。多分これだよな」

 

「⋯え〜」

 

 

 急に麗は自分の心臓付近に手を入れる。血は出てないとは言え、その行動には流石に引く。

 更にそこからあの三日月の石を取り出すから更に引く。

 

 

「これ、俺の今世の心臓だね」

 

「え〜⋯え?」

 

 

 うん?心臓?⋯これが?

 ⋯あ、戻した。

 

 

「う〜ん、色々話し合いたいけど二つ言っても良いか?」

 

「いいよ」

 

「⋯何で俺は裸で小学生の時の姿?」

 

「知らない」

 

 

 うん、本当に知らない。

 

 

「ま、いいや。この世界は魔力が沢山有るみたいだし」

 

「分かっちゃう?」

 

「見えるから」

 

 

 見えるんだ。

 

 

「無くなったのは霊力と妖力。使えるのは魔力と⋯これか⋯」

 

「霊力、妖力⋯だと?」

 

 

 霊力、妖力⋯魔力以外にもそんな物が存在するのか⋯!?

 

 

「え、聞こえた?」

 

「僕の耳を舐めてもらっちゃあ困るよ?」

 

「⋯」

 

「さぁ⋯教えてもらおうか?」

 

「⋯無理だ」

 

 

 あー断られた。

 

 

「⋯そっかぁ、なら麗が教えてくれるまで待つよ」

 

「⋯てっきり、もっと聞いてくるのかと思ったけどそんな直ぐに手を引くんだな」

 

「だって、麗は隠し事はするけど嘘はつかないし⋯好敵手(ライバル)だからね!」

 

「⋯俺だって嘘は付くぞ?」

 

「ははっそうだね。それに⋯麗とは仲良しでいたいから」

 

「!」

 

 

 ⋯けど、いつかは教えてもらうから。

 

 

「これで再会の話は終わり⋯麗はこれからどうする?」

 

「⋯まぁこの姿だし、う〜ん⋯⋯シド、この世界って奴隷ある?」

 

「あるね。でも、なんで?」

 

「それは⋯」

 

 

 そう言ったら、麗の体中から青い痣が浮き上がり、肌が所々腫れ上がる。

 

 ⋯ちょっと、不愉快だね。

 

 

「こんな感じに変装出来るから⋯って、シドどうした?」

 

「⋯何でもない」

 

「なら良いが⋯それでシド、頼みがある」

 

 

 麗が僕に頼み事を⋯はっ!?もしかしたら借りを作れるかも知れない!

 

 

「よし来い!」

 

「急にどうした?」

 

 

 あ、ついテンションが上がってしまった。

 

 

「ナンデモナイヨ」

 

「⋯で、頼みなんだが」

 

「うんうん!」

 

 

 さぁどんと来い!

 

 

「俺を⋯弟にしてくれないか?」

 

「うんうんいいよ!⋯へ?」

 

 

 ん、え、弟?僕の?聞き間違いかな?

 

 

「ありがとう、正直断られると思ったからな」

 

 

 ⋯面白そうだからいっか!

 

 

「別にいいよ。でも何で急に弟になりたいと?」

 

 

 本当に何で僕の弟になりたいと思ったのだろうか。

 

 

「この世界で、俺の身分って無いだろ?」

 

「確かに」

 

「なら、一人で居るよりシドの側に居た方が良い」

 

「成る程?」

 

「でも問題は奴隷が家族になれるか、シドの家族が拒む可能性があると言うこと」

 

「あーそれは大丈夫だと思うもよ」

 

「何故?」

 

「勘」

 

「⋯」

 

 

 ⋯変な事言った?

 

 

「まぁいいか⋯話したい事はまだまだあるけど、時間が惜しい」

 

「そうだね⋯」

 

「⋯シド」

 

 

 麗が目を閉じる。

 

 

「⋯何?」

 

「⋯後ろの魔力の塊をどうするんだ?」

 

 

 目を開けながら言う麗の目は⋯また、色が変わっていた。

 

 

「どうするか?それは⋯」

 

 

 僕は再びスライムスーツを纏う。

 

 

「戦うからだ!」

 

「⋯」

 

 

 麗は顔を傾けるだけで、後ろからの攻撃を避ける。

 こんなのは想定内。麗は霊力、妖力と言った地球では聞かない言葉を言った。つまり、麗も異世界に転生した可能性がある。

 そして麗は『今世の』と言ったという事は、異世界先で、更に⋯死んだということになる。

 ⋯結局何が言いたいかと言うと、あの麗が転生したらどうなるだろうか?

 

 それは、僕と同じで⋯力を手に入れた!

 

 

「シド⋯違うな、シャドウだったか?」

 

「⋯我が名はシャドウ⋯陰に潜み、陰を狩る者」

 

「シャドウ⋯」

 

 

 麗はあの時の言葉を言う。

 

 

「続けるか?」

 

 

 僕は笑う。

 

 

「無論、そして愚問!」

 

 

 スライムソードを作って麗に攻める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、こんな所に金になりそうなガキがいるじゃねぇか!」

 

 

 

 

 

 ⋯筈だったのに。

 

 

「「⋯」」

 

 

 この空気をぶち壊す盗賊(ゴミカス)が数人現れた。

 

 

「リーダー!?やっちゃいますかぁ!?」

 

「あぁお前らぁやっ⋯」

 

 

 盗賊のリーダーらしき男が掛け声をした瞬間、バラバラに、そしてベチャベチャと音を立てて血を撒き散らしながら崩れる。

 

 

「リー⋯ダー⋯?ひっ!?」

 

「⋯今宵は我らの時間⋯それを邪魔する者は、万死に値する!」

 

 

 そこからは盗賊たちの阿鼻叫喚の嵐、けど僕はそれを気にしない。

 十秒も経たない内に静かになった。

 

 盗賊を殺し終えた僕は麗の方を見る。

 

 

「⋯シャドウ」

 

 

 麗は僕に向けて敵意を剥き出しにしていた。

 

 

「⋯麗が居た世界は平和な所だったかも知れない。だが⋯この世界、更にその陰の世界にはこの様な世界が広がっている。そして」

 

「分かった分かった俺が悪かった」

 

 

 麗は敵意を解いてくれた。

 

 

「⋯この世界は、そういう所なんだな。それで⋯続けるのか?」

 

 

 麗は血肉を見ながら言う。

 僕はスライムスーツを解く。

 

 

「⋯興が冷めた」

 

「だよな」

 

 

 本当あと少しで、麗と戦えたのに⋯!

 

 

「⋯シド、夜が明けて来たぞ」

 

 

 空を見ると、少し明るくなっている。まぁ外に出た時の時間が日を跨いだ時だし。

 

 

「そうだね。そろそろ帰ろうか、麗」

 

「シド、この世界の俺の名前は麗じゃない⋯『ルナ』だ」

 

 

 月、か⋯。

 

 

「⋯ムーンじゃなくて?」

 

「格好悪いだろ、ルナの方が良い」

 

「確かに⋯ルナ、ルナ・カゲノー。さぁ僕の弟、帰ろっか?」

 

「⋯いや、まだシドの弟じゃ」

 

「え、シドお義兄さんでしょ?」

 

「⋯」

 

 

 う〜ん、呼んでくれないかぁ⋯。

 

 

「ま、いっか。行くよ、ルナ」

 

「⋯分かったよ、シド」

 

 

 呼んでくれない⋯弟の反抗期⋯シクシク、う〜⋯あっ。

 

 

「そういえば、いつの間にそんなボロボロの布きれ着たの?」

 

「シドが輩を殺している時」

 

「ふ〜ん⋯」

 

「興味無いなら聞くな」

 

 

 麗⋯いやルナ、僕は感じたからね?あの妙な魔力を⋯それもいつかは教えて貰うから。

 

 ふと、空を見上げる。

 ⋯まだ、三日月が見える。

 

 

 


 

 

 

 

 朝、父さんと母さんにボロボロの気絶した(ふり)ルナを見せたらとても驚いていた⋯メイドに変装したベータも。

 そしてルナの設定を両親に話す。

 

 ルナは子供の頃⋯今もだけど⋯両親に売られ、奴隷として働いていた。でも女っぽい見た目からか、目を付けられ夜な夜な男共に引っ掻き回された。そこから数年間ずっと其の儘だったけど、ある夜に転機が訪れた。

 その夜もいつも通り事を済まさた。けど、皆酒に酔い潰れて寝てしまっていた。そこから慎重に脱出して、ずっとずっと何日も何日も走って、気付いたら知らない所にいた。そしたら体力が尽きて、倒れた。

 

 そこに僕がぐ、う、ぜ、ん、通り掛かってルナを保護した。

 ⋯こんな感じだね。本当僕ながら最高の悲劇のストーリーを思い付くなんて、本当僕は天才だね。

 それにしても、ルナは初めて会った時も容姿が少し女ぽかったけど、この姿だと女の子にしか見えないよ。

 

 ⋯天然男の娘⋯何言ってんだろ?

 

 それで両親の反応は⋯母さんはもう大洪水の大泣き、父さんは⋯悩んでた。

 その瞬間、母さんの様子がいつも通りになったので、ルナを弟にしても良い?と聞くと「いいわよ⋯さぁハゲ、楽しい時間の始まりよ?」と言った。

 

 良し、言質は取った。僕はルナを運び、母さんの怒号と父さんの悲鳴を聞きながら後にする。

 

 

 

 因みにルナの年齢は僕と同じ、13にした。

 転生前は同じ学年だったからね。

 

 

 


 

 

 

 

 僕の部屋のベッドにルナを寝かせる。汚いなら廊下に放り投げるけど、ルナが汚くないって言うからベッドに寝かせてる。

 

 

「シャドウ様、本当にこの()を家族として迎え入れる気ですか?」

 

 

 メイドの変装を解いたベータが話しかけてくる。

 

 

「そうだよ、ルナを弟にするって決めたからね」

 

 

 決めたのはルナだけど、それは言わないお約束。

 

 

「⋯シャドウ様、先程から何故弟と言うのですか、言うなら妹ではないでしょうか⋯」

 

「あれ、言ってなかったっけ?ルナは男だよ」

 

「⋯私には女の子にしか見えませんし、シャドウ様と同い年にも見えません」

 

「まぁ確かにこの身長だとね、けど性別なら⋯ほら」

 

 

 僕はルナの下半身にある布きれを捲り上げる。

 さっきも見たけど⋯でかいな。

 

 

「へっ!?きゃっ//あぁ⋯」

 

 

 ベータの顔が真っ赤に、そして目をぐるぐるさせながら倒れた。

 

 

「⋯なぁ」

 

 

 ルナが起きた。

 

 

「何だいルナ?」

 

「⋯楽しいか?」

 

 

 楽しいか?そんなの⋯。

 

 

「楽しい!」

 

「⋯『シドお兄ちゃん』のバカぁ!」

 

「な、に⋯!?」

 

 

 ルナ、今、なんて言った⋯!?シド、お兄ちゃんだと⋯!?

 

 

「ふっ、俺の方が一枚上手だったな」

 

「くっ!」

 

「⋯で、この娘⋯シドの所為で倒れたんだぞ?」

 

 

 ⋯『お兄ちゃん』が抜けた。

 

 

「⋯放置しよう!」

 

「⋯俺、シドの事をあまり知らなかったけど、そういう奴だったんだな」

 

「えーそうかなー⋯さ、風呂入るよー」

 

「⋯はぁ」

 

 

 僕はルナの手を取り、風呂場まで連れて行った。

 

 

 


 

 

 

 

 ルナside

 

 

 

 風呂から出た俺たちはシドの部屋に戻った。途中シドの母に会った⋯凄く心配されたし、一生この家にいてもいいからね!と言われた。

 ⋯それはそれで困る。服を渡された時も女の子の服だったし、何とか男だと説得出来たけど⋯逆に泣かれた。

 

 因みに部屋に居たメイドは居なくなってた。まぁシドの魔力を感じたから何らかの関係者だろう。

 

 

「はぁ⋯」

 

「ルナ、溜め息しちゃ、めっ!だよ」

 

「誰の所為だと思ってんだ。勝手に悲劇の子みたいにしてさぁ、ねぇ?」

 

「別にいいじゃん」

 

「⋯キレそう」

 

 

 ⋯口ではそんな事言うが、全く思ってない。俺が本当に怒った事なんて、それこそ⋯っ。

 

 

「ルナ?」

 

 

 ⋯顔に出てしまった様だ。シドと対峙した時に思ったが、この世界に来てから力の制御が上手くいかない。

 それが確信出来たのは、シド⋯シャドウに「その目」と言われた時。俺が力を使えば目だけでなく髪まで変わる筈なのに変わらなかった。

 ⋯不味いな、早くこの体に馴染ませないと。

 

 

「なんでもないよシドお兄ちゃん」

 

「⋯そう?」

 

 

 シドも流石に演技するか、誰かに見られていると。先程のメイドではない、けどシドと同じ魔力を感じる。シドは複数人に魔力を渡している?まぁそこは後々シドに聞けばいい。

 

 

 はぁ⋯この先どうなるんだろうな、俺は⋯。

 

 






 第二話⋯終。

「で、結局どうするんだ?」

 う〜ん、この小説もいいけど他の小説を早く書かないといけないし⋯。

「もう、いっその事新しい小説を書けば?」

 ⋯あんたがそれ言うのかい。

「⋯冗談だ。早く決めろよ」

 分かったよ⋯では、第二話はこれにて終了致します!


 誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

 次回も〜

「期待しとけ」

 え、ちょ、それ自分のセリフ!?


 追記

 (続)好評だったらね!

「⋯それを決めるのは結局お前だ。もし次回があるなら、次はルナのターンだ」

「我は問う。この小説を『短編』と『連載』どちらが良いか⋯さぁ選べ」

  • 「連載!」
  • 「短編!」
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