悪魔を触りたくて仕方ない!!   作:琥珀色の大西洋サバ

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今回短いです。
深夜テンションで書き上げた為内容及び文法がハッピーになってると思いますが、どうぞよろしくお願いします。


豚骨ラーメン。

 

パキッ、と音を鳴らした後それを器用に持つ。

日本人はこれができて当然だが、外国人はこれが難しいらしい。

そして目の前に広がる光景を見て俺は微笑んだ。

この前の鹿の悪魔討伐で出たボーナスで今日はちょっと奮発して半熟塩ゆで卵付きなのだ。わっしょい。

 

『ラーメンでここまで喜ぶなんてお前は幸せものだな……』

『油の取りすぎには気をつけろよ?血液がドロドロになるからな』

 

ノイズに虫唾が走る。

こういう時ぐらいは好きにさせて欲しいものだ。契約してしまっている以上無理な話だが。

 

とある豚骨ラーメン専門店。

俺はそこにいた。

 

豚骨ラーメン。

 

福岡県久留米市で、1937年にとある屋台が、偶然の失敗から豚骨を長時間煮込んだ白濁したスープを開発したのが始まりとされているらしい。濃厚でクリーミーな白濁スープが特徴的で、骨髄やコラーゲンが溶け出し、深いうまみとコク、そしてわずかな甘みがそれをより一層引き出している。

そんな料理の神秘を体現した料理。それが豚骨ラーメンなのだ。

 

『それは何よりだが早く食えよ。冷めるだろ』

 

遺伝子、こういうのは雰囲気が大事なんだから黙ってくれないか?

 

『コイツ面倒くせぇ……』

 

それはそれとして。コイツの言った通りそろそろ頂くか。

目の前に鎮座する豚骨ラーメンに俺は箸を沈み込ませ、引き上げる。

すると湯気と共に油の香ばしい香りが顔を包んだ。

それと同時に光沢する麺が姿を現す。その姿はまるで錦糸の様だった。

 

素晴らしい……。

 

俺は惚れ惚れとした表情でそう呟く。

そしてそれを一口、咥えた。

ずずずと音を鳴らしながら頬を膨らませる。

じんわりと広がる豚骨の甘味と油の旨味。100点だ。

俺が注文したのは通常よりも少しスープが絡みにくいかた麺。しかし、ここは店主の技量と言えばいいだろうか。そのスープがよく麺に絡みついている。

また、麺も最高だ。

食感がいい。歯応えがあり、スープに負けず劣らずしっかりと存在感を残している。

この時点で麺の替え玉は確定した。次はバリカタで注文してみようか。

 

「…………」

 

次に半熟塩ゆで卵。

真珠の様な綺麗な中身を持ち上げ、一口。

程よい塩気が豚骨のスープを油を中和する。

 

……美味い。

 

流石人類に長年愛されてきた完全栄養食である。

サブメニューの中でもやはり、群を突き抜けている美味しさだ。

 

箸を持ち上げ、構える。

さて麺の続きといこうか。チャーシューもまだ残っている。

 

「親父、並を一つ。麺は……」

 

「かた麺」

 

「かた麺で。あと半熟塩ゆで卵も頼む」

 

隣のもみあげが特徴的な男がとても小さく頭を下げる。

どっかで見た事ある顔だが……気のせいか。

 

 

「ご馳走様でした」

 

空になった椀に向けて手を合わせる。

今、この店に出会えた事に最大限の感謝を乗せて。

 

「お会計、1080円です」

 

1000円札を一つ、50円を一つ、10円を3つ。

それをキャッシュトレイに乗せ、領収書を受け取り、俺は自動ドアに向かった。

 

「ご来店、ありがとうございました」

 

それを耳にしたと同時に白く輝く太陽が俺の目に映る。

眩しすぎて目が眩みそうだ。

まぁ、こんなにも関わらず悪魔というのは出現してくるもんだが。(うれしい)

 

「鱚葉先輩!!」

 

おや、こんな所に後輩くん。

書類仕事が終わって今から昼休憩、と言ったところだろうか。

 

「えへへ……()()()の書類仕事、色々と大変でしたよ」

「あぁ……お疲れ様?」

 

頬を赤らめながら体をよじり始める後輩。

何があったとは言わないが、恐らく堕ちたのだろう。

どうやら俺が思っていたよりも後輩くんはデビルハンターに向いている存在だったらしい。短生タイプから長生きするタイプに見事なクラスチェンジ。

日本の未来は明るいな。あはは。

 

後輩から目を逸らしながら俺はそう悟った。

 

「じゃあ食べてきますので、また後で!!」

 

 

昼休憩の帰り、それは会社を丸ごと吹っ飛ばして現れた。

そして俺を鷲掴みにして涎を垂らすそれは唸るように言葉を発する。

 

「丁度良いところに美味そうな……女?の血だ……」

 

血の強い匂いが鼻を蝕む。

目の前には軽く5mは超えているであろう身長にギョロっとした巨大な目玉、豚のように太い鼻、ずらりと並んでいる牙、割れている腹筋、そして……大きな翼。

その特徴的な姿、その特徴的な姿は一瞬でそれが何かを理解するには充分だった。

 

 

こ、こ、コウモリの悪魔だぁぁぁっ!!!(大歓喜)

 




コウモリの悪魔だ!!
主人公さん大喜び!!やったね!!
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