月を照らす者に成りたくて⋯   作:Bocchi-kun

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 『リメイク』の大体は大幅な設定変更のみです。

 大体の話の進み方は一緒なので、重要な部分以外の話は省略しますので細い部分は『リメイク前』をご覧下さい。

 


リメイク
リメイク⋯第一話


 

 

 

 

 遥か昔、『英雄オリヴィエ』と呼ばれる者が最期に作ったと言われ、噂される物がある。

 それは⋯『石』。

 勿論ただの石ではない。それは勇者の魔力が注がれて作られた『願いを叶える石』と言う物。

 されど噂、本当かどうかは分からなかった。何故ならそれを見た者が居ないからである。

 そして、探し求める者は多く居た⋯エルフ、獣人、人間。更には『正しき心を持つ者』と『悪しき心を持つ者』も居た。

 しかし幾ら時が経ても、それを見つける事は出来なかった。

 

 

 やがて数百年以上の時が経ち、噂はただの幻となり⋯今では伝説の御伽(おとぎ)話ですら、出てこない。

 つまり、存在自体忘れ去られてしまった。

 

 だが⋯『願いを叶える石』は実在する。

 今現在でもそれを知っている者は居る。

 名は『ディアボロス教団』。一言で表すなら『悪しき心を持つ者』たちの組織。彼らもまた、石を探し求める者だ。

 

 そして彼らもまた、石の存在を知っていても石を見つけ出す方法は知らず八方塞がりの状態であった。

 それもそのはず、石は英雄オリヴィエによって『人』の姿に変えられ、その上意思を宿したからである。

 

 人の姿をした石⋯いや、ここは彼と名付けよう。

 そして彼は世界を彷徨い旅を続けた。

 彼は己の力を知っていた。

 彼は己が何者なのかも知っていた。

 彼は幾つもの時を過ごした。

 そして彼は⋯『少年に出会った』。

 

 

 


 

 

 

 

 シドside

 

 

 

 部屋の中でベッドに寝転ぶ僕、シド・カゲノーは⋯。

 

 

「う〜ん⋯」

 

 

 とても悩んでいた。

 理由は単純、今僕が手に持っているこの『石』だ。この石は今朝起きた時、頭の横にあった。

 

 アルファたちに聞こうと思ったんだけど、アルファたちは昨日出ていったんだよね⋯。

 僕一人で色々調べてみたけど、分かった事はこの石が高密度な魔力の塊で、白くて光を通すぐらい透明って事だけ。あと球体で手の平サイズ。

 まぁ、それだけでは僕もこれが何なのか全く分からない。つまりお手上げってわけ。

 

 

「はぁ⋯」

 

 

 僕は窓に座り、石を夜の空で光る月と照らし合わせる。

 月を見てある事を思い出す。

 

 

「三日月⋯確か、彼と出会った時も三日月だったね」

 

 

 僕は前世の記憶を思い返す。

 彼と初めて出会った日の事を⋯。

 

 

 


 

 

 

 

 僕がまだ転生する前だった中学生の頃⋯夜中にいつもとは違う森の中で陰の実力者になる為の修行をしようとしたら、少し開けた広場に出た⋯その中央に彼は居た。

 

 彼は⋯目を閉じて踊っていた。いや、踊ると言うより⋯そう、舞っていた(・・・・・)んだ。

 その光景に僕も最初は驚いたよ。けど、舞ってた事もそうだけど、それより目を見張る物があった。

 それは⋯彼の舞い方だ。彼の舞いは、凄く洗練されていて、美しく滑らかで流れて行く様な無駄の無い動き⋯一言で表すなら⋯そう、『水』だ。

 

 僕は彼の舞いを見た時どうしてもこちら側(影の世界)に引き入れたかった。

 それになにより⋯

 

 

「試したい!」

 

 

 そう口に出してしまった時には、僕の体は動いていた。

 

 

「ッ!?」

 

 

 此処には誰も居ないと思ったのだろう。彼が驚いているが僕はお構い無しに拳で攻撃を仕掛ける。

 ⋯でも彼に受け止められてしまった。

 

 

「なんなんだよ!?」

 

 

 彼は驚きながらもバックステップで距離を取る。

 何という身軽さ!素晴らしい!

 

 

「フフフッ、僕の思った通りだ!君は⋯強い!」

 

「⋯はい?」

 

「だからこそ⋯君は僕と戦うべきなんだ!」

 

「お前はなにを言っ⋯危なっ!?」

 

 

 僕は素早く彼の懐に潜り込み、鳩尾目掛けて拳を叩き込む。今度は避けられてしまった。

 

 彼は僕を敵として認識したのか、構えを取ってきた。

 右手の掌を固めて前に突き出し、左手は身体より後に下げ拳を握る。右足を前に出し、左足を後に下げる。

 

 

「へぇ⋯面白い構えだね」

 

「⋯」

 

 

 彼は僕を睨み、無言を貫く。

 

 ここから先は言うまでもない。

 

 

 

 

 

 拳で語るのみ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「はぁ⋯はぁ⋯はぁ⋯はぁ⋯」」

 

 

 僕たちは数十分にわたって戦い、結果は引き分け。お互いに力尽きて倒れ込む。深呼吸をしていると彼が話しかけてくる。

 

 

「⋯なぁ」

 

「なに?」

 

「武器は反則だろうが!?」

 

 

 

 実は、途中から気分が上がっちゃって⋯結局、愛用の『バール』使っちゃったんだ。テヘッ✩

 だから僕は笑顔で謝る。

 

 

「ごめん⋯許して♪」

 

 

 一応殴り合ったから拳では語ったよ?

 でも君も武器使ったよね(・・・・・・・・・)?⋯言わないけど。

 

 

「⋯」

 

 

 彼が気持ち悪い者を見たかのような顔をして引いている。

 ⋯えっ、流石の僕も泣くよ?

 

 

「あっ、君の名前ってなに?」

 

 

 ずっと彼彼って呼ぶのも面倒くさいから聞くことにした。

 

 

「⋯三月(みづき)。三に月と書いて三月だ」

 

「へぇそうなんだ」

 

 

 「なんだこいつ」って言いつつもしっかり答えてくれる彼⋯じゃなかった、三月くん。

 それと、もう一つ気になる事が⋯。

 

 

「あとそれ何?」

 

 

 三月くんの右手に持っているものを指差す。僕がバールを使ってから直ぐに、三月くんの物だと思うバックから150cmぐらいの木の棒を取り出した。

 それを見た時、いくら長い木の棒と言えど木では鉄であるバールには勝てないよ?って思ったよ。けど、直ぐに気付いた。あの棒はただの棒じゃないって。

 攻撃したら、それは直感から確信に変わった。折れなかった⋯『木の棒』が。それどころか鍔迫り合いになったんだよね。本当どんな素材で出来てるのかな?

 

 

「これ?ただの棒」

 

「またまた〜どうせ中に金属とか入れてるんでしょ〜?」

 

「いや、入れてないけど?」

 

「⋯嘘でしょ?」

 

「ほんと」

 

「⋯マジ?」

 

「マジ」

 

 

 え⋯金属入ってないの?なら、ただの木の棒が?鉄のバールに?

 

 

「教え「教えない(てくれ)」な⋯」

 

 

 それがどうやって作られたのか教えてもらおうとしたら、僕の発言に被せられて断られた。

 ⋯酷くない?

 

 

「酷くない?」

 

「酷く無い」

 

「⋯あ、気になった事があるんだけど良いかな?」

 

「急に話変えるな」

 

「だめ?」

 

「⋯良いけど」

 

 

 三月くんが不審者を見るような視線を向けて来たけど気にしない気にしない。別に僕は三月くんを見つけた瞬間攻撃しただけだもんね。*1

 それより更に気になった事を聞かないと。

 

 

「もしかしてさ⋯攻撃は苦手?」

 

「⋯苦手だよ。なんで分かったんだ?」

 

「狙う所が急所ばかりだからかな?」

 

 

 説明すると長くなるから簡易的に言うと、三月くんの攻撃の仕方には隙は無いが少し荒い。つまり、見切りやすい。受け流しや回避などの防御は完璧なんだけどね⋯。

 もったいないよ、本当。

 

 

「あ〜⋯俺の悪い癖だな。直さないといけないのになぁ⋯その分、⋯え〜と?」

 

影野(かげの) (みのる)だよ。言ってなかった?」

 

 

 う〜ん⋯?言ったような気がするんだけど⋯言ってなかったのかな?

 

 

「言ってない。実って呼べばいいのか?」

 

「いいよ」

 

「分かった。俺の事も普通に呼んでくれ」

 

「うん」

 

 

 特に何か言うこともないので了承する。

 

 

「それで⋯そうだった。その分、俺より実の方が攻撃の仕方が上手いんだよ」

 

「そう?ありがとう」

 

 

 やった。褒められた。

 

 

「褒めてない。⋯いや、褒めてるのか?」

 

「うん褒めてるね」

 

「⋯」

 

「⋯」

 

「「⋯⋯⋯」」

 

 

 ⋯なんか話す事無くなっちゃった。どうしよう?⋯あっ!

 

 

「ねぇ三月!」

 

「うわっ、急になんだよ!?」

 

 

 三月が驚く。

 あっ、ごめんね?口には出さないけど。

 

 

「そうそう!三月はさ、魔力って信じる?」

 

「!」

 

 

 あれ、想像していた反応より驚いている?

 

 

「実」

 

「⋯なに?」

 

 

 三月が急に真剣な顔になって低い声で僕の名を呼ぶ。だから僕も何か大切なことを言おうとしてる事に気付き、静かに聞く。

 それと同時に月に雲が掛かり、元々暗かったのに辺りは更に暗くなった。

 

 

「実、忠告だ」

 

 

 僕は息を呑む。三月から放たれる圧が重いから。

 

 

「探るな。それだけだ」

 

 

 雲がかった空が晴れ、月明かりが僕らを照らす。幾ら暗くても顔や表情は見えていた⋯でも目だけは暗くてよく分からなった。

 特に目の色は⋯。

 

 

「ッ!?」

 

 

 そして、見た⋯三月の目を。いや、見てしまった。(三月)の目を⋯。

 

 白く輝く(・・・・)透き通ったガラスの様な目(・・・・・・・・・・・・)を。

 

 

「忠告はしたからな」

 

 

 唖然している僕の横を通り過ぎて行く。

 

 

 

 ⋯それ以降、二度と三月と会うことはなかった。

 

 

 


 

 

 

 

「本当よく似てるなぁ。この石と⋯」

 

 

 月明かりの光が石を通り抜け、僕の顔を照らす。

 

 僕があの時見た三月の目は何だったのだろうか⋯幻覚、なのだろうか?

 それにあの時感じた三月の圧?みたいなのは今なら分かる。あれは魔力(・・)だ。

 多分、あの木の棒も魔力で強化したものだろう。そうじゃないと三月に関して色々と辻褄が合わない。

 

 だから、この世界で出来る限り三月と言う情報を探ってはみたんだけど、駄目だったね。

 

 

「はぁ⋯」

 

 

 僕はまたため息を付く。転生して魔力の事が分かってから少しばかり手掛かりを探してみたけど一つも無かった。

 もし、三月がこの世界に居るのなら⋯。

 

 

「会いたい⋯三月に⋯⋯⋯⋯⋯ッ!?」

 

 

 突然石が光り出し、僕は目を閉じる。石は手から浮かび、空へ舞う。石は光続け⋯やがて光は収まる。

 僕は目を開け石の方へ視線を向ける。

 

 

「そんな⋯まさか⋯!?」

 

 

 石は人の姿へ変わっていた。

 それも⋯『三月』の姿に。

 

 僕は直ぐに窓を飛び降り外へ。それと同時に三月?も降下する。

 三月?を受け止め⋯るのではなく、地面に降りるのを待つ。

 

 

「⋯三月」

 

 

 彼は何処から見ても三月だ。一糸纏わない(・・・・・・)事を覗けば、だけど。

 

 

「⋯んっ」

 

 

 彼は意識が覚醒して、瞼を上げようとした。

 だから僕は⋯。

 

 

 拳を彼の顔に叩き込んだ(・・・・・・・・・・・)

 

 

 

*1
それを不審者って言うんだよ





 リメイクどうでしたか?所々コピーしてますけど…。
 あと、まぁ…うん。そんな事してる場合じゃないんですけどね。自分、全部中途半端ばっかりの作品なので…。
 あ〜…ほぼ『フル』リメイクみたいなものなんだよねぇ。設定とか殆ど変えるし、タグにも少しネタバレ入っちゃってるし…。

 まぁ、次は2話のシドとルナの会話かなぁ…。
 あっ、学園生活の話はかなり省略する予定だよ。リメイク前に関してはあと1話でルミナス出てきてたし。だからかなり省略するよ!

 いつかルナのプロフィール書くから〜。*1
 あとルナルナ言ってるから分かると思うけど、『ルナ』の名前は変えないからね〜!



 それじゃぁ、次回まで待っててくださ〜い。*2

 それではいつもの…誤字、指摘、感想、評価、良かったらお願いします。

*3

*1
←こいつ絶対書かないだろ

*2
待ってくれる読者がいれば良いけど…

*3
所々『タメ語』なのなんで?

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