適応って強すぎんか?   作:マーボーマコマコ

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1、なんでも適応できるって

周りの子供達がまだ自我を持たない頃俺はすでにそこにいた。

 

最初に見たのはいかつい顔の父の顔だった。

 

次に見たのは金髪で整った母親の顔だった。

 

体はほとんど動かずまともな言語も話せない。

 

そのうち父親の姿を見なくなった。

 

代わりに臭いヤニの匂いと知らない男がよく現れるようになり部屋もどんどん汚くなっていった。

 

容姿だけは綺麗だった母も次第にやつれていった。

 

最初に自分を襲ったのは飢えだった。

 

それまで最低限の離乳食は与えられていたものの、それが途切れたのだ。

 

空腹を伝えるために泣き叫べば、容赦ない拳が襲いかかってきた。

 

次第に俺は空腹を諦めた。

 

カコンと音が鳴った。

 

2歳になった頃部屋に腐ったかのような匂いが立ち込めた。

 

その匂いの正体は知っていたが、俺は気にしなかった。

 

そのうち、ドタバタと慌ただしく色々な人が部屋に現れた。

 

そのうち俺は家から離れた場所にある、教会と隣接した孤児院に引き取られた。

 

なんかイラッとする声の黒い神父服に身を包んだ彫りの深い顔の若い男が親代わりになった。

 

他の人の前では誠実な人間だったが、だれもいない場所(俺を除く)では物騒な独り言でニヤニヤと笑っていた。

 

5歳になった頃、俺は神父から八極拳を教わりだした。

 

最初はこれと言って成長はなかったが、8歳になる頃には、割と動けるようになっていた。

 

10歳の頃にこの神父の異常性に気づいた。

 

なんとコイツ寸勁で木をへし折ったのだ。流石にドン引きだった。

 

このレベルになるまで一体どのくらいかかるのだろう。

 

そして13歳、神父と組み手中、ミスって攻撃をモロに食らった。

 

意識が途切れ、どこかを彷徨い、戻ってくる時…

 

俺は全てを思い出した。

 

ここが創作の世界であること…この神父がいるはずないこと…自分の前世を

 

 

 

いやおかしくね?

 

なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?

 

ここは僕のヒーローアカデミアという作品の世界だ。

 

確かに昔家に入って来た警官の中に頭部が犬や猫の人はいたし、ヒーローとかいう変な職業があるしで違和感あったけど。

 

そこはまだいい。多分転生とかのあれだろう。

 

だが一つわからないことがある。

 

 

 

 

なんでコイツがいんの???

 

 

いや…おまえ…別の世界の神父だよね?

 

なんでいるのかなぁ?

 

しかもマジカル八極拳健在だし。なんか若返ってるし。なんかたまに愉悦ってるし。

 

そう。お気づきの方見るだろうが、現在俺と組み手をしているのは我らが愉悦狂、外道神父こと

 

「大丈夫かね?真。」

 

言峰綺礼だ。




本作はあのマコマコの術式と同じ個性を持つ少年がみんな大好き麻婆神父に背中を押されつつヒーローを目指す物語である。
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